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「毎日を人生最後の日だと思って生きてみなさい」

 とは、スティーブ・ジョブズの言葉です。彼はこう続けます。

毎朝、私は鏡に映る自分に問いかけてきました。
「もし、今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことは、私が本当にやりたいことだろうか?」
その答えが「No」の日が何日もつづくと、私は「何かを変える必要がある」と自覚するのです。

 私はこの言葉に衝撃を受けました。毎日を人生最後の日だと思って生きていれば、今とは違う人生があったかも!?と思ったからです。

 とはいえ、具体的に何をどう変えればいいのかわからないですよね。

 そこで今回は、このジョブズの言葉を身をもって実践してきた河合江理子さんの著書を参考に、自分らしく生きる方法を考えてみましょう。

 安定を求めることほどリスクが高いものはない

 河合さんは、大学卒業後に野村総合研究所に入社しました。しかし、入社初日に「辞めよう」と決意したそうです。

 なぜなら、野村総研で仕事を続けていると、出口がなくなってしまうという危機感を覚えたから。

 当時の野村総研は、女性を男性社員のアシスタントとしかみていませんでした。どれだけ才能があっても、男性社員が書いた資料の校正やコピー、お茶汲みしかさせてもらえなかったそうです。

 そこで、彼女はビジネススクールに入学して再度キャリアのスタート地点に立とうと考えます。

 しかし、野村総研の給料では学費を稼ぐために何年も働く必要がありました。そこで彼女は、入社1年で社員60人程度の外資系ベンチャーに転職します。その後、1年半で学費と生活費を貯めて目標としていたビジネススクールに入学されました。ほんとすごいですよね。

 私も含めて多くの人は、せっかく見つけた働き口を簡単に変えようとは思いません。

 しかし、河合さんは仕事に成果を見出せないなら、今すぐ抜け出すべきだと言われています。いつ会社が倒産するかわからない時代に、会社にしがみつくのはリスクしかないからです。

 今の仕事に成果が見出せないのなら、抜け出す決意をした方がいいのかもしれませんね。

 出口につながる「意味のある努力」をする

 とはいえ、闇雲に歩き出してはいけません。出口を見据えて準備することが大切です。

 河合さんがビジネススクールに入学しようと決めたのは、MBAを取得すれば海外で働けるチャンスが広がるはずだ!?と考えたからでした。

 そして彼女は、ベンチャー企業で働きながら、週末は通訳のアルバイトをし、さらに週2回の夜、語学学校でフランス語を勉強します。そうして、目標としていたビジネススクールに入学。卒業後はマッキンゼーで働くことができたのです。

 河合さんは言います。他人に影響されて自分も努力するのではなく、目的を実現するために必要な努力をすることが大切だと。

 私たちは、読書に励む人、勉強している人などに出会うと、「私もやらなきゃ!?」と思ってしまいがちです。しかし、そうではなく自分の出口にあった努力をする必要があるんですね。

 何歳になってもキャリアはやり直せる

 「1万時間の法則」をご存知ですか?どんな分野であっても、1万時間を費やせば、その分野の専門家になれるという法則です。

 つまり、専門知識は、あとからいくらでも身につけられるということ。

 それなのに、最初から「自信がない」「ここにいるべきではない」と思ってチャンスを逃していませんか。

 とにかく「できる」と言ってしまい、目の前のチャンスを逃さないこと。まずは飛び込んでみて、それが得意なものとして胸が張れるまでやり続ける。そうして、次の新しい環境を探し求める際の武器にしていくのです。

 実際、河合さんも金融から教育にキャリアチェンジされています。多くの人たちから反対されたそうですが、自分にウソをつくような人生は寂しいと思い挑戦されました。

 このように、出口を見据えて努力をし、チャンスがあれば失敗を怖れず挑戦する――この生き方こそが自分らしく生きる秘訣なのかもしれませんね。

 河合さんは言います。

出口は目の前にあります。

 今すぐ自分の小さな鳥カゴから飛び出しませんか。

 最後に

 今回は、自分らしく生きるための秘訣を紹介してきました。

 安定よりも自分のやりたいことを優先し、出口を決めて努力をする。そしてチャンスがあれば失敗を怖れず飛び込んでみることが大切なんですね。

 より詳しい内容が知りたい方は、ぜひ本書を読んでみてください。

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