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 「他人よりも頑張っているのに評価されない!」と思ったことありませんか?

 斬新なアイデアを上司に説明してもなぜか反応が悪い、交渉の場でプレゼンをしてもうまく進められない…などなど。

 もしかすると、その原因は「語彙力不足」かもしれません。どれだけ高い能力があっても、稚拙な表現をしていたり、思慮の浅そうな表現をしていれば、社会人としてのレベルを低く見積もられてしまうからです。

 そこで今回は、本:『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』の中から、特に覚えておきたい5つの語彙を紹介します。

 コモディティ

 最近、コモディティ化という言葉がよく使われるようになったので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

 しかし、本来のCom-mod-ityの意味は、「便利なもの、有用なもの、ぴったりなもの」。

 「どの会社の物やサービスを買っても、同じ」という意味のコモディティ化とは、かけ離れた感じがしますが、語源を知ると納得できます。

 Comは、「共に」「全く」という意味で、Modは「型にはめる」という意味。ityは「状態」や「性質」を表します。

 これらを組み合わせると、「誰もが型にはまった状態」。まさに競合する商品同士で差別化できるポイントがなく、ブランド力などがなくなっている状態を示していますよね。

 このように、英語は語源を知ると納得できることがよくあります。新しい言葉が出てきたときには、語源を調べる癖をつけましょう。

 忖度(そんたく)

 こちらも最近よく聞く言葉ですよね。

 「相手は本当のところ、どんなふうに考えているのかな?」と他人の心を推し量る言葉で、「相手の真意を忖度する」というように使われます。

 「コモディティ」と同じように、文字の成り立ちを知ると意味がよくわかります。

 まずは「度」は:

「度」は「温度」「湿度」などの言葉で知られるように本来、暑さや寒さ、湿り具合などの「度合い」を知ることです。「測る」と言っても構いません。

 次に「忖」は:

「寸」は、もともとの漢字の意味は「指一本の長さ」を意味します。
(中略)
「忖」はこれから考えれば、「心を指一本の長さ伸ばす」ということを表すことになります。

 これらを組み合わせて、「相手の思うところがどの辺りにあるのかな」と推量する言葉になるんですね。

 英語であれ、日本語であれ、語源を知ると簡単に覚えられそうですね。

 相関関係と因果関係

 なんとなく理解したつもりになっているのが相関関係と因果関係。私はこの2つの違いを明確にわかっていませんでした。

 まず相関関係は:

「一方が変化すれば、他方も変化する」、数学や物理では「二つの量や現象が、ある程度相互に規則性を保って変化していくこと」を言います。

 一方の因果関係は:

「ある原因によって、ある結果が起こる」こと。

 つまり、「因果関係」は「原因」と「結果」であり、そこには規則性や法則がありません。それに対して「相関関係」には、科学的な規則性が必要です。

 というわけで、「因果関係」という言葉で相手を説得しようとしてはダメ。科学的な根拠がないと自ら言っているようなものです。適切に使っていきたいですね。

 順次、逐次、随時

 こちらも似たような言葉です。

 まず、「順次」は、「順番に」「次々に」と読み替えるとわかりやすくなります。そのままですよね。

 次に、「逐次」ですが、「逐」という字には、「追い詰める」という意味があります。そのため、「順次」のように「年を取った人から順番に」といった優しい受身的なものではなく、もっと能動的に「はい次!はい次!」と追い詰めるように「次から次に」物事をこなしていく様子を表しています。

 最後の「随時」は「いつでも」のように思いがちですが、「その時の条件に従って」という意味があります。スポーツの入会キャンペーンなら、「今月は入会金が無料です」「今月入会した人には、スポーツタオルを進呈します」といった条件に随って入会するということ。

 それぞれ意味が違うので適切に使っていきたいですね。

 尽力(じんりょく)

 言葉の意味を知っている人は多いと思いますが、言葉の成り立ちを知っている人は少ないのではないでしょうか。

 「尽」は、旧字体では「盡」と書きます。なかなか難しい漢字ですが、「聿」に「灬」それから「皿」が合わさってできています。

 「聿」は筆です。「灬」は、墨がたれてもう出なくなってしまった状態。墨がなくなって書けなくなった筆は、また「皿」に入っている墨をつけなくてはいけません。

 こうして墨がなくなるまで力を尽くすことが「尽力」という言葉なんですね。

 成り立ちを知ると言葉を使う時の心構えが変わりますね。

 最後に

 言葉には力があると言われています。

 経営の神様といわれたパナソニックの創業者・松下幸之助氏、ホンダの社長・本田宗一郎氏、ダイエーの創業者・中内功氏などは、著作もたくさん残していますが、会社の社員のみならず、日本全国、世界に向けて、適切で魅力的な言葉を口にしていました。言葉こそが、人を動かすのです。

 そのため、「頑張っているのに評価されない」のは、適切な言葉を発していないから。もし、私のようにその自覚があるなら、『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』を読んでみてはどうでしょうか。

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