「自分の運命は自分で切り拓いていきたい!?」って思っていませんか。
私は、そう思っていますが、そのためには「教養」を身につける必要があることに気づきました。
教養とは、目の前にある知識を吸収することではなく、自分のアタマで考える力のことなんですよね。
トップに立つくらいの決心をしよう
突然ですが、今の日本を見てどう思いますか?「全然ダメだ!?」と思っていませんか?
たしかに、日本がお得意の経済もデフレ不況で虫の息です。
非正規雇用の年収が300万円以下という事実から、格差社会が広がっていることもわかります。
一方で、軍事力もないので、中国やロシア、北朝鮮の顔色を伺ったり、韓国からコケにされたりと、頼みの綱はアメリカだけという状況です。
しかし、こうした現状を前にしても、私も含めて多くの人たちは、批判しているだけで、何も行動を起こしていません。
自分の人生を自分で切り拓きたいのなら、「この日本を私が立て直すのだ!?」という大きな志を持って行動する必要があるんですよね。
たとえば、織田信長が「天下布武」と言い出したとき、当時の日本人は「都で出世したいのね」としか思っていませんでした。
坂本龍馬も、『竜馬がゆく』で描かれているように、はじめは今でいうフリーターでしかありませんでした。
それでも志を持ち、学ぶべきことを学び、努力と工夫を重ねていくうちに、いつの間にか多くの人たちから尊敬される人物になっていったのです。
つまり、まずはじめに、他人に頼る心を捨てて、自分で成し遂げるのだと決心することが大事なんですよね。
もちろん、大きな志を持ったところで、実現できることは限られていますが、
描いた「志」以上の現実を手にすることは絶対にありません。
だからこそ、歴史などを紐解いて教養を身につけ、考えるスケールを大きくすることが、自分らしく生きる第一歩なのです。
「どう生きるか?」を真剣に考えよう
たとえば、『赤穂浪士』では、大石内蔵助率いる赤穂浪士が浅野内匠頭の仇を討つ姿が描かれていますが、
この物語を単純化すると、「バカ殿様に殉じて死ぬやつは偉い」という話です。
実際は、浅野内匠頭は女癖が悪く、癇癪持ちでした。
だからこそ、お家断絶が明らかなのに吉良上野介に斬りかかったわけですが、
このときも、無抵抗の老人を一撃で殺せないほど錯乱していました。
そんなバカ殿様のせいでお家は断絶になり、多くの家臣が路頭に迷うことになったわけですが、
大石内蔵助たちがしたことは、今風に言えば「バカ社長の錯乱でリストラされた元社員たちが、一発逆転の再就職活動をしたけれど失敗した」という話なのです。
つまり、『赤穂浪士』は、「バカな殿様でも命がけで仕えることが正義だ!」と、権力を持っている側に都合がいいように作られた話なんですよね。
北川恵海さんの小説『ちょっと今から仕事辞めてくる』では、ブラック企業で働く主人公の青山隆が限界まで追い詰められる姿が描かれていますが、

『赤穂浪士』のような話に惑わされて、特定の既得権益層、体制側にこき使われて、身も心もボロボロになって死んでいくのは残念なことです。
そうではなく、なりたい自分になって死んでいきたいのであれば、
「何をしてきた人として死んでいくのか?」
を考えましょう。
- 死んだときの墓碑銘を書く
- 1年後の自分を描く
- X年後(たとえば10年後)の自分を描く
というように、死んだときに実現したいことから逆算して目標を決めれば、今すぐ行動に移しやすくなります。
ただし、死ぬまでに「年収一千万円の専務に出世したい」「100万回再生されるYouTuberになりたい」というような物欲や名声を描くのはやめましょう。
歴史を少しでも勉強すればわかりますが、お金などのモノ、そして権力や名声は、死ぬ間際に何の意味も持たないからです。
誰かを幸せにするような夢を描いていきたいですね。
大勢の意見に従うのは勉強不足だと知ろう
さて、ここまで自分らしく生きるには、大きな志をもって、誰かを幸せにしていく行動を起こそうと書いてきましたが、行動を起こす前に知っておくべきことがあります。
それは、多数の意見に従う「民主制は愚策」であるということです。
ソクラテスは、「国が脅威を受けたときはみんな武器を持って戦え」と主張した結果、冤罪で裁判にかけられ、死刑判決を下されました。
戦争に行きたくない民衆が、ソフィスト(今でいう評論家のような人たち)の扇動にのり、ソクラテスを大罪人だと断じたからです。
つまり、ソクラテスは、「民主制」という衆愚政に殺されたということです。
弟子のプラトン、アリストテレスが学問の大前提を築いたのも、民主制への憎悪からです。
多数決に従うと衆愚政につながるという不信が根底にあって、学問が出来たんですよね。
もちろん、今の社会でも民主制はそれほど機能していません。
学校でも会社でも社会でも、すごい人がアイデアを出し、みんなを説得するだけです。
しかも、民主的と言われると、決まった結論には誰も逆らえなくなります。
だからこそ、学問があり、哲学があり、教養が必要なのです。
『勉強の哲学 来たるべきバカのために』の感想にも書きましたが、
同調圧力から抜け出して自分らしく生きるには、勉強するしかないんですよね。

他人から命令される側でよければ勉強する必要はありませんが、自分らしく生きたいと思っているのなら、今すぐ教養を身につけていきましょう。
まとめ
今回は、『トップの教養』を参考に、自分の運命を自分で切り拓きたいのなら「教養」を身につける必要があると紹介してきました。
他人に従って生きる人生はラクですが、面白くありません。
自分らしい人生を歩みたい人は、ぜひ教養を身につけていきましょう。
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