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 伊坂幸太郎さんの小説は数多く出版されていますが、出版されている冊数のわりにシリーズものがそれほど多くありません。

 このエントリを書いている時点では40冊近く出版されていますが、『陽気なギャングシリーズ』『殺し屋シリーズ』『死神シリーズ』『家裁調査官シリーズ』『魔王シリーズ』の5シリーズくらいです。

 しかも、シリーズものといっても、その多くは共通点はあるものの、主人公も違えば、登場人物も違っているので、シリーズものらしくないんですよね。

 とはいえ、登場人物や舞台設定に共通点はあるので、ゆるいつながりはありますが。

 今回は、そんな伊坂幸太郎さんのシリーズ作品とおすすめランキングを紹介していきます。

 伊坂幸太郎さんのシリーズ作品の紹介

 現在、シリーズものと言えそうなのは次の5シリーズです。シリーズ最初となる小説が発売された順番に並べると次のようになります。

1. 陽気なギャングシリーズ
2. 家裁調査官シリーズ
3. 殺し屋シリーズ
4. 死神シリーズ
5. 魔王シリーズ

 伊坂幸太郎さんのシリーズ作品のおすすめランキング

 では早速、伊坂幸太郎さんのシリーズ作品の私的おすすめランキングを紹介していきます。それぞれのあらすじと感想はリンク先を参照してください。

第5位 陽気なギャングシリーズ

 伊坂幸太郎さんと聞くと少し重苦しいイメージがありませんか?

 実際、『重力ピエロ』や『アヒルと鴨のコインロッカー』、『グラスホッパー』など、初期の作品には重苦しいテーマを扱っている物語が多くあります。

 しかし、初期の頃からユーモアあふれるサスペンスものがあるんですよね。それが陽気なギャングシリーズです。

 他人の嘘が見抜ける成瀬、口から出まかせばかり言ってる響野、スリが得意な久遠、正確な体内時計をもつ雪子の四人のギャングたちが織りなす物語に夢中になれますよ。

第4位 魔王シリーズ

 誰かの意見に流されていませんか?

 私は何でも「なぜ?」と考えるクセがあるので、あまり世間の風潮に流されていないと思いますが、伊坂幸太郎さんの小説『魔王』を読んで、考える力を失った人たちの恐ろしさがよくわかりました。

 彼らはあまり深く考えていないので、発言力のある人たちの意見に簡単に流されてしまうんですよね。今の日本でもよく見かける状況ですが…。

 権力を握っている人に媚びを売って生きていませんか?

 私は両親から「いつまでも反抗期だねぇ」と言われるほど、権力に媚びを売らずに生きてきましたが、伊坂幸太郎さんの小説『モダンタイムス』を読んで、その生き方で良かったかなと思えるようになりました。

 圧倒的な力に屈することなく、自分の手の届く範囲の幸せを守ろうとする主人公たちに共感できたんですよね。

 ちなみに、『モダンタイムス』は、『魔王』の50年後が舞台の物語です。物語としてはあまり繋がっていませんが、未読の方は『魔王』からどうぞ。

第3位 死神シリーズ

 自分の行動に意味づけしていますか?

 「なぜこの仕事をしているのか?」「なぜこの本を読んでいるのか?」「なぜブログを書いているのか?」…などなど。

 私はどんなことでも「なぜ?」を考えないと気が済まない性格なので意味づけしていますが、伊坂幸太郎さんの小説『死神の精度』を読んで、意味づけすることが人間らしさなのかな?と思うようになりました。

 「生きている理由なんてもとからないんだ」と決めつける死神と、生きる意味を追い求める人間との対比で強くそう思うようになったんですよね。

 サイコパスをご存じですか。100人に1人は存在する良心や罪悪感をもたない自己中心的な人たちで、簡単に人を騙したり、攻撃したり、ひどい場合だと殺人を犯したりします。

 そんなサイコパスは現実社会では犯罪者として逮捕されるケースも多いのですが、伊坂幸太郎さんの小説『死神の浮力』を読んで、サイコパスに立ち向かうのは難しいことがわかりました。

 死神のような圧倒的な強さを誇る存在を味方につけないと、徹底的にやられてしまうんですよね。

第2位 殺し屋シリーズ

 伊坂幸太郎さんといえば超人気作家ですが、出版されている冊数のわりにシリーズものがあまり多くありません。

 そのため、今回紹介する『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』と続く殺し屋シリーズは、伊坂さんにしては珍しいシリーズものなのですが…。

 実は、殺し屋が登場するという共通点はあるものの、主人公も違えば、登場人物も違っているので、直接的なつながりはあまりないんですよね。

 とはいえ、前作に登場していた殺し屋たちが再び登場したりするので、ゆるいつながりはありますが。

 さて、物語としては殺し屋が多く登場するとあって次々と人が死んでいきます。ところが、悲壮感はまったく感じませんでした。

 むしろ、疾走感あふれるストーリー展開と登場人物たちの軽快なセリフにくぎ付けになるんですよね。しかも、なぜか殺し屋に共感できるところが、このシリーズのおすすめポイントです。

第1位 家裁調査官シリーズ

 誰とでも対等に付き合っていますか?

 私は誰とでも対等に付き合っているつもりでしたが…。伊坂幸太郎さんの小説『チルドレン』を読んで反省しました。

 自分より能力が劣っていると思っている人たちに対して、上から目線で接していることに気づいたんですよね。

 やられたことをやり返してはダメだと思っていませんか?

 私は「やられたらやり返す、倍返しだ!」という信念で生きてきたので、やり返せばいいと思っていましたが、伊坂幸太郎さんの小説『サブマリン』を読んでいろいろ考えさせられました。

 交通事故で両親と友人が轢き殺された場合、やり返してはダメなのか?と聞かれると「やり返していい」と言えない自分がいたんですよね。

 最後に

 今回は、伊坂幸太郎さんのシリーズ作品とおすすめランキングを紹介してきました。

 私はこのような順位になりましたが、どれも面白い作品ばかりなので優劣つけがたかったです。もし、未読のものがあれば、この機会にぜひ読んでみてください。

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