(※『数学ガールの秘密ノート/式とグラフ』表紙より)
数学は得意ですか。
私は学生の頃は得意だったのですが、社会人になってからは苦手意識が強くなりました。複雑な数式が理解できなくなってきたからです。
そこで中学レベルから勉強し直そうと思い、『数学ガールの秘密ノート/式とグラフ』を読むことにしました。簡単な数式だけでなく、少し難しい問題までわかりやすく説明されているので、苦手意識が強かった私でも楽しく学べるんですよね。
今回は、数学に苦手意識を持っている人にぜひ読んで欲しい本『数学ガールの秘密ノート/式とグラフ』のおすすめポイントを紹介します。
『数学ガールの秘密ノート/式とグラフ』のおすすめポイント
1. 忘れていた定義が思い出せる
突然ですが、「恒等式」とは何か覚えていますか。
どんな数を入れても、常に成り立つ等式のこと
です。たとえば、「\((a+b)(a-b) = a^2-b^2\)」は、「\(a\)」や「\(b\)」にどんな数を入れても式が成り立ちますよね。
このような定義を改めて思い出すことができます。
他にも「比例とは?」「反比例とは?」など、式とグラフに関する定義が盛りだくさん。ぜひ、楽しみながら数学の定義を思い出してください。
2. 式とグラフ(図形)の基本的な考え方が学べる
先ほどの問題「\((a+b)(a-b) = a^2-b^2\)」について、もう一度考えてみましょう。
ここで、\(a=100, b=2\)とすると、「\(102*98 = 10000-4\)」と計算することができます。「\(102*98\)」を暗算するのは大変ですが、「\(10000-4\)」なら暗算できますよね。
このように、これまで何気なく眺めていた恒等式にも「このような意味もあったのか!?」と驚きながら学ぶことができます。
他にも、「\((a+b)(a-b)\)」は辺「\(a+b\)」と辺「\(a-b\)」からなる長方形の面積と考えられますが、一方で「\(a^2-b^2\)」は辺「\(a\)」の正方形と辺「\(b\)」の正方形の面積の差と捉えることもできます。
数式を図形(もしくはグラフ)として捉える基本的な考え方が学べるのでおすすめです。
3. 何のために数式を学ぶのかがわかる
たとえば、次のような「つるかめ算」は方程式を立てなくても解くことができます。
・ツルとカメが合わせて5匹います。
・ツルとカメの足の数を合わせると16本になります。
・ツルとカメはそれぞれ何匹ずついるでしょうか。
しかし、次のような連立方程式を立てて解くことに意味があるのです。
\begin{eqnarray}
\left\{
\begin{array}{l}
x + y = 6 \\
2x + 4y = 16
\end{array}
\right.
\end{eqnarray}
なぜなら、簡単な問題をベースに難しい問題に挑戦できる方法を学ぶことができるからです。
本書には、他にも数式で解く必要性を教えてくれる問題が盛りだくさん。ぜひ、実際に読んで数学の面白さに触れてみてください。
最後に
結城浩さんの『数学ガールの秘密ノート/式とグラフ』。読めば、数学が苦手な人でも数学に興味が持てること間違いなし!?
気になった方は、ぜひ読んでみてください。
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