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 速読していますか?

 私は意識的に速読をしたことはありませんが、会社で「速読」のセミナーを受けたところ、かなりの速さで文章を読んでいることがわかりました。

 30人ほどいる受講者のなかで一番はやく文章が読めただけでなく、講師の方とほぼ同じ速度で読んでいることがわかったんですよね。

 では、なぜ速読ができるようになったのか考えてみたところ…。

 多読で基礎知識を身につけることが速読への近道

 これまで多くの本を読んできたので、自然と読むのが速くなったのだと思います。

 …と言っては身も蓋もありませんが、ある程度の基礎知識がついたことも速読ができるようになった大きな要因だと思います。

 たとえば、文章術をテーマにした本を読む場合、

・文章力よりも大切なのは体験
・書くことが思い浮かばなくてもとにかく書き始めることが大切
・大きく三つの項目に分けて書くと説得力が増す

 といった基礎知識があるので、すでに知っているところは流し読みでも十分に理解できます。

 その結果として、速読ができるようになったんだと思うんですよね。

 もちろん、巷で言われている速読のスキルを身に着ければ、基礎知識がなくても速く読めるのかもしれません。

 しかし、どれだけ速く読めるようになったところで、あまり意味がないように思います。

 たとえば、偏微分や重積分を理解していない人が、少し複雑な経済学や金融工学の本を速読しても、わかった気になるだけで、得られるものはありません。

 だからこそ、速読にはスキルよりも基礎知識が必要なわけですが、では、具体的にどうすれば基礎知識は身につくのでしょうか。

 知識が定着するまで繰り返し読む

 月に300冊以上の本を読まれる作家の佐藤優さんは、理解できるまで繰り返し読むことが大切だと言われています。

 具体的には、以下の方法で知識を定着させるのがおすすめだそうです。

  1. 本を買う:基本書を3冊、または5冊選ぶ
  2. 熟読する本を選ぶ:本の真ん中のページを読んでみる
  3. 本を読む(1回目):重要な個所に線を引きながら読む
  4. 本を読む(2回目):さらに重要だと思うところに囲みをつける
  5. 読書記録をつくる:囲みの部分をノートに写す
  6. 本を読む(3回目):結論を3回読み、もう一度通読する
  7. 2冊目以降の本を読む

 それぞれ簡単に説明すると、あるテーマの本を3冊または5冊ほど買うのは、1冊の本だけに頼ると、内容が偏っていた場合に、あとでそれに気づいて知識を修正するのに時間と手間がかかるからです。

 3冊または5冊選ぶのは、著者の意見や見解が異なる場合に、どちらの意見が多いかを参考にするためです。

 本の真ん中のページを読むのは、その本のいちばん「弱い部分」だからです。

 本は構成上、はじめの部分は「つかみ」として、最終部分の結論は「著者が最も述べたいこと」が記載されているので、読みやすくて面白く感じるように書かれています。

 だからこそ、いちばん弱い部分である真ん中をつまみ読みすることで、その本のレベルを把握することが大切なんですよね。

 あとは、知識を定着させるために、線を引いたり、囲みをつけたりしながら、繰り返し読むだけです。私の場合は、ブログにアウトプットすることで知識を定着させているつもりです。

 こうして、1冊の本を読み終えることができれば、2冊目以降は劇的に速く読めます。理解している箇所は流し読みができるからです。

 実は、これこそが「速読」です。テクニックは必要ありません。

 ゆっくり読んで速読を身につけよう

 土台工事をしなければ家が建たないのと同じように、基礎知識がなければ、どれだけ速読をしても意味がありません。

 ぜひ、この機会に初心に返って、自分のレベルにあった本を選び、理解できるまで繰り返し読んでみてはどうでしょうか。

 私も久しぶりに数学の本を読もうと思います。

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