伊坂幸太郎『モダンタイムス』は大きな流れには逆らえなくても小さな幸せは守りたいと思える物語

おすすめ小説

権力を握っている人に媚びを売って生きていませんか?

私は両親から「いつまでも反抗期だねぇ」と言われるほど、権力に媚びを売らずに生きてきましたが…。

伊坂幸太郎さんの小説『モダンタイムス』を読んで、その生き方で良かったかなと思えるようになりました。

圧倒的な力に屈することなく、自分の手の届く範囲の幸せを守ろうとする主人公たちに共感できたんですよね。

ちなみに、『モダンタイムス』は、『魔王』の50年後の世界が舞台の物語です。物語としての繋がりはほとんどありませんが、未読の方はこちらからどうぞ。

おすすめ度:4.0

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こんな人におすすめ

  • 次々と気になる謎が提示される物語が好きな人
  • 圧倒的な権力に立ち向かう物語が好きな人
  • 前作『魔王』が好きな人
  • 伊坂幸太郎さんの小説が好きな人
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あらすじ:恐ろしい妻がいるのに浮気をした主人公の物語

物語の主人公はシステムエンジニアの渡辺拓海。

彼には恐ろしい妻がいましたが、同じ職場で働く桜井ゆかりと浮気をしていました。

しかし、妻の佳代子に浮気を疑われてしまい、妻が雇った格闘家のような男に襲われ、椅子に縛られ、拷問されます。

その男は拓海に「勇気はあるか?」と問いかけてきました。

拓海は「勇気は実家に忘れてきました」と答えますが、そんな勇気を振り絞らなければいけない出来事に遭遇します。

突然行方をくらませた先輩・五反田の仕事を引き継ぐことになったのです。

その仕事は、「ゴッシュ」という謎だらけの会社が運営している出会い系サイトの仕様変更で、難しいものではありませんでしたが、プログラムには暗号が隠されていました。

その暗号を後輩の大石倉之助と解析したことがキッカケで、恐ろしい事件に巻き込まれてしまうんですよね。

実は、その暗号プログラムは…。

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国家という大きなシステムが人々をコントロールしている!?

国が運営しているシステムだったのです。

『播磨崎中学校』『安藤商会』『個別カウンセリング』といった特定のキーワードで検索した人を炙り出すためのものでした。

実際、倉之助がこれらのキーワードで検索したところ、痴漢の主犯格として捕まります。

その後も、これら特定のキーワードで検索した人たちに次々と不幸な出来事が起こりました。

拓海もリアルな兎のお面をかぶった男に拷問されます。

なぜなら、これらのキーワードは、英雄扱いされている国会議員・永嶋丈の過去に関係があるものだったからです。

それでも拓海たちは、権力に屈することなく戦い続けました。そして…。

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悪いことをしても痛みを感じない奴は許さない!?

この続きは実際に読んでもらうとして、伊坂幸太郎さんの小説『モダンタイムス』は、大きな流れには逆らえなくても小さな幸せは守りたいと思える物語です。

なかでも、拓海の妻・佳代子がカッコ良すぎなんですよね。

彼女は「悪いことをしても痛みを感じない奴は許さない」といって、悪い奴らと徹底的に戦います。

私も彼女のように強くありたいと思いました。

とにかく、『モダンタイムス』は、サスペンスとしても、恐妻家に悩まされる夫の物語としても、国家権力に立ち向かう主人公の物語としても楽しめるので…。

気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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