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 欲しいものがなかなか手に入らない。そんな悩みを抱えていませんか?

 お金、家、クルマ、人気、承認、役職、名誉、健康、愛情などなど。どれだけ望んでも手に入らないものってありますよね。

 この原因を突き詰めて考えていくと、「欲しいものと欲しくないものはセットになっている」ことに気づきます。たとえば:

◯:仕事をもっと楽にしたい
△:人に仕事を頼むのはイヤ

◯:自分をもっと認めて欲しい
△:他人のことを認めるのはイヤ

◯:自分をもっと理解して欲しい
△:誤解されるのも、根掘り葉掘り聞かれるのもイヤ

◯:「すごい!」と言われたい
△:失敗して、大したことがないと言われるのはイヤ

(◯:欲しいもの、△:欲しくないもの)

 このように、「欲しいもの」が手に入らないのは、対極にある「欲しくないもの」を嫌っているからなんです。ということは、「欲しくないもの」を受け入れるようにすれば、「欲しいもの」が手に入るはず。

 先ほどの例で考えると:

△:人に仕事を頼むのはイヤ
⇒ 人に仕事を頼んでみる。自分が「できない」という弱みを見せる。

△:他人を認めたくない
⇒ 自分が嫉妬しているということを、本人に告白してみる。

△:誤解されるのがイヤ
⇒ 誤解されたことを理解してもらおうとせず、誤解されたままにする。

△:根掘り葉掘り聞かれるのはイヤ
⇒ 自分の失敗や恥ずかしいことを人に話す。

△:大したことがないと思われるのがイヤ
⇒ 「じつは大したことがないんです」「すごいと思われたいんです」と告白する。

 とはいえ、欲しくないものを受け入れるのは、そう簡単ではありませんよね。そうすることで、本当に欲しいものが手に入るのかどうかも疑問ですし。

 そこで今回は、心屋さんの著書『望んでいるものが手に入らない本当の理由』を参考に、「欲しくないものを受け入れることで、欲しいものが手に入る理由」を、3つの視点から考えていきたいと思います。

 1.「損すること」を受け入れると得する理由

 欲しいものがあっても行動できないことありますよね。その原因は、「絶対に損したくない」と思っているからではないでしょうか。

 たとえば、起業したいのにできない人は、廃業のつらさを味わいたくない、かっこ悪い自分をさらけ出したくないと思っています。出会いが少ないという人は別れることを怖れ、好かれたいけど好かれない人は、嫌われることを怖れています。認められたいけれど認められない人は、相手からの文句や悪口、否定されることをイヤがっています。

 つまり、損することを怖れているから望んでいるものが手に入らないんですね。

 起業家が新しいビジネスを見つけるときの視点として、「しょぼい競合がいるマーケットを狙え」という鉄則がある。

 とは、投資家である瀧本哲史さんの言葉ですが、今儲かっている業界よりも、儲かっていない(=しょぼい競合が多い)マーケットに参入するほうが起業の成功率が高まるそうです。このことからも、損する覚悟を持って挑戦したほうが、結果として得する可能性が高いことがわかりますよね。

 もちろん、起業以外でも同じことが言えます。人から好かれたいのであれば、嫌われる覚悟をもつこと。その覚悟もなく人に好かれようとするから、「自分のない人間」になって、結果として嫌われてしまうわけです。

 というわけで、「損する覚悟」をもって行動することが望んでいるものを手に入れる第一歩になります。

 2.「ダメな自分」を受け入れると得する理由

 「今の自分から変わりたい」と思うとき、今の自分を否定してゼロから未来の自分をつくろうとしていませんか?

 過去は「ダメ」な自分。
 未来は「できる」自分。

 しかし、この考え方こそが、うまくいかない典型的な思考パターンなんです。「ダメな自分」を否定すればするほど、対極にある「できる自分」も打ち消すことになるからです。

 このテーマは、映画のストーリーにもよく取り上げられています。大ヒット映画『ボーン・アイデンティティー』もそのひとつ。記憶喪失になった主人公・ボーンが「自分が何者か」を知るために追跡者を退けながら過去の記憶を追い求める物語です。

 物語の途中、ボーンは自分が暗殺者であったことを悟り、自分の過去を否定して生きていこうとしますが、上手くいきません。それでも過去を否定し続けた結果、最愛の彼女を失うことになりました。しかし、この出来事をキッカケに、ボーンはありのままの自分を受け入れ、未来に向かって歩き始めます。

 というのが、『ボーンシリーズ』の大雑把な”あらすじ”ですが、この物語からもわかるように、過去に捉われている限り、未来に向かって歩き出すことができません。

 なぜでしょうか。それは、過去を消そうとしたり、過去から逃れようとすることは、過去にしがみついている状態だからです。心の中が過去で溢れているから、新しい未来が入ってこないんですね。

 だからこそ、ダメでも、かっこ悪くても、ありのままの自分を受け入れる。そうすれば、心のなかに新しいスペースが出来るので、新しい自分&望ましい自分が手に入るようになりますよ。

 3.「傲慢な自分」を受け入れると得する理由

 自分に自信を持って生きていますか?もし、自信を持って生きていないのなら、傲慢になってみてはどうでしょうか。

 そもそも、自分に自信が持てないのは、自信を持つことを怖れているからです。自信が崩れるのが怖い。失敗して自信を失うのが怖い。「口ほどでもない」と他人から思われるのを怖がっているからですよね。

 一方で、自信を持っている人たちは違います。たとえば、次期アメリカ大統領のトランプ氏。彼は厚顔無恥で、マイペースで、強引で、他人の顔色なんてちっとも気にしていません。そういう態度で臨んだからこそ、アメリカ大統領選でクリントン氏に勝つことができたのでしょう。

 とはいえ、「トランプ氏みたいな傲慢な人間にはなりたくない」と思う人もいるかもしれません。しかし、傲慢になろうと思ったところで、それほど傲慢にはなれませんよね。せいぜい強すぎた怖れが中和されてプラスマイナスゼロになるくらい。安心して傲慢になっていきましょう。

 最後に

 「欲しいもの」が手に入らなかったのは、「望んでいるものだけを手に入れようとして、対極にある望ましくないものを拒絶していたから」でした。そして、その根本にあるのは「怖れ」です。

 しかし、怖がって、なんとかしようとして始めたことは、結果として恐怖を大きくしていくだけです。ろくなことにはなりません。自分で自分を信じられていないからです。

 だからこそ、欲しくないものも受け入れる覚悟をもって行動していく必要があるのです。そうすれば、今よりもずっと欲しいものが手に入るはず。

 私も「ブログで人気者になりたい」という望みだけを手に入れようとしていましたが、「文章が下手で、つまらなくて、かっこ悪い自分」をさらけ出していくことにしました。そうすれば、このブログもいつかは…。

 もし、私と同じように、「欲しいものが手に入らない」と悩んでいる方は、ぜひお試しあれ。

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