有川浩『植物図鑑』は少女漫画好きにおすすめの恋愛小説

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 少女漫画はお好きですか?

 私はどちらかといえば苦手です。読むと恥ずかしい気持ちになるからですが…。

 有川浩さんの小説『植物図鑑』もそうでした。主人公たちのベタ甘な恋愛模様にちょっと引いてしまったんですよね。

 とはいえ、植物の豆知識のおかげでなんとか最後まで読めました。恋愛小説も良いかもって少しは思えるようになりました。




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 家事が得意なイケメンを拾う主人公の物語

 では、あらすじから。

 物語の主人公は河野さやか。彼女は不動産会社で働くOLで、家事全般が得意ではなく、コンビニ弁当を食べる毎日を過ごしていました。

 そんな彼女が飲み会の帰りに路上で倒れている男性と出会います。

 彼はそこそこイケメンで、「俺を拾ってくれませんか?」と言い出したので、その言葉にハマったさやかは彼と同居することにしました。

 しかも、そのイケメン男性・イツキは、家事全般が得意でした。冷蔵庫にある残り物で美味しい料理を作ります。

 …と、この時点で「どれだけ女性好みの設定なんだ」と、少し興ざめてしまった私ですが、それでも頑張って読むと少しずつ面白くなってきました。

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 近場にある雑草は食べられるものばかり

 それは、イツキが家の近くにある雑草を美味しい料理に変えていくからです。

 ツクシやふきのとう、ワラビやノイチゴ、ヨモギなどの雑草を、炒め物や天ぷら、パスタやジャム、お茶などに変えてしまうんですよね。

 都会に住んでいる人でも、少し出かければ、多くのものが無料で手に入ります。しかも、スーパーでは、それらが高値で売られています。

 そんなイケメンで美味しい料理を低価格で振舞ってくれるイツキに、さやかはすぐに恋に落ちますが、イツキはそんな素振りをまったく見せませんでした。

 それだけでなく、彼はイツキという名前以外、何ひとつ教えなかったんですよね。

 ところが、ある事件をきっかけに二人の仲は一気に縮まります。しかしその後、なぜかイツキは行方をくらませました。

 取り残されたさやかは…。

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 胃袋を掴んで植物の名前を教えれば恋愛は成就する?

 近所を歩くたびにイツキが教えてくれた植物の名前を思い出して切なくなっていました。

 また、彼が残したレシピ通りに料理を作っては、食べて、またイツキを思い出して悲しくなっていたんですよね。

別れる男に、花の名を一つは教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます。

 とは、川端康成の言葉ですが、胃袋を掴んで、思い出と共に花の名前を教えれば、異性の心をがっちり掴めるのかもしれません。

 そんなさやかの思いが成就するのかは、実際に本書を読んでもらうとして、有川浩さんの小説『植物図鑑』は、少女漫画のような恋愛小説が好きな方におすすめの物語です。

 気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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