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 がんばって努力して、勉強して、学んで、訓練して…。そうしないと「成長できない」と思っていませんか。私はそう思ってがんばってきました。うまくいかないのは「自分のがんばりが足りない」からだと考えてきました。

 しかし、心屋さんは著書『がんばらない成長論』のなかで、こういった考え方を否定されています。

 ひとことで言えば、成長は「しよう」と思ってするものではありません。放っておいても「してしまう」のが、成長というものです。成長しようとなんてしないで、自分が楽しいと思えること、したいことをしているうちに、知らないうちに成長してしまうのです。

 それなのに、成長しよう、成長しよう、とがんばっていると、かえって自然の勢い(本来の自分が持っている成長力)を削いでしまいます。だから、成長しようとするのをやめたとき――つまり、「成長に対する執着」を手放したときに、思いもよらぬ成長が手に入るのです。(要約)

 今の私は心屋さんのこの考えを100%信じられているわけではありませんが…、「こういう考え方がある」と知ることで、生きるのが少しだけラクになりました。

 もし、私と同じように、「結果が残せないとダメだ」「できないことはダメだ」「弱いところを見せてはダメだ」…と、へとへとになりながらも闘い続けているようなら、「がんばらない成長論」を試してみてはどうでしょうか。

 なぜ、成長しようとしてはいけないのか?

 それは、私たちの中にある「成長」のイメージが、今の自分には何かが足りない、だから成長しないといけない、という「自己否定成長」になっているからです。過去の自分も今の自分も否定することが、出発点になっているわけですね。

 でも、残念ながら、こういう過去否定、現在否定では、成長できません。いや、もちろんできるんですが、やがて苦しくなるのです。限界が来るのです。逆に終わりが見えず、苦しみが続くのです。だから、自分の過去も現在も、すべてひっくるめて肯定することが大切なのです。(要約)

 たしかに、私も過去と現在の自分を否定することから始めていました。だから、苦しみから逃れられないのですね。それだけでなく、自分の魅力や能力のなさを認めたくないから、「がんばりが足りない」ことを隠れ蓑にしていました。

 たとえば、英語ができないのも「がんばりが足りないから」だと思っていましたが、本当は「英語を勉強したい」とは思っていなかったんですね。「やらなきゃいけないこと」だった。本当に英語を勉強することが「好き」ならば、本を読むほど、英語能力は上達していくはずです。

 要するに、それが「好き」ならば、どんどん成長していけるということ。でも、それを「彼氏ができるため」とか、「いいポジションにつくため」の「武器」にしようとしている限り、ツラさがつきまといます。「できるようになりたい」と望んでいるようでいて、じつは心のどこかでそれを拒んでいるからです。

 「好き」は自分が主軸ですが、「武器」は他人が主軸になっています。自分が勝手に、好きでやっていることは、楽しいので「がんばっている」という自覚すらないうちに、みるみる上達します。でも、他人の価値観に受け入れられるようにがんばっていることは違います。成長したとしても、結局は周囲の評価がよくないと、それにつられてまたがんばるしかないからです。(要約)

 こうして泳ぎ疲れているのに、でも、泳ぎをとめるわけにはいかなくて、むしろ、もっと「速く泳ぐ」ことを目指して、学んで…、みんなから認めてもらおうとしていたんですね。

 でも、これでは疲れるだけ。がんばって得た評価は、背伸びして得た評価です。しかも、そのキャラを外すのは難しいので、いつまでも「つま先立ち」しなくてはいけません。これは、相当しんどいですよね。ストレスがたまりますよね。

 では、どうすれば「がんばらずに成長していける」のでしょうか。

 がんばらずに成長していく方法

1. 合格点を低く設定する

 合格点を高く設定している人ほど、自分を一向に認められずに、苦しむんですね。でも、そろそろ認めてしまってはいかがでしょうか。あなたは「こんなもの」なんです。で、「こんなもの」でも、大丈夫なのです。

 誰でも、自己否定している限りは、みずから成長を否定しているも同然です。こんなにダメで、誰からもほめてもらえない、親からも愛されない、こんな私がうまくいくはずも、幸せになれるはずもない――こんなふうに自分を否定しながら成長しようとがんばっている人が、うまくいって幸せになる可能性は、低いに決まっています。うまくいくと、困るからです。

 「え、自分は、本当にこれで、こんなもので、いいの?そっか、いいんだ~」そう思えた瞬間から、びっくりするような成長が始まります。(要約)

2. 「あんなふうになりたい」なんて思わない

 「目標の人」を目指す理由のひとつが、「こういう人になれば、人から尊敬される」「幸せになれる」「お金がたくさん入ってくる」――「はず」と思っているからです。つまり、「今のままの自分だと愛されない」「認められない」と思っているということです。

 大事なのは、「今の自分で、まあ、いいか」と思うことで、その自分(満足)にぴったりの、満足できる現実がやってくるということです。つまり、現実や結果を見て自分を肯定するのではなく、現状の自分を先にすばらしいと肯定してみると、それに見合うすばらしい現実が、あとから登場するということ。

 自分が成長した暁にはこんなふうになりたい、というイメージが、きっとあなたの中にもあるでしょう。でも、それは成長した未来のあなたではなく、今のあなたで、すでにふさわしいのだと思ってみてください。(要約)

3. 大損する覚悟をもつ

 今、一生懸命、積み上げようとしている実績や結果は、「成長した」と言いたいための根拠です。「それ」があると「成長した」「自分には価値がある」といえる。言ってもいい。そういう根拠を集めて「成長した!」といえる自信をもったときに、心の中も充実すると思っているのかもしれませんが、実は違います。

 本当は、根拠を集めることに夢中になるほど、内側はなおざりになっていく…。なぜなら、外側に根拠を厚塗りすることで得られる自信は、いってしまえば「張りぼての自信」だからです。

 そもそも現時点で、どれだけ強固に見える根拠も、いつなんどき無意味と化すかわかりません。では、いくら時代が変わっても絶対に揺るがない自信とは、なんでしょうか。それは「自分」という存在、そのものに対する自信です。信頼や実績、安心、安定、財産、名誉などなくても揺るがない自信です。

 そのような自信をもつには、「大損する覚悟」をもたなければいけません。「大損しても自分は大丈夫」だと思える自信をもつのです。(要約)

4. 気の乗らないことはしない

 気の乗らない仕事まで引き受ける現実の延長には、気の乗らない仕事を受け続ける不幸しかありません。

 まじめな人やがんばり屋さんって、なんでも一人で抱え込みますよね。人に頼らず、迷惑をかけないようにして、なんでも一人でやり遂げる――責任感が強いといえば聞こえはいいのですが、実は、これほど「迷惑」なことはありません。

 互いに頼り合い、迷惑をかけ合いながら、世の中は回っている。それでこそ周囲ともいい関係が築けるし、その中で成長もできるのです。それなのに、周囲に頼らず、迷惑をかけまいとして、なんでも一人でやろうとする人は、そういう世の中のサイクルを拒否しているということです。

 だから、全力を注ぐのも、労力を費やすのも、すべては自分がやりたいかどうか、楽しめるかどうか。大切なのは、それだけです。(要約)

5. 他人から叩かれても自分の好きな生き方を引っ込めない

 人から叩かれて自分の好きな生き方を引っ込めるというのは、要するに、他人の価値観に合わせて自分を抑え込むということです。つまり、「自分らしく生きない」と決めること。こんなにもったいないことはありません。

 だから、自分を全肯定して、のびのびと成長していくには、「叩かれても好きなことをしつづける」「叩きたいなら、叩けばいい」「私は私を認めてくれる人と楽しく生きる」という覚悟が必要なのです。

 ただし、覚悟を決めるといっても、「人に負けないように」「文句を言わせないように」というような、死に物狂いのがんばりを見せてほしいわけではありません。見かけだけはやわらかくしておいて、「あ、ひょっとして、私のやってること気にくわないですか?あら残念~、でもごめんなさいね、やっぱり、これをやりたいんで、私、やりますわ」と思える強さをもって欲しいのです。(要約)

6. 何でも「いいよ、いいよ」と許していく

 今までのあなたは、自分に厳しい分、周囲にも厳しかったため、正義の味方は活躍しっぱなしでした。気に食わないこと、イライラすること、腹の立つこと。そんな嫌な人や出来事に遭遇したくないと思っているようでいて、実際には、いつも周囲を注意深く見張って、無理やり探し出しているようなものです。つまり、知らずと心が「怒りたがっている」んですね。

 ところが、自分が周囲に迷惑をかけはじめると、どうでしょう。以前は、あれほど気に食わないこと、イライラすること、腹が立つことばかり見つかっていたのに、いつの間にか、すべて問題ではなくなってしまいます。

 自分にも周囲にもゆるゆるの甘々になると、何でも「いいよ、いいよ」と許せるようになっていきます。かつては絶対に自分の器に入れたくなかった人までもが、すっぽりと収まるようになります。

 つまり、幸せになれる成長とは、「何かができるようになること」ではなく、「自分の器を広げること」。その大きなカギとなるのは、「許すこと」。だから、問題と思えるようなことが起きたときには、あなたの器を広げるために起こったのだと思ってみてください。(要約)

 まとめ

 結局のところ、好きなことをする。やりたいことを、やりたいようにすることが、いちばんの幸せです。しかし、そこにたどり着くためには、「がんばらなければ…」と思ってしまいがちですが――そうではないと心屋さんはいいます。

 「がんばっても、報われない」となれば、あなたが「できる人」でもなんでもなくても「それでいいよ」と言ってくれる場所を見つけるのが一番いいと思いませんか?

 残念ながら、今の私は心から「そういう場所がある」とは思えていないので、「がんばろう」としてしまうのですが――少しでも「今の自分でも大丈夫」と思えるように自分を認めていきたいと思います。

 幸せとは、「結果」という階段を上っていった先にあるのではありません。階段を上りきる途中途中の「踊り場」に、すでにあるものです。結果と幸せとは、関係ない。だから、自分は結果を出さなくても大丈夫だし、幸せになれる。…っていうか、すでに幸せなのではないか?そっか、今が、これが、幸せなんだ。

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