泥棒なのに魅力的なキャラクター「黒澤」が登場する伊坂幸太郎さんの小説とおすすめランキングをご紹介

エンタメまとめ

伊坂幸太郎さんの小説といえば、ある人物が複数の小説にまたがって登場するところが特徴のひとつですよね。

今回紹介する泥棒の黒澤もそのひとりです。

黒澤は、泥棒という罪を犯し続ける悪い人間なのですが、なぜか盗んだ相手のことを気にかけて「10万円盗みました」というメモを残すなど、どこか憎めない人物です。

それだけでなく、探偵としての能力も高いので、黒澤が登場すると「何か面白いことが起きるのでは?」と期待に胸が膨らむんですよね。

今回は、そんな黒澤が登場する小説と、そのおすすめランキングを紹介していきます。

ちなみに、『砂漠』にもほんの少し登場しますが、まったく活躍していないので除外しています。

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黒澤が登場する小説のご紹介

現在、黒澤が登場する小説は5冊発売されています。発売順に並べると次のようになります。

  1. ラッシュライフ
  2. 重力ピエロ
  3. フィッシュストーリー
  4. 首折り男のための協奏曲
  5. ホワイトラビット
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黒澤が登場する小説のおすすめランキング

では早速、黒澤が登場する小説のおすすめランキングを紹介していきます。それぞれのあらすじと感想はリンク先を参照してください。

第5位 ラッシュライフ

おすすめ度:4.0

物語は、新進の女性画家である志奈子が、大切に育ててもらった恩人を裏切り、戸田という裕福な画商から「俺の女にならないか?」と誘われるところから始まります。

その後、場面が変わって、泥棒の黒澤が老夫婦に銃で脅されたり、父親を自殺で失った青年が神と崇める高橋を解体しようとしたり、

不倫相手との再婚を企むカウンセラーが不倫相手のパートナーを殺そうとしたり、

職を失って途方に暮れている男性が犬と拳銃を手に入れたりと、5つの異なる物語が語られます。

これら5つの異なる物語が少しずつ繋がっていき、最後にはすべてが繋がっていたことに気づけるように構成されているのが面白い小説なんですよね。

まるでパズルのピースをはめているかのような快感が味わえます。
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第4位 重力ピエロ

おすすめ度:4.0

物語の主人公は、強姦されて産まれてきた子供・春。彼は家族には恵まれましたが、強姦魔の息子であることを気にして生きていました。

それもそのはずです。彼は絵を描くのが上手く、賞をもらえることになったときも、審査員から「遺伝のおかげで絵が上手いんだね」と嫌味を言われたりしたからです。

春は、その日から得意な絵を描くことをやめました。

また、容姿が良かったので女性からモテましたが、性的なことを遠ざけて生きていました。

とはいえ、春自身も「強姦魔の息子」という事実に縛られることに意味がないことはわかっていました。しかし…。

とても暗く闇が深い物語ですが、ラストは感動できる物語です。
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第3位 フィッシュストーリー

おすすめ度:4.0

今から三十数年前。売れないロックバンドが最後のレコーディングに臨んでいましたが、その間奏中にボーカルの五郎が突然こんなことを言い出します。

「いい曲なんだよ、届けよ、誰かに」

どれだけ良い曲を作っても、売れない悔しさを吐き出すように叫んだ言葉でしたが、演奏の出来が良かったので、彼が叫んだところを無音にして発売することになりました。

そして今から二十数年前。ドライブをしながらこの曲を聴いていた男性が、無音期間に女性の悲鳴を聞いたので助けます。

これがキッカケで二人は結婚し、子供が生まれますが、その子供が大人になった今、ハイジャック犯を捕まえます。さらに、その飛行機に乗り合わせていた女性が…。

今の行動が未来の誰かの役に立つかもしれないと思える物語なので、俄然やる気が湧いてきます。
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すぐに結果が出ない努力をやめていませんか? 私はどちらかと言うと、すぐに結果が出る努力ばかりしてきましたが、 伊坂幸太郎さんの小説『フィッシュストーリー』を読んで、すぐに結果が出なくても、巡りめぐって誰かの役に立つこともあるかも...

第2位 首折り男のための協奏曲

おすすめ度:4.5

中学二年生の中島は、仲間たちと楽しく過ごしていましたが、友達と意見がわかれたことがキッカケで、無視されるようになりました。

それだけでなく、陰で殴られたり、大金をカツアゲされたりと、どんどんいじめがエスカレートしていきます。

そんな理不尽な毎日を過ごしていた中島に、いじめの現場にたまたま通りかかった見ず知らずの「首折り男」が、救いの手を差し伸べます。

ところが、約束の日時になっても、彼は中島を助けに現れませんでした。

それだけでなく、ようやく助けに現れたと思ったら、そんな約束はなかったかのように振る舞うんですよね。なぜなら…。

異なるジャンルの短編が、首折り男と黒澤を中心にゆるく繋がっていくので、長編とも短編集とも一味違った楽しみが味わえます。
伊坂幸太郎『首折り男のための協奏曲』は理不尽な目にあってもいつかは救われると思える物語
理不尽な目にあうことってありますよね。 そんなとき、どうすることも出来なくて、落ち込んでしまいがちですが、 伊坂幸太郎さんの小説『首折り男のための協奏曲』を読んで、しばらく耐えれば救われるかも!?と思えるようになりました。 ...

第1位 ホワイトラビット

おすすめ度:5.0

物語の主人公は赤ちゃん言葉で妻の綿子ちゃんとイチャイチャするのが大好きな兎田孝則。

彼は、誘拐を請け負うグループに所属し、これまで多くの人間を脅し、痛めつけてきましたが、ある出来事がきっかけで大好きな綿子ちゃんが誘拐されてしまいます。

一方その頃、泥棒の黒澤は、同業者である中村と今村に頼まれて盗みを働いていました。

すでに家の主人は亡くなっていたので簡単な仕事になるはずでしたが、今村のミスがキッカケで、ホワイトラビットと呼ばれる籠城事件に巻き込まれていくことに。

これら接点のない二つの物語がつながっていくところが楽しめる小説です。

ワクワクと驚きがとまらなくなる物語です。伊坂幸太郎さんの小説の中で一番好きな物語かもしれません。
伊坂幸太郎『ホワイトラビット』はワクワクと驚きがとまらなくなる物語
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まとめ

今回は、泥棒の黒澤が登場する伊坂幸太郎さんの小説を紹介してきましたが、黒澤の他にも「田中」や「伊藤」など多くの小説に登場する人物がいます。

こういった登場人物を探すのも、伊坂さんの小説の魅力だと思うので、気になった方は、ぜひ探してみてください。

もちろん、今回紹介した小説もおすすめのものばかりなので、未読のものがあれば、ぜひこの機会に読んでみてください。

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