伊坂幸太郎『あるキング』は才能が成功に直結していないことに気づける物語

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 「もっと才能があれば…」と嘆いていませんか?

 私は「もっと文才があれば…」と毎日のように嘆いていますが、伊坂幸太郎さんの小説『あるキング』を読んで、才能があるからといって成功が約束されているわけではないことに気づきました。

 どれだけ才能があっても、自分を信じて行動しつづけなければ、成功にはたどり着けないんですよね。




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 あふれるほどの才能をもって生まれてきた主人公

 では、あらすじから。

 物語の主人公は仙醍キングスという弱小プロ野球チームを何よりも愛する両親のもとに生まれてきた王求(おうく)。

 彼は3歳の時に両親からバットを与えられ、野球をこよなく愛するようになりました。そんな彼に両親は片時も離れずに指導します。

 小学生になった王求は、学校が終わるとすぐにバッティングセンターでバットを振り、週末には地元のリトルリーグで試合をする日々を過ごしていました。

 ところが、王求の才能があまりにもすごかったので、チームメイトから「王求がいるとつまんないよ。打てばいいってもんじゃない」と言われるようになります。

 それでも王求は毎打席ホームランを打ち続けていたので、敵だけでなく味方チームからも嫌われるようになりました。

 しかも、王求の両親は、相手チームの監督に「敬遠しなければお金をあげる」といった誤った方向に行動しはじめます。

 王求が中学生になって不良グループのリーダーに絡まれて怪我をしたときも、王求の父がその不良を殺してしまいました。

 しかし、そのせいでプロ野球選手になる道が閉ざされてしまいます。王求が高校生になったときに、これ以上逃げきれないと悟った父が自首したからです。

 このとき、王求は甲子園の常連校に通っていましたが、退学することになりました。また、連日のように加害者家族としてバッシングを浴びせられるようになります。

 それでも王求は…。

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 プロ野球選手になってからもバッシングされ続ける王求

 仙醍キングスに入団するために行動し続けるんですよね。

 しかし、入団テストを受けても、父が犯した殺人事件のせいで、書類選考で落とされてしまいました。

 そこで王求は、同級生の名前を借りて入団テストを受けます。このとき、たまたま居合わせた球団オーナーの目に留まり、念願のプロ野球選手になることができたのですが…。

 プロ野球選手になってからも王求の前には多くの障害が立ちはだかりました。彼が記録を塗り替えようとするたびに、相手チームは敬遠やデッドボールなど手段を選ばずに阻止してきます。

 さらに、仙醍キングスの監督も王求を嫌っていました。彼らは殺人犯の息子が球史に名を残すことに違和感を抱いていたのです。

 とはいえ、そんな王求のことを応援し続けてくる女性がいました。倉敷巳緒です。

 彼女は王求の元恋人でしたが、今では病気で入院生活をしていました。しかし、病が重く、助かる見込みはありません。

 そんな彼女は王求に「ホームランで私を救ってみたら」って言うんですよね。

 彼女の話を聞いた王求は…。

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 才能が成功に直結していないことに気づける物語

 この続きは実際に本書を読んでもらうとして、伊坂幸太郎さんの小説『あるキング』は、才能あふれる王求の一生を通して、才能があるからといって成功が約束されているわけではないことに気づける物語です。

 才能を生かして成功している人たちは、私たちの想像を上回るようなバッシングや困難を乗り越えて、今の地位にいるんですよね。

 というわけで、伊坂幸太郎さんの小説『あるキング』は、才能があってもなくても、成功するためには自分を信じて行動しつづける必要があることに気づける物語です。

 気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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