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(※『予知夢』表紙より)


 東野圭吾さんの小説『予知夢』。

 警視庁捜査一課の草薙俊平が、帝都大学理工学部の助教授・湯川学とともに科学的な視点で事件を解決していくミステリー小説です。前回紹介した『探偵ガリレオ』の続編。今回も湯川助教授に挑戦したくなること間違いなし!?

 今回は、『予知夢』のあらすじとおすすめポイントを紹介します。

 『予知夢』のあらすじ

第一章 夢想る

 世田谷で轢き逃げ事件が発生。犯人はその直前に、小学生のときに将来結婚する夢を見た女性に会いに行ったと主張します。しかし、彼が小学生の時にはまだ彼女は生まれていませんでした。

 彼の予知夢は本物なのか!?

第二章 霊視る

 水商売をしている女性が、逆恨みをされて殺害されます。同時刻、犯人の家で友人と飲んでいた男性が、いるはずのない彼女を目撃しました。それがきっかけで事件は解決しますが…。

 一体彼が視たのは何だったのか!?

第三章 騒霊ぐ

 健康機器メーカーに勤める男性が5日前から行方不明に。彼が最後に訪れたのは、一人暮らしのおばあさんの家でした。しかし、そのおばあさんは彼が訪れたその日に死亡。今では親戚を名乗る男女4人がその家に住んでいます。

 彼らは夜8時になると決まって外出していました。その後、家では奇妙な物音が。一体何が隠されているのか!?

第四章 絞殺る

 自動車部品を製造する会社の社長・矢島忠昭は、貸したお金を返してもらうために外出します。しかし、翌朝になっても帰って来ず、ホテルで死体となって発見されました。

 現場の状況からは、睡眠薬を飲まされ、絞殺されたように見えますが…。犯人は一体誰!?

第五章 予知る

 不倫をしていた女性が男性の目の前で首吊り自殺をします。特に不審な点は見つかりませんでしたが、その2日前にも彼女が首吊り自殺をしていると目撃情報が入りました。

 一体どんなトリックが隠されているのか!?

 科学的な視点で事件を解決していくのが面白い

 前作と同様に、なぜ、彼は生まれる前の女性に恋することができたのか、いるはずのない女性が視えたのか、ポルターガイストが起きたのか…など、「なぜ?」に焦点を当てたミステリー小説。

 この「なぜ?」を科学的な視点で解明していくのが面白いんですよね。

 また、湯川助教授が出すヒントである程度推理できるように構成されているのも面白いポイント。ぜひ、湯川助教授に挑戦してみてください。

 湯川助教授の談義が面白い

 突然ですが、綱引きで相手に勝つコツは何だと思いますか。

 実は、腰を高い位置に持っていくことだそうです。そうすることで垂直抗力が高くなり踏ん張りが効くのだとか。

 このような何気ない日常を科学的な視点で解説しているのも面白いポイント。これがキッカケで科学に興味が持てるかもしれませんよ。

 最後に

 東野圭吾さんの小説『予知夢』。前作同様、湯川助教授に挑戦したくなること間違いなし!?

 気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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