東野圭吾『聖女の救済』は女性を子供を産む道具と考える男性に鉄槌が下される物語

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 女性を子供を産む道具として見ていませんか?

 私は妻を子供を産む道具としてではなく、ひとりの人間として尊重していますが、東野圭吾さんの小説『聖女の救済』に登場するある男性は、妻を子供を産む道具として見ていました。

 そんな男性に妻が鉄槌を下す物語なので、女性を子供を産む道具として見ている人にぜひ読んでほしい物語です。




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 不妊を理由に夫から離婚を言い渡された女性の物語

 では、あらすじから。

 物語の主人公は真柴綾音。彼女には夫がおり、まわりからは理想的な夫婦として羨ましがられていましたが…。

 実際は違いました。彼女の不妊が原因で、夫である義孝から離婚を言い渡されていたのです。

 しかし、離婚を言い渡された数日後。毒を飲んで死亡している義孝が自宅で発見されます。発見者は綾音が主宰するパッチワーク教室の先生であり、義孝の不倫相手である若山宏美でした。

 この事件を捜査することになった草薙は、綾音に恋をした影響もあって自殺だと断定しますが、女性刑事である内海は、義孝がその日の夜にレストランに予約を入れていたことから他殺だと主張します。

 ところが、容疑者の第一候補である綾音にはアリバイがありました。その日、彼女は遠く離れた場所、札幌の実家に帰っていたのです。

 それでも、綾音を疑っていた内海は彼女を犯人として捜査を進めますが、毒物がどこから混入したのかわからず、しかも毒物が入っていたコーヒー、コーヒーを淹れる時に使ったペーパーフィルター、ケトルからも綾音の指紋が検出されませんでした。

 そこで内海は湯川に相談しに行きますが…。

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 湯川をも悩ます鉄壁のアリバイ

 湯川にも綾音のアリバイを崩すことができません。そもそも毒物がどこから混入したのかさえわからないんですよね。

 コーヒーを淹れるときにペットボトルの水を使ったのであれば、事前に準備しておくこともできますが、宏美は水道水を使ったと言います。もちろん、ペットボトルの水からも毒物は検出されませんでした。

 そこで湯川は浄水器のフィルターが怪しいと考え、鑑識に依頼しますが…。浄水器のフィルターからも毒物は検出されず、しかもここ一年間は誰も触っていないことが明らかになります。

 湯川は悩みました。綾音のアリバイを崩すには、次の三つの課題が解決できるトリックを見つける必要があったからです。

一つ目は毒を事前に仕掛けていたことが誰にも発覚されないこと。
二つ目は毒を口にするのが確実に夫であること。
三つ目は短時間で用意できる仕掛けであること。

 しかし、あることがキッカケで毒物として使われた亜ヒ酸の出所がわかります。さらに調査を進めていくと、事件の根幹に関わる「ある過去」が明らかになりました。

 その過去を知った湯川たちは、綾音が準備していた驚くようなトリックを見破ることになるのですが、そのトリックとは…。

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 女性を子供を産む道具と考える男性に鉄槌が下される物語

 この続きは実際に本書を読んでもらうとして、東野圭吾さんの小説『聖女の救済』は、綾音が使ったトリックと、タイトルに隠された真意に驚かされる物語です。

 もちろん、ミステリーとしても、女性を子供を産む道具と考える男性に鉄槌が下される物語としても面白いので、気になった方はぜひ読んでみてください。

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