webstation plus

(※『へこたれない子になる育て方』表紙より)


 子どもを逆境にさらしていますか。

 今、義務教育を経ても自立できない大人が量産されています。内閣府の統計(2010年)によると、「ひきこもり」と呼ばれる状態の大人が約70万人もいるそうです。

 つまり、今の日本の学校教育では「教育」の役割が果たせていないということ。

 では、どうすれは逆境に強い子に育てられるのでしょうか。『へこたれない子になる育て方』を参考に考えてみましょう。

 『へこたれない子になる育て方』ってどんな本?

 花まる学習会を設立し、約20年間、教育現場に立ち続けた著者が逆境に強くなる子に育てる方法を紹介した本です。

 『ブレない子育て』でも紹介しましたが、今の日本の学校教育では子どもの自主性が育ちません。トラブル体験が不足しているからです。

 モンスターピアレントや評論家たちのせいで先生の身動きが取れなくなり、何をしても許されてしまう生徒たち。

 一方で、漢字が書けるのに、習うまではひらがなで書けと注意してくる、生徒の均質化をはかる先生たち。

 そんな除菌主義で事なかれ主義で育ってしまうと、トラブルに対応できる力が育つはずがありません。

 もちろん、学校から一歩外に出れば、そんなに甘くありません。日々不条理なこと、人間関係のぶつかり合いばかりです。その中を生き抜いていく力がなければ、すぐに心が折れてしまうでしょう。

 そんな逆境に弱い大人にならないように、今すぐ私たち親に出来ることを紹介したのが本書です。

 今回はその中から今すぐやっておきたい6つのことを紹介します。

 逆境に強い子に育てる6つのコツ

1. 体力をつけさせる

 仕事でも子育てでも、「ここぞ!」という頑張りどころがありますよね。

 徹夜で仕上げなければいけない仕事に直面したり、子どもの夜泣きで数時間も寝られないこともあるでしょう。

 そうした頑張りを支えるのが基礎体力です。すぐに疲れてしまう人もいますが、それは「気力」よりも「体力」が足りていないから。

 逆境を乗り越えるために必要な体力をつけさせるためにも、子どもには運動をさせるようにしましょう。特に水泳やジョギングがオススメです。

2. 「キライ」「苦手」といったキーワードを禁止する

 子どもが「キライ」「苦手」といった言葉を使い出したら要注意。これらの言葉を言えば楽になり、乗り越えるための努力から逃げ出せるからです。

 「算数は苦手なんだよね」「英語なんてキライ」と言っておけば、テストの点数が悪くても落ち込まずにいられますよね。

 だからこそ、子どもが「苦手」「キライ」と言ったら、「本当に?じゃあ、わかるために、あなたは何をしたの?」とすかさず言ってあげましょう。

 そうすれば逃げ出さずにすみます。私の子どもたちにも、これを繰り返したところ、何にでも挑戦するようになりました。

3. 「これだけは負けない!」特技を持たせる

 昆虫博士でも、折り紙でも、絵を描くことでもなんでもいいので、これだけは誰にも負けないと思えるなにかを持たせてあげることが大切です。

 なぜなら、自信がつくから。認められたという喜びが、他への挑戦の足場になります。

 私の子どもたちも得意な勉強からはじめて、サッカーや水泳、あやとりなど何にでも挑戦するようになりました。ぜひ、得意なことを一緒に見つけてあげましょう。

4. 一流の人やモノに触れさせる

 他の人の考え方やモノの見方を知ることは、感性の幅を広げることにつながります。「そういう見方もあるのか!」という気づきが得られます。

 視野が広がれば逆境を乗り越える方法を考えることができますよね。だからこそ、一流の人やモノに触れる機会を増やしてあげることが大切なのです。

 たとえば、プロサッカー選手の自伝を読んだり、人気の映画を見たり、ONE PIECEを見たりすれば確実に視野は広がります。

 ぜひ、そういう機会を作りましょう。

5. 家庭に「笑いの文化」を築く

 何かに挑戦するとき、失敗はつきものですよね。しかし、落ち込みすぎては前に進めません。あまりにも悩みすぎると心の病になってしまいます。

 そこで、失敗を笑いに変えて前に進む、切り替える力が求められます。逆境を乗り越えるためには何でも楽しめる力が必要なのです。

 はじめは上手くいかないかもしれませんが、私たち親から挑戦していきましょう。何度も失敗を笑いに変えていこうとすれば、きっと笑いが絶えない家庭が築けるはず。

 ぜひ、いろんな失敗を笑い飛ばしてみてください。(※失敗の乗り越え方については以下のエントリでも紹介しています。)

6. たくさん考えさせる

 一流の人に共通しているのは、自分なりの考え、つまり哲学を持っていることです。

 彼らは「自分は何のために生きているのか」という信念を持っています。だからどんな境遇に陥っても前を向いて進んでいけるんですね。

 もちろん、信念は一朝一夕で持てるものではありません。「なんで?」「どうして?」という疑問に必死になって考え、答えを出すという繰り返しが必要です。

 だからこそ、私たち親は子どもの疑問を大切にし、一緒に考えるようにしていきましょう。(※子どもの考える力を伸ばす方法は以下のエントリでも紹介しています。)

 最後に

 今回は、『へこたれない子になる育て方』を参考に、どうすれは逆境に強い子に育てられるのか考えてきました。

 今回紹介したことは、どれも今すぐ出来ることばかり。ぜひ、出来そうなところから始めてみてください。その積み重ねが子どもの逆境に乗り越える力を鍛えてくれます。

 より詳しい内容が知りたい方は、ぜひ本書を読んでみてください。

 関連記事

2020年以降は大学入試が変わる!?主体性を伸ばす子育て法

 2020年になるとセンター試験が廃止され、新たに「大学希望者学力評価テスト」が導入されるそうです。  これによって大きく変わるのは、「偏差値」よりも「主体性」が評価されるところ。自分で課題を見つけ、その課題を解決する力 …

2017年11月に6歳の息子と4歳の娘に読み聞かせた絵本15冊

 子どもが生まれてすぐに始めた絵本の読み聞かせ。  これまで多くの絵本を読み聞かせてきましたが、記録として残してこなかったので、今月から残すことにしました。そうすれば、今よりももっと読み聞かせが楽しくなるはず!?  今回 …

学校任せではダメ!?家庭学習で絶対に身につけさせたいこと

 私たち日本人は、「自分で考える」よりも「誰かが決めた答えに従う」ことが多いですよね。  たとえば、学校や塾もそうです。与えられる問題はたったひとつしか正解がないものばかりで、その答えにたどり着く方法を学びます。  読書 …

なぜ、高額課金をしてしまうのか/子どもにお金の教育をしよう

 未成年者によるオンラインゲームへの高額課金が社会問題になっています。私の子どもたちは、幼稚園児と未就学児なのでまだ心配しなくてもいいのですが、小学校・中学校・高校へと進学するにつれて気にしなくてはいけない話題になるので …

「よい子」ではなく「問題児」に育てよう!?個性を伸ばす子育て法

 子どもをおりこうさんに育てようとしていませんか。  親や先生の言うことを何でも聞いて、素直で、優しい。そんな子どもに育てようと必死になっていませんか。  もし、そうだとしたら、子どもの個性が死んでしまうもしれません。な …

『ぐりとぐら』の作者・中川李枝子さんおすすめの絵本20冊

 『ぐりとぐら』や『いやいやえん』の作者である中川李枝子さんは保育園で子どもたちと一緒に多くの絵本を読まれてきたそうです。  そんな中川さんおすすめの絵本が本『子どもはみんな問題児。』に載っていました。私も子どもたちと一 …

基礎学力は絵本の読み聞かせで決まる!?おすすめの絵本79冊

 14歳でカナダの名門5大学に合格した大川翔くん。翔くんのお母さんは、彼が乳幼児の頃から絵本の読み聞かせを始めたそうです。  そうして大きくなった翔くんは、9歳のときにカナダ政府から「ギフティッド(天才児)」と認定される …

子どもが小学一年生になる不安への対処法

 小学一年生という年頃は、ちょうど幼児期から学童期への移り変わりの時期だそうです。  幼児期は私たち親が何でもお世話をして、遊びやお出かけも、どこへ行くのも一緒でしたが、学童期になると「友だちを連れて来た」「自分でやる」 …

子どもの将来の年収は母親の愛情で決まる!?子どもを伸ばす子育て法

 最近のある研究によると、母親との温かい関係が、子どもの将来の年収の高さと関連していることがわかったそうです。  その研究とは、ハーバード大学に在籍していた286名の男性を対象に、卒業後も毎年健康診断と心理テストを行うこ …

「6歳までの子育て」でいちばん大切なこと

 「0~6歳までの子育て」でいちばん大切なことは何だと思いますか?  『子育ての教科書』には、「親自身が安定した気持ちで、一貫した愛情を子どもに注ぎ続けること」だと書かれています。  親自身がいつも「ラブ」&「ハッピー」 …