東野圭吾『マスカレード・ナイト』は殺人事件でも接客でも驚きが味わえるミステリー小説

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驚きが味わえる物語はお好きですか?

私は大好きなので、ミステリーをよく読んでいますが、

東野圭吾さんの小説『マスカレード・ナイト』は、殺人事件だけでなく、ホテルのコンシェルジュとしての接客でも謎解き要素が楽しめました。

それだけでなく、プロの仕事ぶりがわかる物語でもあったんですよね。

おすすめ度:4.5

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こんな人におすすめ

  • 尚美と新田が再び協力して殺人事件の謎に迫る物語を読んでみたい人
  • プロの仕事ぶりがわかる物語に興味がある人
  • 前作『マスカレード・ホテル』が楽しめた人
  • 東野圭吾さんの小説が好きな人
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あらすじ:尚美と新田が再び協力して殺人事件の謎に迫る物語

物語は、練馬区で独居女性が殺害されるところから始まります。

通報者は、なぜか警察も通報者を特定できない匿名通報ダイヤルを使って連絡してきました。

そもそも、なぜ通報者は、一人暮らしの女性が自宅で殺害されたことを知っていたのか…と不審に思っていた最中、警察庁宛に一通の手紙が届きます。

そこには、ホテル・コルテシア東京のカウントダウンパーティに犯人が現れると書かれていました。

こうして、前作『マスカレード・ホテル』で潜入捜査をして事件を見事解決した刑事の新田浩介が、ホテルのフロントに再び立ち、

コンシェルジュになった山岸尚美と協力して犯人を特定しようと奮闘しますが…。

という物語が楽しめるミステリー小説です。

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感想①:客からの難題を解決するミステリー要素も楽しめる

あらすじでも紹介したように、物語の舞台は前作と同じホテル・コルテシア東京。

そのため、犯人に思えるような怪しい客が次々と現れます。

しかも、彼らはコンシェルジュに昇進した尚美に無理難題をふっかけてくるんですよね。

たとえば、ロイヤル・スイートに宿泊する日下篤也は、「レストランを貸し切りにしてプロポーズをしたい」と要求してきますが、

その相手である狩野妙子からは、「プロポーズは断りたいけれど、相手との関係は続けていきたい」と相談されました。

どう考えても解決不可能に思える難題を、尚美がどのように解決していくのかが気になって、ページをめくる手が止まらなくなります。

他にも、一目惚れした女性と食事をしたいとか、夫の誕生日に食品用サンプルのケーキを用意してほしいなど、次から次へと難題が押し寄せてきます。

海堂尊さんの小説『ナイチンゲールの沈黙』でも、次々と難題に巻き込まれる田口先生の物語が楽しめましたが、

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この小説では、殺人事件の犯人が気になるだけでなく、無理難題をひとつひとつ解決していく尚美の物語が楽しめました。

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感想②:プロの仕事ぶりがわかる

この物語では、刑事の新田がホテルクラークの仕事をそつなくこなす一方で、

コンシェルジュの尚美も、刑事の仕事をよく理解しており、事件解決につながる助言をしていく姿が描かれていきます。

では、なぜ彼らは異業種の仕事に精通しているのかといえば、それはお互いの共通点をよく理解しているからです。

ホテルクラークと刑事は、「お客様を信頼する立場」と「疑う立場」と正反対の立場ですが、どちらも人を見る目が必要です。

たとえば、ホテルクラークは、お客様のプライバシーを守るために、その客が連れている相手が不倫相手かどうかを見抜く必要があります。

もちろん、刑事も誰が犯人なのか目星をつける必要がありますよね。

池井戸潤さんの小説『銀行総務特命』では、どのような不祥事も一気に引き受けてプロとして解決していく主人公の物語が描かれていましたが、

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この小説では、何かひとつを極めれば、他の仕事でもプロとして活躍できることがわかる物語が楽しめました。

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感想③:ラストは驚きの連続

さて、この小説ではラストに向かうにつれて次々と驚きが味わえます。

先ほども紹介したように、尚美と新田は、独居女性である和泉春菜が殺害された事件の謎に迫りますが、捜査が進むほど謎が深まっていきました。

たとえば、春菜はなぜか電気コードを使って感電死させられていました。しかも、妊娠していたことがわかります。

ところが、どれだけ捜査を進めても、春菜が男性と付き合っていた形跡が見つかりませんでした。

また、春菜はボーイッシュな服装を好んでいましたが、なぜか彼女の部屋からは多くのロリータファッションが見つかりました。

一方で、匿名での情報提供者は明らかに犯人を知っていますが、なぜか犯人を教えてくれません。

これらすべての謎が解き明かされたとき、悲しい真実が浮かび上がってくるんですよね。

行成薫さんの小説『名も無き世界のエンドロール』でも、最後に驚きが味わえる物語が楽しめましたが、

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この小説でも、真実が明らかになるに連れて、次々と驚きが味わえる物語が楽しめました。

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まとめ

今回は、東野圭吾さんの小説『マスカレード・ナイト』のあらすじと感想を紹介してきました。

殺人事件だけでなく、ホテルのコンシェルジュとしての謎解き要素も楽しめる物語なので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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