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 同じテーマについて書かれた文章でも、「最後まで読みたい!」と思える文章もあれば、途中で寝てしまいそうになる文章もありますよね。この差はいったいどこにあるのでしょうか。

 結論から言えば、「独自の視点」があるかどうか。

 たとえば、「もっと親孝行しましょう」「人にはやさしくしましょう」「子どもを甘やかせてはいけません」なんて文章を読んでも、まったく心に響きませんよね。それは、どこにでもある「ありふれた正論」を主張しているからです。

 とはいえ、こういった初歩的なミスほど犯してしまいがちなのも事実。そこで、このようなミスを避けるために、次のどちからを意識しながら文章を書く必要が出てきます。

  1. 人と正反対の意見を主張する
  2. 正論を一段掘り下げて考える

 それぞれ簡単に説明していきますね。

 1. 人と正反対の意見を主張する

 すでに多くのブロガーが使っているのがこの方法。

 たとえば、「いじめはいじめられるヤツが悪い」「結婚するなんて時間とお金のムダ」「大企業で働いているのは自律していないヤツだ」などなど、一般常識になっている意見と正反対の意見を主張することで読者を惹きつける方法です。

 このようなタイトルを読むと、「なぜ?」という疑問を持ちますよね。自分の常識が覆されるので、その理由を知りたくなるはずです。こうして、読者を惹きつけることができるわけですが…。

 一方で、この方法はインパクトがあるだけに、「なぜ、それが言えるのか?」を論理的に説明できないと炎上してしまいます。これを逆手にとって論理武装をせずに炎上マーケティングをしている人もいますが、こんなことばかり続けていては信用をなくしてしまいますよね。

 というわけで、人と正反対の意見を主張するときには、論理武装をしましょう。そうすれば、絶大な効果が発揮できますよ。

 2. 正論を一段掘り下げて考える

 たとえば、「もっと親孝行しましょう」と主張するのであれば、「なぜ、もっと親孝行する必要があるのか」を深堀します。

 そもそも、親孝行とは何でしょうか。

「親に何かをしてあげること?」
「親が何不自由なく生きられるようにサポートすること?」
「子どもである私たち自身が幸せになること?」

 このように、親孝行ひとつとっても、定義次第でなんとでも書けますよね。この定義こそが「独自の視点」なんです。

 では、どうすれば「独自の視点」がもてるのでしょうか。

 ひとつは、「なぜ?」という疑問をもち、その疑問に自分のアタマで考えて答えを出すこと。先ほどの例で言えば、「なぜ、親孝行をする必要があるのか?」を考えることになります。

 他には、あまり関係のないものと組み合わせてみるのもひとつ。たとえば、「親孝行」と「メガネ」を組み合わせて、「年を取ると目が悪くなる。だからメガネを買ってあげることこそが親孝行だ」なんて主張をすると、それだけで面白い文章が書けそうですよね。

 こうして「独自の視点」を見つけたなら、次はその視点に動きを加えていきます。映画でも小説でも、同じ場所で会話するシーンを長々と見せられたら飽きてしまいますよね。それと同じです。

 たとえば、「親孝行なんて不要だ」と主張したい場合には、次のような構成を考えます。

  1. 最近の親は子どもに依存しすぎている。年賀状も自分で作れない。
  2. 昔の親は自分のことは自分でやっていた。自分でできる方法を考えていた。
  3. これから迎える超高齢化社会を生き抜くには、親自身が子どもから自立して自分のことくらいは自分でやれるようになるべき。だから親孝行は不要。

 このように、「現在」から「過去」、「未来」へと視点をずらしていくわけですね。そうすれば、文章に広がりができ説得力も増します。

 もちろん、時間だけでなく、「子ども」から「親」、そして「社会」というように視点を変えていくのもひとつ。この視点の組み合わせを変えるだけで簡単にオリジナルの文章が出来上がりますよ。

 最後に

 というわけで、最後まで読みたくなる文章を書くには、「独自の視点」が必要です。普段からさまざまなものに目を向けて、常識を疑ったり、視点の組み合わせの幅を増やしていきましょう。そうすれば、今よりももっと面白い文章が書けるはず。

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