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 金融庁の報告によると、65歳60歳以上の夫婦が年金収入だけに頼った生活を送ると、毎月5万円の赤字、30年で2000万円も不足するそうです。2019年6月時点の報告なので、私がこの年齢に達した頃には、もっと赤字が増えているでしょう。

 この話を聞いて、私が不安に思ったのは、「子供たちは大丈夫だろうか?」でした。もちろん、私自身もどうにかする必要がありますが、それ以上に子供たちの将来が心配になったんですよね。一応、私も親なので…。

 母親との温かなコミュニケーションが年収と相関している

 そこで子供たちのために何かできることはないか調べてみたところ、ハーバード大学のある研究がヒットしました。

 その研究とは、ハーバード大学に在籍していた286名の男性を対象に、卒業後も毎年健康診断と心理テストを行い、さらに彼らの人生を追跡調査し、「何が人を幸せにするのか?」を明らかにしたものです。

 この研究の結論は、「老後における幸福感」と「健康」、「温かな人間関係」に相関関係があること。なかでも、母親と温かなコミュニケーションがとれている人たちは、専門的な分野で成功を収め、高収入を得ていたということです。

 もし、これが本当だとしたら、母親とのコミュニケーションを温かなものにできれば、子供の将来の年収が上がるかもしれませんよね。試してみる価値はありそうです。

 母親との温かなコミュニケーションとは?

 まずは、私たち親が何のために子育てをしているのかを明確にしましょう。

 それはもちろん、親の欲求を満たすためでも、親の人生を肯定するためでも、親の楽しみのためでもありません。子供の自立をサポートするためですよね。

 花まる学習会代表の高濱正伸さんによると、将来、自分の家族を養う基盤が作れるように(経済的自立)、まわりの人たちと円滑なコミュニケーションがとれるように(社会的自立)、人生観や価値観を持ち、自分らしく生きていけるように(精神的自立)子育てをしています。

 つまり、子供が自分らしい人生を歩めるようにサポートすることが、母親との温かなコミュニケーションなんですよね。残念ながら、毒親にはできない子育てです。

 子供の自立をサポートするためにやるべきことは3つ

 では、子供の自立をサポートするためにやるべきことは何でしょうか。それは次の3つです。

  1. 手出し・口出しを控える
  2. 自分で考えるクセをつけさせる
  3. 成功体験をたくさん積ませる

 これにつきます。手出し・口出しするのを控え、子供が自分で考えて行動し、成功体験が積めるようにサポートすること。そうすれば子供は自信を持って自分らしく行動できるようになります。

 私の子供たちも、妻を中心にこうしたサポートをするようになってから、行動が大きく変わりました。私にも堂々と自分の意見を主張し、私が間違っていると思えば、泣いてでも抗議してきます。それだけ自信がついたのでしょう。

 実際、クイーンズランド工科大学生物医学研究センターの調査結果でも「自信」が大きな成果につながることを示しています。

 突然ですが、オーストラリアン・フットボール・リーグ(AFL)の選手には、12月生まれよりも1月生まれの選手が圧倒的に多いそうですが、なぜだかわかりますか?

 それは、オーストラリアの新学年が1月からスタートするからです。1月生まれの子どもは、12月生まれの同級生よりも1年近く成長していますよね。この体格差を生かした成功体験がプロスポーツ選手を目指すキッカケになったのです。

 というわけで、子供の自信を育てれば、想像以上の結果を残せるようになります。もしかすると、子供の将来の年収も高くなるかもしれません。

 叱ったり、怒ったり、子供をコントロールしているようなら、子供とのコミュニケーション方法を変えてみてはどうでしょうか。

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