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 自分の頭で考え、自分なりのスタイルで仕事をする姿勢。それが決定的に欠けている人が多い。私を含めた多くの人は、世間の変化に合わせて、社内の空気を読み、自分より「できる人」のマネをしているだけ――。

 しかし、世間の変化や社内の空気に合わせているだけでは、本当の価値は見えてこない。他人のやり方をマネしているだけでは、決して上にいる人間に追いつけず、自分らしさも見えてこない。だから、どれだけ向上心があり能力があっても、仕事で圧倒的な成果を出すことができない。

 たとえば、次のような状態に陥っていないだろうか。

  • 自分は「そこそこ」仕事ができると思っている。
  • 現状のまま努力していけば「なんとか」会社に残れると思っている。
  • 心の奥底には「漠然とした」不安があるものの、何をすればいいかわからない。
  • 「それっぽい」アイデアを出すのは得意。
  • とりあえずみんなの意見を聞いてみる。

 もし、このような「無難な人」になっているようなら、会社の屋台骨が傾いたときに容赦なく切り捨てられてしまうだろう。では、もう少し具体的に「無難な人」の特徴を見ていこう。

 「無難な人」の7つの特徴

  1. 方向性が見えていない
  2. 自分がわかってない
  3. 無意識のうちに保身に走る
  4. 平均点以上でも以下でもない
  5. 目的がない
  6. やるやる詐欺をする
  7. コストにこだわる

1. 方向性が見えていない

 たとえば、アップルは外資系企業だから「英語」を勉強して転職活動に備えよう――というような考え方をしている人は方向性が見えていない人。アップルが必要としているのは、英語力よりも、技術やノウハウである。本当にやるべきことを見失ってはいけない。

2. 自分がわかってない

 なんでもソツなくこなすけど、「その人にしかできない」ということがない。そもそも、自分自身もひとつの「商品である」という発想が欠けている。いくら勉強熱心で知識が豊富でも、目の前の仕事に結びつかなければ絵に描いた餅だ。

3. 無意識のうちに保身に走る

 人の目ばかりを気にし、人から突っ込まれないことばかり考えていないだろうか。 そもそも、ビジネスの世界では却下することは簡単である。相手を容易に論破できる快感は、ときに麻薬のように人をとりこにする。そんな却下グセがある人に左右されて保身に走っているようではダメ。

4. 平均点以上でも以下でもない

 会社で伸びるタイプの人は、共通して「自分なりのこだわり」や「情熱」をもっている。何をやっても平均点ということは、特筆すべき個性をもっていないということだ。

5. 目的がない

 資料やデータを収集&保管するのが大好きで、関連する情報はなんでもかんでも知っているクセに、肝心の企画書は冴えない。インプットはできても、アウトプットができないタイプである。

6. やるやる詐欺をする

 「自由にやらせてもらえば、自分はもっとできる!無能な上司よりも成果が出せる!」と息巻くクセに、「裁量があれば、まず何をやるの?」「結果が出なかったら、身の振り方をどう考えるの?」と聞かれると、途端に歯切れが悪くなる人のこと。「今の会社でどのような結果を出せば、もっと大きな自由を手にすることができるのか」を考えない、夢ばかり見ている人のことだ。

7. コストにこだわる

 いくらコストが安くても、パフォーマンスが悪ければ意味がない。コストとパフォーマンスをうまく天秤にかけるには、自分自身にしっかりとした価値基準がなければできない。

◆◆◆

 このように、「無難な人」は常に自分の身を守ることを最優先している。会社や同僚たちにとって最適な答えを見つけ出そうとしていない。だから、会社が危なくなれば、すぐにリストラされてしまうのだ。

 では、どうすれば「無難な人」から卒業することができるのだろうか。ここでは5つの方法を紹介しよう。

 「無難な人」から卒業する5つの方法

  1. 「自分はなにものか?」を徹底的に考える
  2. 「強み」は絞りに絞る
  3. 意見は「個人的」であれ
  4. 仮説は3つ立てろ
  5. シンプルに考える

1. 「自分はなにものか?」を徹底的に考える

 結果を出すためには、まず自分の「強み」を知る必要がある。己が何を持っているかを自覚しないと、戦術に反映できないからだ。

×:「できる人」のマネをする
必ず失敗する。オリジナルを超えることができないから。
○:「自分の過去」と向き合う
どんな仕事にワクワクした?成功した仕事は?他人から頼まれる仕事は?

2. 「強み」は絞りに絞る

 同じ仕事をしていても、軸になる「強み」を持っている人と、持っていない人では、その人の「価値」が変わる。軸をもって自分の価値を高めていこう。

×:強みをいくつか並べる
何もない人に思われてしまう。
○:強みはひとつに絞る
強みを絞れば、その強みを頼る人が増え、知識や経験が自然と集まっていく。

3. 意見は「個人的」であれ

 場の空気を読んで自分の意見を封印してはいけない。客観的になりすぎると、自縄自縛に陥りやすくなるからだ。

×:他人の意見をまとめる
誰もが思いつく平凡な意見になる。
○:直感を理屈で裏づける
自分がそうだ!と思う直感を信じ、その裏づけを後からとる。

4. 仮説は3つ立てろ

 自分なりの仮説を立て、思考錯誤を繰り返さないと人間は成長しない。しかし、1つしか仮説を立てないのもダメ。ひとつでは、「YESかNo」という評価に終始して広がりを持たないからだ。

×:言われたとおりに行動する
自分の頭で考えていない。思考停止状態。
○:仮説を3つ立てる&行動に移す
「仮説が正しかった、間違っていた」という評価で終わらず、広い視野で考えることができる。

5. シンプルに考える

 長くとも20文字以内。それ以上の説明が必要なら、ポイントが絞り切れていない。シンプルに考えよう。

×:長々と説明
理屈を並べてまわりくどい説明をしても、誰の心にも刺さらない。
○:シンプルに一言で説明
たったひとつでもポイントが突き抜けていれば心に刺さる。

 まとめ

 今回は「無難な人の特徴」とその無難な人から抜け出す方法を紹介してきた。もし、「無難な人」にあてはまる行動をとっているようなら、今すぐそこから抜け出そう。そのためには、定期的に自分と向き合う会議――「自分会議」を開いて、「無難な人」になっていないか確認するのが効果的だ。たとえリストラされたとしても、すぐに次の職場が見つかるように今すぐ行動していこう。

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