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(※『勉強の哲学 来たるべきバカのために』表紙より)


 勉強していますか?

 私は趣味で数学やテクノロジー系の本を読んでいますが、実は勉強すると失うものがあるそうです。

 それがノリの良さ。

 勉強しなければ、周りに合わせて生きていくことができます。環境に合わせて状況にノレる――つまりノリの良い生き方ができます。

 しかし、勉強するとどうでしょうか。環境に合わない、状況に乗らない可能性も考えられるようになります。「そんなバカなことしなくても良いよね?」とノリが悪くなってしまうのです。

 そのため、ノリの良い人生を歩みたければ勉強しない方がいいわけですが、それでも私は勉強したいと考えています。

 なぜなら、メリットがあるから。

 そこで今回は『勉強の哲学 来たるべきバカのために』を参考に勉強するメリットと深く勉強する方法について紹介したいと思います。

 『勉強の哲学 来たるべきバカのために』ってどんな本?

 立命館大学大学院の准教授である著者が勉強することのメリットとデメリットを説いた本です。

 私たちは会社や学校のノリ、地元の友人のノリ、家族のノリなどで浮かないように生きています。つまり、同調圧力によって、出来ることを狭められた不自由な環境で生きています。

 その限界を破るには「勉強」すること。新しい可能性を開くためには勉強が必要なのです。

 とはいえ、勉強することで失われるものも。同調圧力から解放されるので、ノリが悪くなってしまうのです。

 不自由でもノリ良く生きていくか、自由でもノリ悪く生きていくか。そんな選択に迫られる本です。

 勉強するメリットって何?

 私たちは言葉の習得過程で、他者からモノの見方や考え方を学んできました。何を美しいと思うのか、何が遊びなのか、などを同時に学んでいるんですよね。

 つまり、言語習得とは、ある環境で洗脳されるということ。

 一方で言葉は、現実世界とは分離しています。「リンゴはクジラ」とか架空の世界を作ることもできますよね。

 ところが、私たちは言葉に大きく左右されて生きています。言語の習得過程で洗脳されてきたことなら尚更です。

 たとえ現実世界で努力をしていても、「そんなものは努力じゃない」と言われ続ければ、もっと頑張らないと…と信じてしまいますよね。

 だからこそ、勉強をして「特定の環境との癒着」から脱していく必要があるのです。勉強をして、別の可能性――先ほどの例だと「私は頑張っているんだ」という別の可能性について考えられるようにするのです。

 そうしないと、たとえ別の環境に移っても「これまでのノリ」を引きずってしまいます。

 つまり、勉強することのメリットは、特定のノリに引きずられず、客観的に自分を見つめ、複数の可能性を見出せるようになること。

 では、どうすればそのような勉強ができるのでしょうか?

 新たな可能性を見つけるための勉強方法

 とにかく問題意識を持つことです。

 たとえば、就活で失敗した人を励まそうとする場合、「なぜ励ます必要があるの?」「就職することは良いことなの?」「そもそもなぜ働く必要があるの?」と少し立ち止まって考えるのです。

 もちろん、すぐに答えは出ません。しかし、このようなスッキリしない不快な状態を楽しむ行為が勉強なのです。

 あとは、答えを出すために「まとも」な本を読むこと 。専門分野に直接関係していて、他者と建設的な議論ができる人――そんな著者の書いた本が「まとも」な本です。

 それ以外の感覚的に訴えかけてくる本に惑わされてはいけません。なぜなら、勉強とはある結論を出しても、別の可能性につながる多くの情報を比較・検討し続けることだからです。

 そのような比較・検討をせずに、一方的に意見を述べる人を信用してはいけません。すぐに洗脳されてしまいます。

 もちろん極端な結論を出す人にも要注意です(以下のエントリでもでも紹介しています)。

 つまり、勉強とは複数の可能性を考えられるようにし、結論を出した後も、他の可能性について考え続けること。

 そうすれば物事を深く考えるクセがつき、選択肢が増える――自由に生きられるようになります。

 最後に

 今回は『勉強の哲学 来たるべきバカのために』を参考に、勉強するメリットと深く勉強する方法について紹介してきました。

 勉強するとノリが悪くなるかもしれません。つまらない文章ばかり書くことになるかもしれません。しかし、私はもっと自由に生きていきたい。だからこそ、これからも勉強していこうと思います。

 気になった方は、ぜひ本書を読んでみてください。

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