1983年からモーニングで連載がはじまった漫画『課長 島耕作』。部長、取締役、常務…と続いていく人気シリーズの第一弾です。
ストーリーとしては、大企業に勤める主人公の島耕作が、多くの女性と関係を持ちながらも、さらに派閥争いに巻き込まれながらも、出世していく姿が描かれています。
しかし、それだけでなく、日本経済の動向も盛り込まれており、経済活動の末端で働くサラリーマンがリアルに描かれているので、私たちの心を捉えて離さない漫画でもあるんですよね。
今回は、そんな魅力ある漫画『課長 島耕作』のあらすじと感想を、全17巻ネタバレありで紹介していきます。
- 『課長 島耕作1巻』のあらすじと感想
- 『課長 島耕作2巻』のあらすじと感想
- 『課長 島耕作3巻』のあらすじと感想
- 『課長 島耕作4巻』のあらすじと感想
- 『課長 島耕作5巻』のあらすじと感想
- 『課長 島耕作6巻』のあらすじと感想
- 『課長 島耕作7巻』のあらすじと感想
- 『課長 島耕作8巻』のあらすじと感想
- 『課長 島耕作9巻』のあらすじと感想
- 『課長 島耕作10巻』のあらすじと感想
- 『課長 島耕作11巻』のあらすじと感想
- 『課長 島耕作12巻』のあらすじと感想
- 『課長 島耕作13巻』のあらすじと感想
- 『課長 島耕作14巻』のあらすじと感想
- 『課長 島耕作15巻』のあらすじと感想
- 『課長 島耕作16巻』のあらすじと感想
- 『課長 島耕作17巻』のあらすじと感想
- 最後に
- あわせて読みたい
『課長 島耕作1巻』のあらすじと感想
おすすめ度:
34歳で大手電機メーカー・初芝電器の営業本部で宣伝課長になった島耕作は、会社からは評価されて、同期よりも早く出世しましたが、妻からは愛されていませんでした。
課長昇進の内示を聞いたときも、読書と育児以外に無関心な妻に話してさえいなかったのです。
とはいえ、耕作は仕事一辺倒の真面目人間ではありませんでした。部下と浮気をしたり、取引先の奥さんと関係を持ったりします。
ところが、そうした女性関係を持つことで、広告賞をとったり、ライバル会社のスパイを見つけたりして、上司に評価されていくんですよね。
さらに、ニューヨークへの転勤まで手に入れた耕作でしたが…。
『課長 島耕作2巻』のあらすじと感想
おすすめ度:
単身でニューヨークに渡った島耕作は、そこでアメリカ人女性・アイリーンと出会い、関係を持ちます。しかし、彼女にはボブというボーイフレンドがいました。
耕作は、ボブと出会って殴り合いの喧嘩をしますが、次第に友情のようなものが芽生えていくんですよね。
ところが、アイリーンが子供を身篭ります。彼女は、耕作の子供だとしても、ボブと結婚してその子を育てていくと言いました。
一方、日本にいる耕作の妻も浮気をしていました。そして耕作は、手紙で別れて欲しいと切り出されます。
しかし、耕作は…。
『課長 島耕作3巻』のあらすじと感想
おすすめ度:
日本に戻ってきた島耕作は、会社での評価がマイナスになることを気にして妻との離婚を反対し、何とか別居でその場を収めました。
しかし、そのせいで娘とも週に一度しか会えなくなります。
それでも耕作は、ハツシバアメリカの社長がお気に入りのホステスや、カジノのディラーたちと関係を持ちました。
ところが、そのホステスのおかげで、嘘のスカウト話を見抜くことができたんですよね。
その罠を仕掛けた相手は…。
『課長 島耕作4巻』のあらすじと感想
おすすめ度:
ハツシバアメリカの社長に、お気に入りのホステスと関係を持ったことがバレた島耕作は、京都にある工場に飛ばされます。
しかも、そこには出世争いに敗れた宇佐美専務がいました。耕作を利用して出世しようとしていた人物です。
ところが、宇佐美が癌にかかっていることを知った耕作は、彼の最後の頼みを聞こうとします。
その頼みとは、「20年以上前に赤坂の芸者との間にできた子供に、ひと目だけでいいので会いたい」というものでした。
そこで耕作は…。
『課長 島耕作5巻』のあらすじと感想
おすすめ度:
京都に飛ばされた島耕作は、元舞妓でバーのママであるかつ子と関係を持ちます。
彼女は耕作のことを夫のように愛しますが、歌舞伎俳優と関係を持つなど、舞妓時代の男関係が断ち切れていませんでした。
一方、耕作と同じ部署で働いていたかつ子の妹も、耕作に好意を抱くんですよね。
さすがの耕作も妹には手を出しませんでしたが、仕事のためにかつ子を別の男の元へと連れて行きました。
その結果…。
『課長 島耕作6巻』のあらすじと感想
おすすめ度:
かつ子のおかげで本社に戻ることができた島耕作は、そこで新たな女性・大町久美子と出会います。
彼女は積極的に耕作にアプローチしてきましたが、そのせいで部下たちとのトラブルが絶えませんでした。
部下の主任は、久美子が耕作にアプローチしている姿を写真に撮って彼女を脅します。
ところが、久美子は逆に襲われそうになったと訴え、その主任が飛ばされることになりました。
久美子が飛ばされなかったのは、上から移動させるなとお達しがあったからです。実は彼女は、吉原初太郎会長の娘だったのです。
他にも、久美子と関係を持っている部下が耕作に対抗意識を燃やしたりと、彼女にまつわるトラブルが絶えませんでしたが…。
『課長 島耕作7巻』のあらすじと感想
おすすめ度:
大町久美子と関係をもった島耕作でしたが、彼女は部下の竹綱とも付き合っていました。
そのことが二人にバレた久美子は、本当に好きなのは耕作だけれど、妻がいるので竹綱とも別れたくなかったと言います。
それでも竹綱は、彼女を愛していると言いますが…。
一方の耕作は、とうとう妻と別れました。しかし、妻は別の男との関係に夢中になり、子供の面倒をまったくみていません。
そこで娘の奈美は、耕作の家に行こうとしますが、その途中で偶然、久美子と出会って…。
『課長 島耕作8巻』のあらすじと感想
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島耕作は、初芝電器の社長・苫米地から大町久美子の母親に会えるように手配しろと命令されます。
久美子の母が保有している1千5百株を自分の派閥に引き入れようとしていたのです。
耕作は、久美子に相談しますが、次に苫米地に呼ばれたときには「一ヶ月後にはクビだ」と言い渡されました。
部下の今野主任が、あることないことを吹き込んでいたからです。
そこで耕作は、友人で私立探偵でもある木暮を呼んで、久美子と一緒に対抗策を考えます。
その対抗策とは、副社長の大泉を苫米地にぶつけて退任に追い詰めるというものでした。
それだけでなく…。
『課長 島耕作9巻』のあらすじと感想
おすすめ度:
大町久美子の母親との関係を拒んだ島耕作は、1千5百株を味方に引き入れるチャンスを逃しますが、木野会長のおかげで大逆転します。
こうしてクビを免れた耕作は、自分と同じく派閥争いに加担することなく、一匹狼を貫く中沢部長を尊敬するようになりました。
しかし、またしても今野主任のせいで被害を被ることに。彼のミスのせいで中沢部長が新年会で裸踊りをすることになったのです。
耕作は自分がやれば良かったと後悔しますが、中沢部長はそんな耕作を励まし、さらに息子を紹介してくれます。
彼の息子はプロボクサーで、西日本新人杯優勝を目指していました。そして…。
『課長 島耕作10巻』のあらすじと感想
おすすめ度:
社長になった大泉の妻よりも、大町久美子の母・愛子の肩をもった島耕作は、フィリピンに飛ばされます。
一方の久美子も、初芝電器を辞めてニューヨークへと旅立ちました。
フィリピンに着いた耕作は、マーケティング・アドバイザーという肩書きで働き始めます。
そして、ローラという若くて美人な女性が彼の秘書になりました。
ローラは、耕作が前任者とは違い、真面目に仕事をして、女性をお金で買わないことを知って好意を持ちますが、ある誤解がきっかけで…。
『課長 島耕作11巻』のあらすじと感想
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フィリピンで働くことに慣れてきた島耕作でしたが、日本人と現地人との間には大きな経済格差がありました。
そのため、日本人はフィリピン人を雇って優雅な暮らしをする一方で、フィリピン人は日本人から少しでもお金を奪おうとします。
そんなやり取りに心を痛めていた耕作でしたが、それだけでなく新たな工場誘致の話に悩まされることになりました。
セルバンテス一族が合弁を望んでいるので、それを阻止しろと社長から命令されたのです。しかも、その裏で暗躍しているコンサルタントまで潰せと言います。
そこで耕作は…。
『課長 島耕作12巻』のあらすじと感想
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セルバンテス一族の娘・ソフィアと出会った島耕作は、合弁を望まないのなら、彼女が任されている工場の労組結成を阻止しろと言われます。
そこで秘書のローラと一緒にその工場に向かった耕作は、驚きの事実を知りました。共産主義的なゲリラ活動を続けている反政府軍が裏で糸を引いていたのです。
耕作は彼を交渉の場から追い出し、労組結成を阻止しますが、逆恨みした反政府軍のせいで同僚が殺されます。
しかし、この事件がきっかけで、耕作は本社に戻ることが出来ました。そして彼は新設された部署で再び課長として働き始めますが…。
『課長 島耕作13巻』のあらすじと感想
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社長の大泉が脳出血で倒れます。なんとか一命は取り留めましたが、社長の椅子からは降りると言い出しました。
そして次期社長候補となったのが、島耕作が尊敬している中沢部長だったのです。
とはいえ、中沢は部長だったので、まずは取締役になって、木山会長が社長代理をすることになります。
一方、耕作はツーリングカー選手権で初芝電器がスポンサーになってチームの優勝を目指していました。
スポンサーになれば、ユニホームにハツシバの名前を入れたり、マシン、ドライバ、チームの肖像権・意匠権が手に入るなど、広告になるからです。
しかし、ソーラー電機も優勝を目指していたので…。
『課長 島耕作14巻』のあらすじと感想
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島耕作がフィリピンに飛ばされたときに、福田常務のごり押しで課長になった今野が、またしてもセクハラなどの不祥事を起こします。
ところが、セクハラをやめるように進言した耕作が、逆に熊本へ行けと言い渡されました。
このとき助けに現れたのが、取締役になった中沢です。彼は福田に越権行為だといい、耕作のクビを無効にし、さらに今野を熊本へ飛ばそうとしました。
しかし、またしても福田常務のおかげで熊本行きを逃れた今野は、今度は食堂で耕作に水をかけます。
その姿を見た耕作の部下たちは…。
『課長 島耕作15巻』のあらすじと感想
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コスモスとの交渉材料がライバル会社に筒抜けになっていることに気づいた島耕作たちは、同僚の泉がスパイであることを見抜きます。
そこで中沢は、泉を利用して逆にガセネタを掴ませることにしました。
その結果、コスモスの買収権を勝ち取った初芝電器でしたが、中沢は温情で泉を刑事告訴しない代わりに、すぐに辞表を出せと言います。
こうしてコスモス買収という大成功をおさめた耕作たちは、木山会長に呼ばれて、平井という出世頭を紹介されました。
ところが、彼の妻はある男と浮気をしていました。その男とは…。
『課長 島耕作16巻』のあらすじと感想
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暴力団との交渉にあたった島耕作は、平井夫人のヌード写真をばら撒かれたくなかったら五千万円を用意しろと言われます。
さらに、平井夫人のせいで暴力団に開発中のプロジェクトの内容が筒抜けになっていました。
このことを平井に話すと、彼は妻と別れて、五千万円も払わないと暴力団に言い切ります。その結果…。
その後、耕作は映画プロデューサーであるエドワード・コナーを引き抜いて欲しいと会長から頼まれます。
そこで耕作は、バンコクに飛び立ちますが、バンコクでは現地人をバカにする先進国の人間が大勢いました。
しかし耕作は…。
『課長 島耕作17巻』のあらすじと感想
おすすめ度:
木野会長たちに東京ドームに呼ばれた中沢は、そこで社長になって欲しいと言われます。
しかし、彼は自分にはその力量はないと言って断りました。
そこで、木野会長たちは外堀から埋めようと、他の役員や島耕作たちに協力を要請します。
一方、そんな話になっているとは知らない福田常務は、中沢に無理難題を押し付けますが…。
耕作の説得もあり、中沢は社長になることを決意しました。その結果、取締役会で…。
最後に
『課長 島耕作』は、島耕作の女性関係が多く描かれているので、そこばかり取り上げられがちですが…。
サラリーマンの悲哀や苦悩、現地人との心が痛むような人間関係も描かれているので、きっと心に突き刺さる物語に出会えるはずです。
気になった方は、ぜひ読んでみてください。
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