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 子供を大切にしていますか?

 もちろん、子供が産まれない方や産まない方がいるのは知っていますが、東野圭吾さんの小説『希望の糸』を読んで、私たちの人生における子供が占める割合の大きさに衝撃を受けました。

 私にも二人の子供がいますが、彼らがいない人生なんて考えたくもないんですよね。

 二人の子供を地震で亡くした夫婦の物語

 では、あらすじから。

 汐見行伸は、妻と二人の子供と楽しく過ごしていましたが、来年の春から中学生になる娘と小学四年生になる息子が二人で新潟にある妻の実家に帰ると言い出しました。

 行伸は「まさか」と思いましたが、妻の「少しは冒険させようよ」という一言で、許すことにします。

 ところが、新潟で地震が起こり、二人の子供が帰らぬ人になりました。汐見夫妻は、その日から何のために生きているのかわからなくなりました。

 このままでは夫婦揃ってダメになると考えた行伸は、妻に新たな子供を作ろうと提案します。妻も賛成しましたが、どれだけ不妊治療に励んでも効果は現れませんでした。

 ところが、彼らの努力の甲斐があってか子供が生まれます。彼女は萌奈と名づけられ大切に育てられましたが、

 中学生になった今では、父と会話しないばかりか、食事も一緒にとりません。なぜなら…。

 カフェを経営する女性が殺害される

 一方、料亭旅館「たつ芳」の女将・芳原亜矢子は、医師から父の命が残り少ないことを告げられました。末期癌に侵され、いつ亡くなってもおかしくない状況です。

 そんな亜矢子を、祖父母の代から付き合いのある弁護士が呼び出します。彼は、亜矢子の父の遺言書を渡し、亡くなる前にお父さんの気持ちを知っておくのもいいだろうと言いました。

 遺言状をみた亜矢子は衝撃を受けます。松宮脩平というまったく知らない人物の名前が書かれていたからです。

 ちょうどその頃、松宮脩平は、加賀恭一郎のもとで殺人事件の捜査にあたっていました。目黒区自由が丘の喫茶店で花塚弥生という51歳の女性がナイフで刺されて殺された事件です。

 しかし、まったく手掛かりが掴めません。どれだけ聞き込みをしても、「あんな良い人はいない」と誰もが口を揃えて言うからです。

 ところが、彼女は殺害される一週間前に元夫に連絡していたことがわかります。そこで松宮は…。

 3つの異なる物語がひとつに繋がる

 この続きは実際に本書を読んでもらうとして、東野圭吾さんの小説『希望の糸』は、これら3つの異なる物語が「子供」というキーワードでひとつにつながっていきます。

 そして、これらの物語が繋がったとき、私たちの人生における子供が占める割合の大きさに気づき、衝撃を受けるんですよね。

 というわけで、東野圭吾さんの小説『希望の糸』は、私たちの人生における子供の存在の大きさに衝撃を受ける物語ですが、

 それだけでなく、親子の絆を描いた物語としてもミステリーとしても楽しめるので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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