webstation plus

birdcage_01

「毎日を人生最後の日だと思って生きてみなさい」

 とは、スティーブ・ジョブズの言葉です。彼はこう続けます。

毎朝、私は鏡に映る自分に問いかけてきました。
「もし、今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことは、私が本当にやりたいことだろうか?」
その答えが「No」の日が何日もつづくと、私は「何かを変える必要がある」と自覚するのです。

 私はこの言葉に衝撃を受けました。毎日を人生最後の日だと思って生きていれば、今とは違う人生があったかも!?と思ったからです。

 とはいえ、具体的に何をどう変えればいいのかわからないですよね。

 そこで今回は、このジョブズの言葉を身をもって実践してきた河合江理子さんの著書を参考に、自分らしく生きる方法を考えてみましょう。

 安定を求めることほどリスクが高いものはない

 河合さんは、大学卒業後に野村総合研究所に入社しました。しかし、入社初日に「辞めよう」と決意したそうです。

 なぜなら、野村総研で仕事を続けていると、出口がなくなってしまうという危機感を覚えたから。

 当時の野村総研は、女性を男性社員のアシスタントとしかみていませんでした。どれだけ才能があっても、男性社員が書いた資料の校正やコピー、お茶汲みしかさせてもらえなかったそうです。

 そこで、彼女はビジネススクールに入学して再度キャリアのスタート地点に立とうと考えます。

 しかし、野村総研の給料では学費を稼ぐために何年も働く必要がありました。そこで彼女は、入社1年で社員60人程度の外資系ベンチャーに転職します。その後、1年半で学費と生活費を貯めて目標としていたビジネススクールに入学されました。ほんとすごいですよね。

 私も含めて多くの人は、せっかく見つけた働き口を簡単に変えようとは思いません。

 しかし、河合さんは仕事に成果を見出せないなら、今すぐ抜け出すべきだと言われています。いつ会社が倒産するかわからない時代に、会社にしがみつくのはリスクしかないからです。

 今の仕事に成果が見出せないのなら、抜け出す決意をした方がいいのかもしれませんね。

 出口につながる「意味のある努力」をする

 とはいえ、闇雲に歩き出してはいけません。出口を見据えて準備することが大切です。

 河合さんがビジネススクールに入学しようと決めたのは、MBAを取得すれば海外で働けるチャンスが広がるはずだ!?と考えたからでした。

 そして彼女は、ベンチャー企業で働きながら、週末は通訳のアルバイトをし、さらに週2回の夜、語学学校でフランス語を勉強します。そうして、目標としていたビジネススクールに入学。卒業後はマッキンゼーで働くことができたのです。

 河合さんは言います。他人に影響されて自分も努力するのではなく、目的を実現するために必要な努力をすることが大切だと。

 私たちは、読書に励む人、勉強している人などに出会うと、「私もやらなきゃ!?」と思ってしまいがちです。しかし、そうではなく自分の出口にあった努力をする必要があるんですね。

 何歳になってもキャリアはやり直せる

 「1万時間の法則」をご存知ですか?どんな分野であっても、1万時間を費やせば、その分野の専門家になれるという法則です。

 つまり、専門知識は、あとからいくらでも身につけられるということ。

 それなのに、最初から「自信がない」「ここにいるべきではない」と思ってチャンスを逃していませんか。

 とにかく「できる」と言ってしまい、目の前のチャンスを逃さないこと。まずは飛び込んでみて、それが得意なものとして胸が張れるまでやり続ける。そうして、次の新しい環境を探し求める際の武器にしていくのです。

 実際、河合さんも金融から教育にキャリアチェンジされています。多くの人たちから反対されたそうですが、自分にウソをつくような人生は寂しいと思い挑戦されました。

 このように、出口を見据えて努力をし、チャンスがあれば失敗を怖れず挑戦する――この生き方こそが自分らしく生きる秘訣なのかもしれませんね。

 河合さんは言います。

出口は目の前にあります。

 今すぐ自分の小さな鳥カゴから飛び出しませんか。

 最後に

 今回は、自分らしく生きるための秘訣を紹介してきました。

 安定よりも自分のやりたいことを優先し、出口を決めて努力をする。そしてチャンスがあれば失敗を怖れず飛び込んでみることが大切なんですね。

 より詳しい内容が知りたい方は、ぜひ本書を読んでみてください。

 関連記事

なぜ、優秀な社員が「追い出し部屋」に追い込まれるのか

 『切り捨てSONY』を読み終えるまでは、「リストラ部屋(追い出し部屋)に追いやられた人=仕事ができない人」だと思っていました。  しかし、そうではない人たちも大勢いるんですよね。すなわち、優秀な人たちも「リストラ部屋」 …

仕事優先の生き方に限界を感じている人へ

 家族を養うには仕事をする必要があります。「家族を大切にするために働いている」という人も多いのではないでしょうか。  しかし、あまりの忙しさに、家族よりも仕事を優先してしまいがちに。家族と一緒に過ごす時間が取れなくなるこ …

夢の実現に必要なのは「目標/計画」よりも「ストーリー思考」!?

(※『ストーリー思考で奇跡が起きる』表紙より)  「どうしても実現したい夢」が見つかったとき、どうしていますか?  「事前準備をしてから」「もう少し社会経験を積んでから」「十分なお金を確保してから」…なんて、行動すること …

「仕事ができない人」が「できる人」になる方法/『仕事をしたつもり』

 毎日忙しく仕事をしている。まわりもそれを認めていて、非難する人はいない。それなのに、成果がでない。なぜだろう。  結論からいえば、いまの業績の8割以上は、働いているうちの2割程度であげることができ、残り8割の時間は、ほ …

コモディティから抜け出し、社会に認められる力をつけよう/『断る力』

 企業の人員整理がとまらない。今でも多くの企業が社員を「リストラ部屋」に追い込んでいる。「リストラ部屋」とは、リストラ対象者を集め、社内失業状態にし、退職に追い込むことを目的とした部署だ。あのソニーですら「リストラ部屋」 …

35歳から始まる「第二の人生」を楽しむためのチェックリスト5つ

 35歳という年齢は、第二の人生のスタート地点だといわれています。  たとえば、仕事。「転職35歳限界説」が巷でささやかれているように、35歳を過ぎると転職のハードルが高くなり、よほどスゴイ専門性があるか、あるいはマネジ …

なぜ、彼らは「どん底」から這い上がれたのか

 仕事やプライベートで、「どん底だ!」と思ったことありませんか?  私はあります。つい先日も仕事が思うように進まず、上司から叱られたときに、どん底だと思っていました。しかし、私が思うどん底なんて大したことがないんですよね …

サラリーマンを極めることが独立・起業の成功につながる

 誰もが一度は夢見る独立・起業。「誰にも束縛されずに自由に生きていきたい」と思うのは自然な欲求だが、フリーランスとして働いても自由になれるとは限らない。むしろ、会社員として働いていたときよりも自由になれないケースさえある …

学力だけでは足りない!?10年後に仕事がある人、ない人

 2020年には東京オリンピックが予定されていますよね。楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。しかし、2020年代に入ると求人が半減するかもしれません。  その理由は次の2つ。 ロボットとAIの活躍によって仕事が …

中途半端な努力はムダ!?勝利を手に入れるための法則

(※『ハードワーク』表紙より)  2015年のラグビーワールドカップ。日本は、優勝候補の南アフリカに勝利しました。  しかし、前評判は日本が負けて当然だと誰もが思っていました。南アフリカの通算成績は25勝4敗で過去2回も …