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 夢を追いかけるか、それとも経済的な安定をとるか。あなたはどちらの道を選ぶだろうか。もし、後者を選択するようなら――今すぐ、考え方を変えたほうがいい。

 アメリカのジャーナリストであるスラリー・プロトニックは、あるビジネススクールの学生1500人を対象に、「今すぐ夢を追いかけるか?それとも先に経済的な安定に役立つ職業を選ぶか?」という質問をした。その結果、1245人もの学生が「経済的な安定を確保してから夢を追いかける」と答えたのだが――そのなかで、大富豪になれたのはわずかひとり。一方で、「今すぐ夢を追いかける」と答えた255人のうち、実に100人もの学生が後に経済的な大成功を収めている。

 この結果から、「経済的な安定よりも、今すぐ夢を追いかけること」が成功への第一歩であることがわかるが、仮にその一歩を踏み出せたとしても、次の一歩でつまづく人が多い。なぜだろう。

 それは「目標を立てて、それを達成しようという思考」(目標達成思考)に問題がある。優秀な人たちはさておき、それができない私たちにとっては「目標そのもの」が次の一歩を踏みだす障害になっている可能性があるのだ。

 たとえば、目標を立ててから1週間が過ぎ、2週間、3週間と経過しときに、あなたはその目標を達成したいと心から思えているだろうか。いつまでたってもチェックが入らないToDoリストが増えていたり、スケジュールの大幅な見直しを迫られたりと、目標達成がどんどん遠のいていないだろうか。

 もし、そうだとしたら、「目標達成」を目指すのはやめて、「目的達成」を目指してみてはどうだろう。

 たとえば、「英語が話せるようになりたい」のなら、なぜ英語が話せるようになりたいのか――この理由こそが目的である。外国に住みたい、旅行に行きたい、アメリカ人の彼氏・彼女が欲しい…などなど、いろいろな目的があるだろうが、それを達成することを目指すのである。すると、仮に英語が話せなくても――目的を達成できればそれでOK。つまり、無駄な努力をしないということでもある。

 では、どうすれば「目的達成」ができるようになるのだろう。結論からいえば、次の5ステップを実践することだ。

  1. 「テーマ」を決める
  2. 「イベント」を起こす
  3. 「ストーリーボード」を書く
  4. 「種」をまく
  5. 「見直し」をする

 「テーマ」とは目的のこと。特にこれといったテーマがみつからないのなら、「~からの脱却」というフレーズに置き換えてみるといいだろう。「太っている自分から抜け出したい」「英語が話せない自分からの脱却」などなど。

 「イベント」とは、「テーマ達成に近づく出来事」「強制力がある出来事」「人が関係してくる出来事」のことだ。たとえば、英語が話せるようになりたいのなら、参考書を買うよりも、英会話教室の予約をとるほうが大きなイベントといえる。英会話教室には「人が関係」しており、講師との約束の時間があるので「強制力」が働くからだ。

 そして、毎日の行動がテーマ達成に近づいているかどうかを判断するために「ストーリーボード」を書く。間単にいえば、株価チャートのように、テーマ達成に近づいているかどうかを見える化するのである。ちなみに、上下させる幅は自分基準でOK。「英会話スクールに入会」したなら+2ポイント、「リスニングをさぼった」なら-1ポイントというように決めればいい。

 このように、「テーマ」を決めて「イベント」を起こして目的達成をめざすわけだが、大きなイベントを起こす前には必ず事前準備(「種まき」)が必要だ。もちろん、イベントを起こしたあとには、望ましい結果が得られているかを「見直す」必要がある。すなわち、「種まき」→「イベント」→「(ストーリーボードを使った)見直し」というサイクルを繰り返すことが目的達成に近づくサイクルである(ストーリー思考ともいう)。

 もし、目標達成ができないと悩んでいるのなら、思い切って目的達成思考、すなわちストーリー思考を用いてみてはどうだろうか。そうすれば、今よりも充実した毎日が過ごせるかもしれない。

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