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(※『ちょっと今から仕事やめてくる』表紙より)


 仕事頑張っていますか?

 私も出来るだけ頑張っていますが、頑張りすぎて追い詰められ、自殺をする人が後を絶ちません。

 もちろん、自殺をするまで頑張る必要はありません。逃げることも大切です。しかし、頭ではわかっていても、実際にそのような状況に追い込まれると、どうしようもなくなるんですよね。

 そこで今回は、仕事で追い詰められたときにぜひ読んでほしい小説『ちょっと今から仕事辞めてくる』のあらすじと伝えたいことを紹介します。

 『ちょっと今から仕事辞めてくる』ってどんな小説?

 ブラック企業で営業職として働く青山隆。彼は休日も取れず、上司から怒鳴られる日々に嫌気がさしていました。

 そんなある日。電車のホームからこのまま落ちれば明日から仕事に行かなくてすむなぁ…という誘惑に負けます。

 このとき、彼を止めたのがヤマモトと名乗る人物でした。彼は隆と同級生だと言いますが、まったく覚えがありません。しかし、彼との会話は面白く、前向きな気持ちになれるので、忘れているだけかもしれないと気にしませんでした。

 ところが、本当に彼が赤の他人であることがわかります。しかも、彼が名乗った名前をネットで検索してみると、三年前に自殺をしていることがわかりました。写真は彼とそっくりです。もしかして彼は幽霊なの?

 読み終えた後は、明日からまた頑張ろうと思える物語です。

 人生、生きてさえいればなんとかなる

 この小説で伝えたい言葉はこれが全てだと思います。

 この世で生きていくためには、誰もが働かなくてはいけません。やりがいのある仕事ばかりじゃなく、理不尽なことだって沢山あります。

 だからといって、その都度みんなが仕事を辞めてしまっては、社会は成り立ちません。しかし、社会のために誰かが犠牲になる必要なんてありませんよね。

 そもそも、私たちの人生は何のためにあるのでしょうか。

 半分は自分のため。もう半分は私たちを大切に思ってくれる人――両親や家族、子どものためにあるのです。

 それなら死ぬことに意味はあるでしょうか。生きて新しい仕事を探した方が、自分のためにも、私たちのことを思ってくれている人のためにもなりますよね。

大丈夫よ。人生なんてね、生きてさえいれば、案外なんとでもなるもんよ。

 とは隆の母の言葉ですが、必死に挑戦して失敗したことなら、必ず次に生かせます。死ぬくらいなら、ちょっと今から仕事を辞めてきて、新しい仕事を探した方がいいと思いませんか。

 最後に

 今回は小説『ちょっと今から仕事辞めてくる』のあらすじと伝えたいことを紹介してきました。

 生きていると死ぬほどツライ出来事に遭遇することがあります。もちろん、真正面から向き合って乗り越えていければいいのですが、それが出来ないときは少し回り道をしてみるのもいいかもしれません。死ねばその先はありませんからね。

 気になった方は、ぜひ本書を読んでみてください。

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