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 この小説に登場する男性が一般的だとすると、多くの女性は男性に失望するのではないでしょうか。なぜなら、ろくでもない男しか登場しないからです。

  • 女性の気持ちを察して行動するのでモテるが、隙あらば浮気しようとする男
  • 女性の気持ちを察することができない、自分の話ばかりしたがるモテない男

 『花より男子』に出てくるようなカッコよくて清潔感あふれる男性はひとりもいません。

 とはいえ、現実にもこういう男性がいるんですよね。実際、「このキャラクターはあいつに似ているなぁ」と、まわりの友人に当てはめられるほど精巧に描かれています。

 そのため、ろくでもない男に騙されないようにするために、読んでみるのもありかもしれません。

 物語の舞台は、里沢温泉スキー場。主人公の公太は、同棲している彼女がいるにも関わらず、合コンで知り合った桃実という女性と意気投合し、彼女に内緒でデートを重ね、ついに里沢温泉に泊りがけの旅行に出かけることができました。

 しかし、旅行当日。公太にとって驚愕の出来事が起こります。ゴンドラにたまたま相乗りすることになった女性四人組の中に同棲中の彼女がいたのです。これが地獄の始まりでした。

 という短編で始まる、いわゆる短編集なのですが、それぞれの物語がつながっていて、伊坂幸太郎さんの作風に近いものを感じました。そのため、読み進めていくとパズルのピースをハメていくような気持ちよさが味わえます。

 ただし、東野圭吾さんの作品なので、いい意味でスマートには終わりません。『容疑者Xの献身』ほどではありませんが、最後にちょっとした驚きが待っています。

 というわけで、他の恋愛小説に比べて推理的要素もあるので男女問わず面白く読める小説です。ただし、女性であるなら、この作品に登場する男性が一般的な男性とは思わないでくださいね。恋愛に失望してしまいますから。

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