睡眠不足に悩まされていませんか。
・朝の目覚めが悪い
・どれだけ寝ても眠い
・昼食後は眠たくて仕方がない
などなど、睡眠の悩みを抱えている人は多いはず。しかし、寝だめをしたところで睡眠不足が解消できるわけではありません。いったいどうすればいいのでしょうか。
今回は本『スタンフォード式 最高の睡眠』を参考に考えてみたいと思います。
睡眠不足がもたらすリスクとは?
睡眠不足に陥ると様々なリスクがあります。たとえば、
- 「インスリン」の分泌が悪くなって血糖値が高くなり、糖尿病を招く
- 食べ過ぎを抑制する「レプチン」というホルモンが出ず、太る
- 食欲を増す「グレリン」というホルモンが出るため、太る
- 交感神経の緊張状態が続いて高血圧になる
- 精神が不安定になり、うつ病、不安障害、アルコール依存、薬物依存の発症率が高くなる
などなど。どれも怖ろしいリスクですよね。今すぐ睡眠不足は解消すべきです。
眠り始めの90分が睡眠の質を決める!?
では、どうすれば睡眠不足は解消できるのでしょうか。それは、眠り始めの90分の質を高めることです。
実は眠り始めの90分が、睡眠の質を決めています。具体的には、次のような効果があるそうです。
①自律神経が整う
②グリースホルモン(成長ホルモン)が多く分泌される
③脳のコンディションが良くなる
④眠りたいという欲求の多くが解放される
もちろん、ショートスリーパーでなければ、6時間以上眠る必要はありますが、眠り始めの90分の質でその日の睡眠の質が決まります。
黄金の90分を確保する2つのスイッチ
では、どうすれば眠り始めの90分の質が高められるのでしょうか。
それは、毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きること。少なくとも日付が変わる前、できれば23時にはベッドに入ることです。
とはいえ、「そんな時間になんて寝られない!」という人も多いでしょう。それでも出来るだけ早く寝ることが大切。夜の用事を朝にシフトするなどして、早寝するようにしましょう。
その上で、次の2つのスイッチを押せば、さらに睡眠の質が高まります。
①体温のスイッチを押す
質の良い睡眠を得るには、身体内部の温度(深部温度)と皮膚温度の差を縮める必要があるそうです。臓器や筋肉、脳を休ませるために体内の温度を下げる必要があるのですね。
そのために効果的なのがお風呂。就寝の90分ほど前に入浴すれば、ベッドに入る頃には深部温度が下がり、スムーズに入眠できます。
就寝直前にお風呂に入るなら、40度未満のぬるいお風呂に15分より短い時間入ること。あるいはシャワーで済ませるようにしましょう。
②脳のスイッチを押す
眠りにつく前は、脳を興奮させないことが大切です。興奮すると深部温度が下がらなくなるからです。
寝る直前は出来るだけ退屈な状態をつくるようにしましょう。スマホやパソコン、テレビなどで脳を活性化させないように。
最後に
今回は、『スタンフォード式 最高の睡眠』を参考に睡眠不足を解消する方法について紹介しました。
他にも、「起きている時の過ごし方で睡眠の質が決まる」「1日1時間以上の昼寝は認知症や糖尿病のリスクを高める」など、今すぐ知っておきたい内容が多数紹介されている本書。気になった方は、ぜひ読んでみてください。