「私はなんて不幸なんだ!?」と嘆いていませんか?
私は幼い頃によく嘆いていましたが、水野敬也さんの小説『雨の日も、晴れ男』を読んで、
どのような境遇にいても、大切なのは自分の考え方ひとつだということに気づきました。
次々と襲いかかってくる不幸にもめげず、明るく前向きに生きる主人公に励まされる物語なんですよね。
おすすめ度:
こんな人におすすめ
- 不幸な境遇にいても幸せに生きる方法を知りたい人
- 笑いを駆使する主人公の物語に興味がある人
- 前向きな気持ちになれる物語が好きな人
- 水野敬也さんの小説が好きな人
あらすじ:神様に不幸ないたずらをされ続ける主人公の物語
物語の主人公は、妻と子供と幸せに暮らしていたアレックス。
しかし、シュナとワンダーという二人の幼い神様がいたずらをしたので、アレックスに次々と不幸が押し寄せてきました。
目覚まし時計が鳴らなかったり、会社をクビになったり、詐欺にあったり、家が燃えたり、妻と子供が家から出て行ったり…。
ところが、どれだけ不幸な出来事が続いても、アレックスは人生を楽しもうと前を向いて歩み続けます。
そんなアレックスの姿を見て、二人の神様は疑問に思いました。
なぜ、アレックスは不幸な境遇にもめげずに前向きに生きられるのかと。
不幸な境遇にいても幸せに生きる方法があることを教えてくれる物語です。
なぜ、主人公は不幸な境遇にいても幸せに生きられるのか?
結論から言えば、目の前にいる人を楽しませようとしていたからです。
アレックスは仕事で大失敗をした時も、
「無理と言ったら可能なことも不可能になります」
と言って真剣に取り組む一方で、クライアントを楽しませようとふざけたことを始めました。
会社をクビになった時も、
「もし私が今の最悪の状況から抜け出し、職を失う前よりも多くの収入と幸せを手にしたら、その道のりを本にしよう」
と決意し、目の前にいる誰かを笑わそうとします。
家が火事になった時もそうです。
ライオンごっこを始め、火事を怖がって動けなくなった子供を無事に避難させました。
それだけでなく、燃える家をクリスマスツリーに見立てて、パーティーを始めるんですよね。
もちろん、アレックスは泣くほどつらい気持ちや悲しい気持ちでいっぱいでしたが、それを押し殺して、人生を楽もうとしていたのです。
それは、人生の最後を迎える時まで続きました。
このような物語を読んでいると…。
まわりを楽しませる力がある人は幸せに生きられる
自分に目を向けるのではなく、まわりに目を向け、他人を楽しませようとしている人は、
どのような状況になっても、楽しく生きられることがわかります。
ポジティブな感情が次々と浮かび、目の前の出来事を楽しむことができるんですよね。
さらに、今、自分にできることに注力することができます。
これがどのような境遇にあっても幸せに生きる方法です。
今、あなたは誰かを笑顔にしようとしていますか?
まとめ
今回は、不幸な境遇にいても幸せに生きる方法を教えてくれる水野敬也さんの小説『雨の日も、晴れ男』について紹介してきました。
もちろん、今回紹介した内容を実践するには、強さが必要です。
他人にバカにされても、見下されても、前を向いて一歩を踏み出す勇気が必要です。
しかし、その勇気さえあれば、どのような境遇にあっても幸せに生きることができます。
つまり、幸せか不幸せかは自分で決められるということです。
そんな前向きな気持ちにさせてくれる物語なので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。
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