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 週休三日と聞いてどう思いますか?

 「休みが増えて嬉しい!」と思う人もいるでしょうが、それほど単純な話ではありません。これまでと同じ成果を出しながら休まなくてはいけないからです。

 ヤフーではすでに2017年4月から子育てや介護の悩みを抱えた社員に対して、週休三日制度を導入しています。いずれは全従業員に導入することを目指しているそうです。

 しかし、その背景にあるのは「成果主義の徹底」というコンセプト。時間にとらわれずに自由な働き方をしてください、だけど会社はあなたの成果をもとに評価をしますよ――これがヤフーの進めようとしている改革です。

 もちろん、この流れはヤフー以外で働く私たちにも影響するでしょう。

 では、週休三日制度が導入されたとき、私たちの働き方はどのように変わるのでしょうか。

 ヤフー常務執行役員である本間さんの著書『残業の9割はいらない』を参考に考えてみましょう。

 なぜヤフーは週休三日を導入するのか

 結論から言えば、企業として勝つため、そして社員が幸せになるためだそうです。

 私たちが享受している余暇は産業革命によって生まれました。

 産業革命が起こる以前は、多くの人が朝から晩まで休みなく働いていました。たとえば、農家の人たちは、太陽が昇ったら畑に行って仕事をし、夕日が沈むまで働いていたのです。もちろん、土日祝日はなく、農閑期にしか休めません。

 ところが18世紀後半に産業革命が始まり、工場で製品が大量生産されるようになると、決められた時間に出勤し、決められた時間まで働く人たちが増えました。

 その後、労働運動の盛り上がりもあって、労働時間が10時間、8時間へと減少。こうして余暇が誕生したのです。

 さらに松下電器が週休二日制度を導入したことをきっかけに、その流れが徐々に浸透。働き方も効率化され、今では多くの企業が週休二日制度を導入しています。

 つまり、働き方を革新すれば、これまでと同等以上の成果を出しながら余暇が増やせるということ。そしてヤフーが率先して週休三日制を導入するのは、次のイノベーションを起こすのはヤフーだと自負しているからなんですね。

 週休三日の実現には、働き方の革新が必須条件だということがわかります。

 どうすれば成果主義は機能するのか

 では、ヤフーはどうやって働き方を革新するつもりなのでしょうか。それは冒頭にも書いたように成果主義の徹底です。

 しかし、実感されている方も多いと思いますが、日本の成果主義はあまり機能していません。

 たとえば富士通。1993年に他社に先駆けて目標管理制度を軸とする成果主義を導入しましたが、社員が高い目標を設定しなくなる、社員のモチベーションも愛社精神もダウンするといった問題が次々と表面化しました。富士通の成果主義は失敗だったと言えるでしょう。

 もちろん、他の企業でも似たようなものです。部下を適正に評価する指標もなく、部下の仕事を正しく評価する余裕もない…。そんな状況では「頑張り」といった成果とは別の指標で評価せざるを得なくなります。

 だからこそ、ヤフーでは正しく成果を評価できる仕組みづくりに取り組んでいるそうです。

 残念ながら具体的な内容は書かれていませんでしたが、ドイツのように従業員一人一人と労働時間や休暇日数、業績の査定方法を明確化して仕事を依頼する形式を目指しているように思います。

 働き方は自分で決めなさいとよく言われますが、これまでのように仕事の範囲が曖昧で、成果もはっきりと定義されていなければ成果主義は機能しないことがわかります。

 私たちの働き方はどのように変わるのか

 ここまでの内容をまとめると、ヤフーが考えている「成果主義の徹底」とは、社員一人ひとりがフリーランスのように働くことだと思います。

 労働時間や休暇日数、業績の査定方法を明確化し、その内容にそって成果を出せば何をしてもいい。週休三日でも、新幹線通勤でも、在宅勤務でもかまわない――そんな姿が浮かんできます。

 さて、このような働き方を迫られたとき、あなたは「休みが増えて嬉しい!」と思えるでしょうか。それとも成果が出せないと不安になって夜も眠れなくなるでしょうか。

 いずれにしても、近い将来、私たちの働き方は変わります。AI技術の進歩、超高齢化社会、超人手不足時代の到来など、働き方を革新せざるを得ない状況になっているからです。

 そのときになってから慌てずにすむように、今から行動を起こしていきたいですね。

 最後に

 最近、どこの会社でも労働時間を短くする動きが活発になってきました。一方で目標を明確に設定をしていないにも関わらず、成果を出せと迫られることが多々あります。

 このような状況に追い込まれたとき、とてもツライ思いをすることになりますが、フリーランスとして働いていると考えれば当たり前のことなのかもしれません。自分の成果を明確に定義せずに仕事を受け取っているからです。

 もちろん、会社側で対応するのが正しい姿なのでしょう。しかし、自分で仕事の成果を定義し、会社と交渉する力を持たなければ、いいように利用されてしまいます。むしろこれからの時代、この流れは加速するかもしれません。

 だからこそ、今から自分で成果主義を徹底する。出来ること、出来ないことを明確化し、会社と交渉していく――そんな訓練をしておくべきでしょう。

 『残業の9割はいらない』は、これからの働き方について考えるきっかけを与えてくれる本です。気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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