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 「仕事でミスをした」「集中力が続かない」「何もアイデアが浮かばない」…。

 このような悲しい状況に陥ったとき、どうしていますか?「もっと頑張らないと!」と自分を追い込んでいませんか?

 もし、そうだとしたら、少しだけ立ち止まって「ぼんやり」してみると良いことが起こるかもしれません。脳には「ぼんやり」しているときにだけ働く部位があるからです。

 というわけで、今回は私のような頑張り屋さんに向けて、「なぜ、ぼんやりする必要があるのか?」を考えてみたいと思います。

 脳には3種類のネットワークがある

 私たちの脳内には、大きく3種類のネットワークがあるそうです。それは:

  • 実行系ネットワーク:脳の外に働きかけるネットワーク
  • デフォルトモードネットワーク:脳内に働きかけるネットワーク
  • セイリアンスネットワーク:2つを切り替えるネットワーク

 本:『「ぼんやり」が脳を整理する』によると、この3種類のネットワークをうまく使うことができれば、アイデアがどんどん浮かんでくるのだとか。具体的には、3種類のネットワークを使って、以下のプロセスを踏むことが大切だと言われています。

  1. 気づきをつくる
  2. ぼんやりする
  3. 自分を外から見る

 とはいえ、私たち現代人は、ネットサーフィンやSNS、テレビや雑誌など「外の情報」に目を向け、脳の限られたエネルギーを実行系ネットワークに使いすぎているんですよね。なので、他のネットワークが働かず、なかなか良いアイデアが浮かびません。

 そこで、「ぼんやり」を取り入れ、3種類のネットワークをうまく活用する必要が出てくるわけです。

 では、それぞれのプロセスでやるべきことを簡単に見ていきましょう。

1. 気づきをつくる

 「気づき」に必要なのは、実行系ネットワークとデフォルトモードネットワークのバランスをとることです。

 デフォルトモードネットワークがうまく働いていないのに、実行系ネットワークが働きすぎると、手当たり次第チャレンジして空回りします。

 反対に、デフォルトモードネットワークは機能しているものの、実行系ネットワークがうまく働かないと、自分からは行動できない、指示待ち人間になってしまうでしょう。

 そこで、課題をスモールステップに切り分けて実行系ネットワークとデフォルトモードネットワークのバランスをとります。半分は自分だけで解決できるけれど、もう半分は自分の力だけでは解決できない小さな課題に切り分けるんですね。

 そうすると、行動しようという意欲(=実行系ネットワーク)と、考えようという意欲(=デフォルトモードネットワーク)が湧き、気づきが生まれやすくなります。

 こうして大きな課題をスモールステップに切り分けて実践していくわけですが、このとき大切なのは、「できたこと」に目を向けること。「まだこれもできていない」「あれもやらなきゃ」と考えると、ネットワークのバランスが崩れるからです。

 課題に直面したときは、必ずスモールステップに切り分け、できたことに目を向けながら行動するようにしましょう。そうすれば必ず気づきが生まれます。

2. ぼんやりする

 「ぼんやり」に必要なのは、デフォルトモードネットワークです。ただし、ぼんやりにも「良いぼんやり」と「悪いぼんやり」があるので要注意。

 たとえば、集中しないといけない場面で、ぼんやりしてしまうことってありますよね。これは実行系ネットワークが働きすぎたせいで、不適切な場面でデフォルトモードネットワークが働いてしまった証拠。

 アイデアに行き詰まっているのに考え続けると、「どうして上手くいかないんだろう」「いったい何が悪かったんだろう」と不安になってしまいがちですが、このタイミングでデフォルトモードネットワークが働いてしまうと、どんどんネガティブ思考が加速していきます。

 このような「悪いぼんやり」を防ぐには、自分の意思で「ぼんやり」する必要があります。集中力が切れる前に、嫌な感情が湧き出る前に、意図的にぼんやりするんですね。そうすれば、気づきがアイデアに昇華していきます。

 ちなみに、ここで言うぼんやりとは、焦点を合わさずにぼーっとすること。ぶらぶら散歩したり、音楽を聴くのもいいでしょう。とにかく、自分にあった方法で実行系ネットワークを休ませることが大切です。

3. 自分を外から見る

 自分の行動を客観的に見ている感覚になることってありますよね。自分の中にもう一人の自分がいるような。

 この感覚になっているときは、実行系ネットワークとデフォルトモードネットワークが相互に働いています。セイリアンスネットワークがうまく機能しているんですね。

 こうなると、アイデアが次々と浮かんでくるそうです。なぜなら、脳はひらめく瞬間に、脳内の情報に焦点を当て(=デフォルトモードネットワークを働かせ)、それに他の情報を加えて(=実行系ネットワークを働かせて)新しいアイデアを生み出すからです。

 つまり、「気づき」と「ぼんやり」を交互に繰り返せば、必ずいいアイデアが浮かんでくるということ。行き詰まったときにでもお試しください。

 最後に

 私たちは仕事や勉強、家事・育児など、忙しい毎日を過ごしているので、ぼんやりすることは悪いことだと考えてしまいがちですが、そんなことはありません。

 むしろ、ぼんやりする時間が足りていないので、仕事でミスをしたり、集中力が続かなかったり、何もアイデアが浮かばなかったりするのです。

 だからこそ、暇な時間にスマホやパソコンを触って実行系ネットワークをフル活動させるのはやめ、散歩に出かけたり、音楽を聴いたり、ぼーっとしたりしてみてはどうでしょうか?

 そうすれば、良いアイデアが浮かび、仕事や勉強、家事・育児の効率が良くなるかもしれませんよ。

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