ゾンビが出てくるミステリーはお好きですか?
私はゾンビものもミステリーも大好きなので、今村昌弘さんの小説『屍人荘の殺人』は、ページをめくる手が止まらなくなりました。
デビュー作とは思えないほど、本格的なミステリーが楽しめたんですよね。
ミステリーを愛する主人公の物語
では、あらすじから。
物語の主人公は葉村譲。大学生になった葉村はミステリー研究会に入ろうとしますが、部員たちがあまりにもミステリーを知らない人ばかりだったので落胆しました。
そんな彼をミステリー愛好会に誘ったのが明智恭介です。明智も葉村と同様にミス研に落胆し、ミステリー愛好会を立ち上げていました。
ところが、部員は明智恭介ただひとりです。それでも葉村は、はじめてクリームソーダを奢ってくれた明智に感謝し、ミステリー愛好会に入部しました。
そして夏休み直前。映画研究部がどこかのペンションで心霊映像を撮るという話を聞きつけた明智は、そこに参加させてもらえるようにお願いしているといいます。
すでに三度断られていましたが、それでも明智は諦めていませんでした。
そんな彼らの前に現れたのが、剣崎比留子という美少女です。彼女は探偵で、明智たちに取引しようと言い出します。
映研が明智たちの参加を断っていたのは部内コンパをしようとしていたからで、私と一緒なら参加できるというのです。
こうして映研の夏合宿に参加することになった葉村たちでしたが…。
曰くつきの夏合宿にゾンビが襲いかかる
実はその夏合宿には曰くがありました。「今年の生贄は誰だ」という脅迫状が届いていたのです。
昨年にも夏合宿があり、参加した女子部員の一人が夏休み明けに自殺していました。
その理由は撮影した心霊映像に関係しているのではと言われていましたが、葉村は参加した女子部員たちを見てあることに気づきました。
参加した女性全員が美人だったのです。
そこで葉村は、OBが所有するペンションに無料で宿泊できる代わりに、男たちが何か良からぬことをしていたのではと推理しますが…。
そんな葉村の推理を吹き飛ばすような出来事が起こります。ペンションの近くで開催されていた野外ライブの観客がゾンビ化したのです。
葉村たちはゾンビから逃れるためにペンションに立てこもりますが、このような状況にも関わらず、殺人事件が起こります。
そして…。
ゾンビが出てくるミステリーはお好きですか?
この続きは実際に読んでもらうとして、今村昌弘さんの小説『屍人荘の殺人』は、ゾンビものとミステリーが組み合わさった物語が楽しめます。
それだけでなく、これまでにない本格的なミステリーなので、犯人が気になってページをめくる手が止まらなくなるんですよね。
気になった方は、ぜひ読んでみてください。
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