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 最近、『僕のヒーローアカデミア』という漫画を読み始めたのですが、それからというもの、このセリフが言いたくて仕方ありません。

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(※『僕のヒーローアカデミア』2巻より)


 言いたくなる理由は後ほど書くとして、友人にこの漫画を勧められた時は、「アメリカン・コミックスみたいな濃いキャラで嫌い…」と毛嫌いしていました。しかし、1巻の途中まで読んだら、まんまとハマってしまったんですよね。本当に面白い。今ではこのキャラクターが登場するたびに「オールマイト!」と心の中で叫んでいます。

 というわけで、今回は『僕のヒーローアカデミア』をオススメする理由について書いていきたいと思います。

 “個性”がなければヒーローになれない

 人口の約8割が「火を吐く」「モノを引き寄せる」「空を飛ぶ」といった個性を持って生まれてくる時代。そんな時代にまったくの無個性で生まれてきた主人公・緑谷出久がヒーローを目指すという物語です。

 実は、この漫画。「これからの時代」を的確に表現していると思うんですよね。これからの時代は、個性がなければやっていけません。AIやロボティクスの発達によって、ほとんどの仕事が機械化していくからです。そんな時代に無個性でいては、まともな仕事にありつけませんよね。

 では、どうすれば個性は手に入るのでしょうか。

 作中では、個性は生まれつきのものであって、後天的に得られるものではない、とされています。持って生まれた個性を磨くことはできても、もともと何の個性も持たずに生まれてきたら、どうしようもないってことです。

 そのため、主人公である緑谷出久は、母やクラスメイトたち、そしてNo.1ヒーローであるオールマイトからも「ヒーローになるのはムリだ!」と諭され、夢を諦めかけるのですが…、彼の無謀な頑張りによって道が開けます。実は一つだけ個性を手に入れる方法があったんですね。それが、「人から個性を譲り受ける」という方法。オールマイトが持っている個性「ワン・フォー・オール」は人に譲ることができたのです。

 つまり、この物語は、オールマイトから緑谷出久へと個性が引き継がれていく物語なんです。

 この設定を知ったとき、私は衝撃を受けました。生まれたときから素晴らしい個性を持っているならいざ知らず、私のような無個性な人間はオールマイトのような師匠がいなければ個性が得られないということ。今まで自分勝手に生きてきたので、無個性のままだったんですね…。反省、反省。

 “信念”をもって戦う敵が魅力的

 オールマイトのようなヒーローが活躍できるのは、もちろん敵がいるからですよね。では、敵は何のために戦っているのでしょうか。

 基本的には、世の中に不満を抱き、その不満を爆発させて「全部壊したい!」と他人に八つ当たりをするような”ヤカラ”ばかりですが、なかには信念をもって行動している敵もいます。ヒーロー殺しの異名をもつ「スティン」もそのひとり。

 彼がヒーローを殺すのは、「英雄回帰」のためです。この漫画では、ヒーローは活躍度合いに応じて国からお金がもらえるという仕組みになっています。だから、スティンはヒーロー気取りの拝金主義者たちが、自分の私利私欲のために”敵”を倒しているのが許せないんですね。

 本物のヒーローは見返りを求めるものではない。そんな偽物のヒーローは粛清してしまえ。そうすれば、世間も現代のヒーローたちが英雄気取りの偽物だとわかるだろう…そう考えてヒーローを殺しているんです。

 作中では、彼がヒーローを殺していくことで、ヒーローたちの意識向上につながり、彼があらわれた町は軒並み犯罪率が低下しているというデータが示されます。このように、善であれ悪であれ、なんらかの強い信念をもって行動すれば多くの人たちに影響を与えることができるんですよね。

 現実でも、これと似たようなことが起こっています。正しいかどうかよくわからないことでも、有名人や著名人が「こうだ!」と主張すれば、それが正しいものだと認識されてしまう。本当は、本を売りたかったり、権力を手に入れたかったりしているだけかもしれないのに…。スティンはこれを正そうとしているんですよね。敵なのにとても魅力的です。

 どうしても言いたくなるセリフがある!

 では、No.1ヒーローであるオールマイトはどのような信念をもって敵と戦っているのでしょうか。

 それは、「人々を笑顔で救い出す”平和の象徴”は決して悪に屈してはいけない」という信念なんです。本当は、5年前の襲撃事件でカラダはボロボロ。笑顔で現れるのも、ヒーローの重圧、そして内に沸く恐怖から自分を欺くため。それでも彼は平和のために戦っているんです。カッコよすぎですよね。

 そんな彼が、登場シーンでまわりの人たちを安心させるために決まって言うセリフがあります。それが:

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(※『僕のヒーローアカデミア』1巻より)


 言ってみたいですよね。仕事でピンチになったとき、家族が困っているとき、泣いている人を見かけたとき。「私が来た!」と。そんな頼もしいヒーローに緑谷出久と共に私も成長していければ…と思い、この漫画を読んでいます。

 最後に

 本当に面白くて11巻まで一気読みしてしまいました。今ではヒーロー殺し「スティン」の後継者まで育ってきています。緑谷出久は、仲間と共にどうやって戦っていくのでしょうね。これからの展開が楽しみです。

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