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(※『魔法のコンパス』表紙より)


 好きなことを仕事にしていますか。

 今後、AIとロボットの進化によって多くの仕事が奪われます。商店のレジ打ち係や、箱詰めや積み下ろしなどの作業員、会計士なども時間の問題。もっと多くの仕事が奪われるでしょう。

 このとき、「好きなことで食っていけるほど人生は甘くない!」という時代から「好きなことでしか生きていけない」という時代に間違いなく変わります。「遊んでばかりではダメ」ではなく、「仕事になるまで遊びなさい」という未来が待っているのです。

 では、どうすれば好きなことを仕事にできるのでしょうか。『魔法のコンパス』を参考に考えてみましょう。

 好きなことを仕事にする3つのプロセス

1. 「問い」をもつ

 今いる場所って居心地が良いですよね。

 なぜ居心地が良いかというと、以前この場所にあった「壮大な問い」を、すでに誰かが解決してくれたからです。

 たとえば、1876年にアメリカのグラハム・ベルが電話を発明したので、「遠くにいる人と会話をすることはできないの?」という「問い」は、もう生まれなくなりました。

 しかし、解決されていない問題も山積みです。まわりを見渡してみると、不便だと思うこともいろいろみつかりますよね。

 その不便を好きなことで解決できないか考えてみる。これが好きなことを仕事にする第一歩。誰かの居心地の良さを生み出せれば、それが仕事になるからです。

 さらに、人生をかけるほどの「問い」を見つけるには、居心地の悪い場所に立つ必要がある、というよりも居心地の悪い場所に立ったほうが見つかりやすいんですよね。

 なぜなら、「何故、生きづらいのか?」「それを改善するにはどうすればいいのか?」といった「壮大な問い」が持てるからです。

 もし、好きなことを仕事にしたいのなら、今よりも居心地の悪い場所に移動し、誰かの居心地をよくする「問い」を探してみてはどうでしょうか。

 まずはダイエットに挑戦するなど、あえて自分を不便な環境に置くところから始めてみるのもいいかもしれません。

2. 多くの人が喜べる答えを見つける

 問いを立てたら、次は答えを導き出すわけですが、このときに大切なのは、出来るだけ多くの人に喜んでもらえる解決策を見つけること。独りよがりな答えで満足したり、答えを見つけるのを諦めたりしないことです。

 たとえば、『魔法のコンパス』の著者である西野さんは、ライブで小さい子が泣いていると親と一緒に外に出て行ってもらっていたそうです。他のお客さんの迷惑になるので当然といえば当然ですよね。

 でも、これではみんなが喜べる答えにはなっていません。

 そこで西野さんは考えました。そして、自身のトークライブで次のように解決したそうです。

 退席しやすい二階席に限り、お父さん、お母さんの膝の上で観ることができる未就学児を無料にする。そして、空いている楽屋をキッズスペースにして、ステージの様子が観られるようにモニターをつけました。

 こうすればお父さんお母さんは子どもが泣いてもすぐに外に出られ、しかもキッズスペースでステージの続きが観られますよね。子どもたちもキッズスペースで遊べるので満足できます。

 このように出来るだけ多くの人に喜んでもらえる解決策を導き出せば、その人たちから間違いなく応援してもらえます。ぜひ、納得できる答えが見つかるまで考え続けましょう(考える力をつける方法は以下のエントリを参考にしてください)。

3. 2種類の力を活用する

 それは、追い風と逆風のこと。

 私も含めて、多くの人は嫌なことを消そうと考えがちですが、少し見方を考えれば逆風も前進する力になります。

 たとえば、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の研究を支援するために、バケツに入った氷水を頭からかぶるか、またはアメリカALS協会に寄付をするか、という運動『アイス・バケツ・チャレンジ』が日本でも大流行しました。

 それは「反対意見」があったからです。セレブ同士でバトンをつないでいる「なんか鼻につく感じ」と「病気のことをお祭り騒ぎでやっちゃうのってどうなの?」という反対意見があったからこそ、大流行したんですね。

 つまり、好きなことを仕事にするために必要な力は、追い風と逆風の2つ。一番問題なのは無風です。追い風でも逆風でも風を吹かせることが大切なんですね。

 ちなみに、風を吹かせるには人とは違うことをすること。得意なことを2つまたは3つ掛け合わせて誰もやっていないことに挑戦することです。

 最後に

 今回は『魔法のコンパス』を参考に好きなことを仕事にする3つのプロセスを紹介してきました。好きなことを仕事にするには、自分の好きを誰かの喜びに変える必要があるんですね。

 より詳しい内容が知りたい方は、ぜひ本書をお読みください。

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