東村アキコ『かくかくしかじか 全5巻』はクズな私たちにどう生きるべきか教えてくれる漫画

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 やりたいことがあるのに、先延ばしにして目先の快楽を追い求めていませんか。

 もちろん、そんな人生も悪くないのかもしれませんが、漫画『かくかくしかじか』を読めば、死ぬ直前までやりたいことがある人生の方がよほど幸せなんじゃないかと思えてきます。

 これは著者の林明子さんと彼女の先生が織りなす実際にあった物語。




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 とにかく「描け」という先生

 物語の主人公・林明子は、宮崎の田舎で育ち、自分は絵を描く天才で絶対に漫画家になれると信じていました。

 ところが、同級生が通う絵画教室に行くと、日高健三先生から「ハイ、全然下手くそでーす」とダメだしされます。

 それだけでなく、このままではどこの美大にも受からないと言われ、受かりたければ週に5日、絵画教室に通えと言われるんですよね。

 こうして日高先生の絵画教室に通うようになった明子は、とにかく目の前にあるものを描けと先生に言われ続けました。

 先生は、おじいさんでも、ちびっこでも容赦ありません。竹刀でビシバシやりながら、目の前にあるティッシュ箱や石膏を描かせ続けます。

 もちろん、基本を身につけるにはそれが一番なのですが、当時の明子は…。

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 大変なフリをして先生から逃げてばかりいた明子

 「やってられるか!」と先生から逃げ出そうとしました。

 しかし、先生の優しさに触れ、絵画教室に通うことは辞めませんでしたが、その後も何かにつけて先生から逃げ出そうとします。

 先生の目の前では絵を描いていた明子でしたが、大学に受かって宮崎を出てからは絵を描くことをやめ遊び呆けてばかりいました。

 大学を卒業してからも、漫画家を目指し始めた明子は絵から遠ざかっていきます。絵を描くことに面白さを感じられず、お金にもならなかったからです。

 ところが、先生は明子に会うたびに絵を描けって言うんですよね。

 そんな先生から大変なフリをして逃げてばかりいた明子は…。

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 クズな生き方では後悔が押し寄せてくる

 あることをキッカケに後悔するようになります。漫画『かくかくしかじか』は、明子の後悔を描いた物語なんです。

 お金や欲望に目が眩んだ明子とは対照的に、日高先生は最後まで自分らしく生きていました。全力で目の前の生徒や絵に向き合っています。

 そんな二人の生き方を見ていると、クズな私も明子と同じ気持ち――日高先生のような生き方をしたいって思えてくるんですよね。

 最後の最後までやりたいことをやりつづける。そんな人生を歩みたくなる物語です。

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