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 多くの人たちに支持されている文章にはいくつかの共通点がある。なかでも本書に紹介されている次の三つを意識すれば、読者に支持されやすい文章が書けるようになるだろう。

 まずひとつ目。それは「読者を意識している」ということ。もっといえば、「読者になんらかのメリットを与えよう」という意識が文章にあらわれていることだ。

 私たちのまわりには情報が溢れている。ブログやTwitter、Facebookなど、信じられないほどの文章が毎日のように出回っている。それらを差し置いてでも「この文章が読みたい!」と思ってもらうには、やはり読者にとって何らかのメリットが必要になるだろう。

 では、どうすれば読者にメリットが与えられるのか。それは「相場観」を意識することだ。たとえば、新しいiPhoneが発売されたのなら、iPhoneユーザーが知りたいと思うことを書く。もっと具体的にいえば、「誰をターゲットにするのか」「ターゲットとなる読者は何を求めているのか(困っているのか)」「本当に読者が求めている情報なのか」――といった「読者」や「社会情勢」を明確にしたうえで文章を書くのである。そうすれば、読者にとってメリットのある文章が書けるようになるだろう。

 では、次にふたつ目。それは「読者に感想を無理強いしない」ということ。あくまでも事実を端的に書く。「すばらしい」「ステキだ」「カッコいい」などという余計な言葉を入れないようにする。なぜなら、読者は感想や印象ではなく、驚くような事実やエピソードを求めているからだ。

 たとえば、「巨大な物流センターがすごかった」と書くよりも、「真新しいトラック500台で埋め尽くされた駐車場の向こうに、まるで小学校の校舎のような物流センターがみえた」と書くほうがイメージが広がる。具体的な事実があるからだ。

 つまり、「感想」や「印象」ではなく、「事実」や「具体的なエピソード」、「数字」こそが文章の素材になるのである。私たちはどうしても「旅行が楽しかった」といった文章を書いてしまいがちだが、それでは読者には何も伝わらない。読者にイメージを喚起させるような文章を書くようにしよう。

 そして三つ目。それは「その人らしさがある」ということ。その人が言っているから面白い、納得できるという空気をかもし出すのである。そのためには、ありのままの姿を文章として表現していけばいい。かっこつけない、等身大のままの姿をさらすのである。

 さて、今回は読者に支持されやすい文章の書き方を三つ紹介した。もし、私のように「頑張って文章を書いているのに、まったく読んでもらえない」と悩んでいるようなら今回紹介した方法を試してみよう。そうすれば、今よりも多くの人に読んでもらえる文章が書けるはずだ。

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