毒親に育てられた子どもに起こる弊害とその対処法

子育て

 「毒親」という言葉が広まりましたよね。「毒父」「毒母」という言葉まで生まれました。

 ちなみに、ここでいう「毒親」とは、子どもに対してネガティブな行動パターンを執拗に繰り返し、それによって子どもの人生を支配する親のこと。

 私の知り合いにも「毒父」「毒母」に育てられた女性がいます。彼女は裕福な家庭で育ちましたが、生きるのがつらかったそうです。しかし、結婚するまで「つらい」ことに気づかなかったんですよね。なぜなら…。

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 支配されるのが当たり前の人生を歩んできた

 結婚するまで両親に支配されるのが当たり前の人生を過ごしてきたからです。

 彼女は、友達づきあいや習い事の選択、塾や受験校の選択まで親の言う通りにしてきました。テニス部に入りたいと伝えたときも、「日焼けをするからやめなさい」と言われ、他の部に入ったそうです。

 さらに、就職先や結婚相手にまで、口出しされます。彼氏ができたと両親に報告したときも、父が望む人ではなかったらしく、「早く次の恋をしよう」と提案されます。

 このとき、はじめて両親に反抗し、その男性と付き合い、結婚したそうですが、結婚後も彼女は反抗したことに罪悪感を覚え、まともな結婚生活を送れませんでした。夫婦の絆よりも、両親の顔色を優先して生活していたからです。

 このように、毒親に育てられた子どもには、自分がありません。両親が操縦するロボットのようなものです。その結果…。

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 「毒親」に育てられた子どもに起こる3つの弊害

 大きく3つの弊害が起こります。それぞれ簡単に紹介していくと、

1. 感情が出せない

 彼女もそうですが、自分の感情が出せなくなります。親に対して感情を吐き出すと、嫌な思いをしてきたので、感情を抑えるクセがついたからです。

 その結果、「自分の意見が主張できない」「喜怒哀楽が出せない」「怒りの感情が出せない」といった弊害が起こります。

 さらに、嫌なことがあっても、苦笑いをしたり、黙ってやり過ごした結果、中学生になった頃から年に数回か胃が痛くなって寝込んでいたそうです。もちろん、親は自分が原因だとは思っていません。

 このように、自分の感情を抑えるするようになると…。

2. 自分の考えがわからない

 自分が今、何を感じているのかわからなくなります。怒っているのか、悲しんでいるのか、ツラいのか、喜んでいるのか…。

 その結果、「好きなことをしていいよ」と言われても、「好き」がわからないので親の指示に従ってしまいます。

 つまり、自分では何も考えられない、人から指示されないと行動できないロボットのような人間になるんですよね。これが2つ目の弊害。

3. 他人の目が気になって仕方ない

 さらに、親に従わないと認めてもらえなかったため、「ありのままの自分には価値がない」と思い込みます。

 人に誇れるような「アピールポイント」がないと、自分には生きる価値がないと思い込んでしまうんですよね。その結果、他人の評価に執着してしまう。

 しかし、どれだけ他人の評価を上げることに必死になっても報われることはありません。人によって評価基準が違うからです。また、仮にある時点で評価が良くても、もっとすごい人が現れると、すぐに評価は変わりますよね。

 このように、他人の目が気になって必要以上に頑張るけれど報われない…というのが、三つ目の弊害です(以下のエントリでも報われない努力について紹介しています)。

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 自分を少しずつ出す練習をしよう

 では、どうすれば「毒親」の呪縛から解放されるのでしょうか。それは、

  1. 自分の感情に素直になる
  2. 本当はどうしたいの?と考えてみる
  3. 親の期待に応えない&親に期待しない

 先ほどの三つの弊害と真逆の行動をとるわけですね。

 彼女も「親に嫌われてもいい!」と思って素直に自分の感情を吐き出してみる、失敗してもバカにされてもいいので、自分の考えを行動に移してみる、親の目なんて気にしない、親なんて大したことないと考える…そうすることで親から植え付けられた思い込みを捨てることができました。

 すぐに行動に移すのは難しかもしれませんが、思い込みとは真逆の言葉を口にするだけでも効果があります。繰り返し口にすれば、考えが少しずつ変わっていきますよ(以下のエントリも参考にしてください)。

 親とは別の人生を歩むのが親孝行

 完璧な親なんていません。どんな親にもダメなところがあり、日々苦しみながら生きています。

 しかし、毒親に育てられると、「自分の親は完璧だ」と思い込もうとします。そうすることで、自分の苦しみを減らそうとします。もっと言えば、親に従うことで、何も考えない、楽な道を歩もうとしているのかもしれません。

 とはいえ、この状態では親子共に不幸になるだけ。それぞれが自分の人生を歩むことができません。

 だからこそ、毒親に育てられたかも…と思い当たるところがあるのなら、親のためにも、自分のためにも、自分らしく生きてみてはどうでしょうか。親に迷惑をかけて大丈夫。そうすることが、親子共に幸せな人生を歩む第一歩になるのですから。

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