伊坂幸太郎『夜の国のクーパー』は人の話を鵜呑みにすると簡単に騙されてしまうことがわかる物語

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 人の話を鵜呑みにしていませんか?

 私は疑り深い性格なので、あまり人の話を鵜呑みにしませんが、伊坂幸太郎さんの小説『夜の国のクーパー』を読んで、人の話を鵜呑みにすると簡単に騙されてしまうことがわかりました。

 視野を広くもって自分で考えるクセをつけないと簡単に騙されてしまうことがわかる物語なんですよね。




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 他の国に支配されることになった人たちの物語

 では、あらすじから。

 物語は、とある国が8年間に及ぶ戦争に負け、鉄国と呼ばれる国の兵士たちが占領にやってくるところから始まります。

 支配される国の王は「安全だから心配するな」と言いましたが、占領しにやってきた片目の兵士長にいきなり銃で撃ち殺されてしまいました。

 その後の国民たちの不安は言うまでもありません。あれほど慕っていた王が殺され、しかも女性が占領兵に襲われている姿を目撃したり、過去に戦争で負けたときの噂話…。

 占領兵に少しでも歯向かった人間は拷問され、仲間の名前を吐くまで痛めつけられる。もし名前を言って解放されても、仲間を裏切ったことを後悔するので逃げ道がない…という噂話が広がったので、恐怖に支配されました。

 しかし、そんな国民たちに希望が持てる出来事が起こります。国民が困ったときにあらわれるという「クーパーの兵士」が助けにきたのです。

 クーパーの兵士とは、年に一度だけ国境近くにある杉樹林の巨大な杉の一本がクーパーと呼ばれる動き回る化け物になるため、そのクーパーを倒しにいくために徴兵された兵士たちのことでした。

 なぜか10年前からクーパーは現れなくなりましたが、クーパー退治にいった兵士たちはクーパーの有毒な体液を浴びて必ず透明になるので、透明の兵士たちが助けに来てくれたと思ったのです。

 ところが…。

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 世界が一変する事実が隠されていた!?

 この続きは実際に本書を読んでもらうとして、伊坂幸太郎さんの小説『夜の国のクーパー』は、人の話を鵜呑みにすると簡単に騙されてしまうことがわかる物語です。

 ネタバレになるので詳しくは書きませんが、国民たちが慕っていた王は、彼らが思っていたような人物ではありませんでした。

 さらに、国民たちは王の言葉を守って国の外に出ようとしませんでしたが、外の世界には王から聞かされていた世界とはまったく異なる世界が広がっていました。

 つまり、正義が悪になり、悪が正義になるような世界が一変する事実が隠されていたんですよね。

 では、なぜ国民たちは王の言葉を信じてしまったのでしょうか。

「俺を信じるかどうかは、おまえたちの自由だ。どんなものでも、疑わず、鵜呑みにすると痛い目に遭うぞ。たえず、疑う心を持てよ。そして、どっちの側にも立つな。一番大事なのはどの意見も同じくらい疑うことだ」

 と片目の兵士長が言うように、王の言葉を疑わずに鵜呑みにしたからです。また、狭い世界に閉じこもって広い世界を見ようとしなかったからです。

 というわけで…。

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 人の話を鵜呑みにすると簡単に騙されてしまう

 伊坂幸太郎さんの小説『夜の国のクーパー』は、視野を広くもって自分で考えるクセをつけないと簡単に騙されてしまうことがわかる物語なんですよね。

 それだけでなく、サスペンスとしても、最後に驚きがまっている物語としても楽しめるので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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