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 子どもの「能力」を制限していませんか?

 私は「そんなことは絶対にしていない!」と思っていましたが、本『今すぐ実践!小学生からの天才の育て方』を読んで反省することになりました。子どもは私が想像している以上に成長していけるのですね。

 では、どれくらい成長できるのでしょうか。本書によると:

  • 保育園を卒業する頃には、小学五~六年生向けの小説や伝記を読むことができる。小学校六年間で5000冊本が読める。
  • 五歳でソロバンを使ってかけ算、割り算ができる。早い子なら小学二年生でソロバン1級に合格できる。
  • 保育園児が一度聴いた曲をピアノで演奏できる。小学校に入学すると、自分で楽譜を読んで演奏できるようになる。

 このように書くと、才能ある特殊な子どもだから実現できたのでは?と思うかもしれません。しかし、三百人近い子ども全員が、このような驚くべき結果を残しているそうです。

 つまり、やり方さえ間違えなければ、子どもはどんどん成長していけるということ。

 では、私たち親はどのようなサポートをすればいいのでしょうか。キーワードは「自学自習」です。

 なぜ、学校任せでは成長が遅いのか?

 小学校の勉強って面白くないですよね。その理由は、勉強ができる子も、できない子も、同じ教室のなかで、同じ授業を受けなければいけないからです。

 勉強ができる子は、すでに知っていることを教えられ、反対にどこかでつまずき、勉強がわからなくなった子は、わからないことをそのままにして、前に進まなければいけません。これでは勉強が面白くなるはずがないですよね。

 そこで、学校任せにせず、私たち親がサポートする必要が出てくるわけです。もちろん、サポートと言っても、一から十まで手出し、口出しするわけではありません。ほんの少し勉強の楽しさを教えるだけです。

 自分で学びたいと思い、自分で目標を決めて勉強するようにサポートする。そうすれば、勉強が何よりも楽しくなるそうです。

 では、具体的なサポート内容を見ていきましょう。

 やる気になるスイッチを押す

 子どもには「やる気スイッチ」があるそうです。そのスイッチを上手く押すと、子どもは自分で学ぶようになり、どんどん成長していき、才能を伸ばしていけるのだとか。

 具体的には、次の四つを実践することになります。

1. 子どもの競争を止めない

 子どもは競争が大好きですよね。スポーツも、ゲームも、勉強も、勝つと大喜びしますし、負けると悔しがります。

 実は、このパワーが子どものやる気スイッチ。勝てば嬉しいのでもっと頑張りたいと思い、負けても悔しいので「今度こそは!」と頑張れるからです。

 そこで、私たち親にできるサポートは、子どもの競争を止めないこと。そして、競争に負けたときは、「大丈夫。気にしなくていい」なんて慰めずに、「次は頑張ろうね!」と励ますことです。

 そうすれば、「自分もあの子のように速く走りたい」「勉強ができるようになりたい」と目標を持って頑張るようになります。

 ただし、競争に勝って、おかしな優越感を持つようになったら、よりレベルの高い集団に入れましょう。そうすれば、負ける悔しさを知り、改めて頑張るようになります。

2. マネしたいと思えるターゲットを与える

 子どもは「マネ」をするのが大好きですよね。自分より勉強ができたり、走るのが速かったり、上手く演奏する子を見つけると、その子のマネをして上達しようと努力します。

 兄弟がいる家庭ではよく見かける光景ですが、下の子が上の子のマネをして、どんどんできることが増えていく――。上の子のようになりたいと思うからこそ、下の子は難しいことがいつの間にかできるようになるわけです。

 そこで、私たち親にできることは、子どもにマネしたいと思えるターゲットを与えること。サッカーに興味があるなら、サッカー教室に入れたり、Jリーグ観戦に連れて行ったり。そうして、マネしたいと思えるターゲットを探す手伝いをするわけです。

 マネしたいターゲットが見つかれば、子どもは自然と努力するようになります。

3. 少しだけ難しい課題を与える

 子どもは、極端に自分のレベルより高いことをしたがりませんよね。勉強でも運動でも、突然、何ランクも上のことをさせようとすると拒否します。

 そうかといって簡単すぎる課題を与えても頑張りません。つまらないので、適当にこなします。

 そこで大切なのが、昨日できたことよりも少しだけ難しい課題を与えること。そうすれば、「もしかするとできるかも!」という前向きな気持ちが働き、積極的に挑戦するようになるからです。

 もちろん、少しだけ難しい課題を与えるには、普段から子どもをよく観察しておかなくてはいけません。時間の許す限り、子どもを見守るようにしていきたいですね。

4. 子どもを認める

 「褒める」ことは大切ですが、何でも褒めていては、子どもは褒め言葉に慣れてしまいます。小学生にもなれば、「褒めて、おだてて、木に登らせようとしているのかな?」と親の心理を見抜くようになるかもしれません。

 そこで大切になるのが、「褒める」よりも「認める」こと。

 失敗してもヨイショして慰めたり、努力せずにできたことを褒めるのはやめ、できないことをできるように努力したときだけ、「さすがだね」「大人になったね」「これからいろいろ任せられるね」など子どもの頑張りを認めるのです。

 さらに言えば、子どもに掃除や料理のお手伝いなど、仕事をお願いすることも大切です。自分は家族にとって必要な人間なんだ、親から認められているんだ、と認識できるようになるからです。

 勉強でも、音楽でも、運動でも、昨日よりも成長した子どもの姿を認めるようにしていきたいですね。

 最後に

 本書によると、やる気スイッチを入れながら、毎日「読み・書き・計算」を30分ずつ続けると、3ヶ月も経った頃には、「できた」「できるようになった」という快感が得られ、放っておいても勉強するようになるそうです。

 そうなれば、しめたもの。子どものやる気が低下した頃を見計らって、やる気スイッチを押すだけで、基本的には自分で学んでいくようになります。

 子どもは私たち親が想像している以上に成長できるものなんですね。もし、今よりも子どもを伸ばしたいと思う方は、今回紹介した方法を参考にしてみてはどうでしょうか。

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