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 最近、早期退職やリストラの話題が盛り上がっていますよね。NECや富士通などの大企業が早期退職者を募集しているからでしょうが、40代後半になると会社からお荷物扱いされ、「給料を下げる」か「リストラする」のか望ましいと見なされる社員が増えました。

 もちろん、私もこのような話を聞くと恐怖を覚えるのですが、ある意味では仕方ないのかなぁ…と思う部分もあります。世界で活躍している企業と日本企業とでは、働き方に大きな差があるからです。

 たとえば、『How Google Works』という本には、「グーグルが成功した最大の理由の一つは、事業計画が実はまったく計画らしくなかったことにある」と書かれています。なぜなら――。

 グーグルのエンジニアは自律している

 自律したエンジニアにとって、事業計画は手足を縛るものでしかないからです。

 私たち日本のエンジニアが新たな仕事をはじめる場合、まず始めに計画を立てますよね。いつまでに何をするのか、どれだけの予算で、どれだけ儲かるかなどの計画を立てます。

 しかし、計画を立てて、その計画を超える結果が出たことなんてありませんよね。

 それなら計画なんて不要だと考えたのがグーグル。実際、グーグルの事業計画には、財務予想や収入源もなし、市場調査もなし、組織図もなし、何をいつまでに作るかを詳細に記した製品ロードマップもなし、予算もなし、取締役会や進捗状況を確認するための目標やマイルストーンもないそうです。

 これでは仕事が進められないように思えますが、では、グーグルのエンジニアたちはどうやって仕事を進めているのでしょうか。

グーグルの社員は特定の任務にしばられていない。会社の情報やコンピューティング能力に自由にアクセスできる。リスクテイクをいとわず、またそうしたリスクをともなう取り組みが失敗したとしても処罰や不利益を受けることはない。職務や組織構造に束縛されることはなく、むしろ自分のアイデアを実行に移すように奨励されている。
納得できないことがあれば、黙ってはいない。退屈しやすく、しょっちゅう職務を変える。多才で、専門性とビジネススキルと創造力を併せ持っている。

 つまり、自分で自分の仕事を生み出しているんですね。日本のエンジニアとは大違い。

 では、なぜ彼らは自分で自分の仕事を生み出せるのでしょうか。

 3つの技術革新が仕事のやり方を一変させた

 まずは環境の変化から捉えてみましょう。私たちを取り巻く環境は3つの技術革新で大きく変わりました。その3つとは、

  1. インターネットによって情報が無料に、豊富に、そしてどこでも入手できるようになった
  2. 携帯端末やネットワークが世界中に広がり、常時接続が普及した
  3. クラウドコンピューティングによって、無限のコンピューティング能力やストレージ、たくさんの高度なツールやアプリケーションを誰でも、安価に、しかも利用時払いで使える仕組みができた

 これらの技術革新により、これまで競争にさらされなかった業界にも競争原理が働くようになりました。グーグルという巨大企業は、参入障壁が高かった分野に新技術をもって乗り出してきたんですよね。

 たとえば、出版業界。昔は新しい情報を得るには本や新聞を買うしかありませんでした。しかし、今ではネット上に有益な情報が溢れていますよね。これは、グーグルの検索技術・広告技術が多くのウェブライターを生み出したからです。

 一方で、出版業界に勤めている人たちは、これまで以上に素早く良いコンテンツを生み出さなければ利益が出なくなりました。だからこそ――。

 新しいプロダクトが生み出せないエンジニアに未来はない

 自分で自分の仕事を生み出せるエンジニアになる必要があるのです。具体的には、次の3つの能力が求められます。

  1. 専門知識
  2. クリエイティブなエネルギー
  3. 自分で手を動かして業務を遂行しようとする姿勢

1. 専門知識

 そもそも、自分の「商売道具」を使いこなせるだけの高度な専門知識がなければ、話になりません。

 グーグルでいえば、コンピュータ科学者であったり、少なくとも日々のコンピュータ画面上で起きている魔法――たとえば検索エンジンの背後にあるシステムの理論や構造を理解している必要があります。

 そうした知識がなければ、新しいシステムを生み出すことなんて不可能だからです。

2. クリエイティブなエネルギー

 もちろん、新しいシステムを生み出すには「斬新なアイデア」が必要です。

 これまで誰も思い浮かばなかったアイデアを思いつくには、他の人とはまったく違う視点で物事を眺め、ときには本来の自分とも違う視点に立てること。

 すなわち、好奇心旺盛で、常に疑問を抱き、決して現状に満足せず、問題を見つけて解決しようとするエネルギーで溢れている必要があります。

3. 自分で手を動かして業務を遂行しようとする姿勢

 さらに、思い浮かんだアイデアを自らの手で成し遂げる姿勢が求められます。グーグルでは基本的に自分たちでサービスを生み出している(プログラミングしている)そうですが、そのことを示す面白い例があります。

 グーグルの社内にはビリヤード場があるのですが、そこに「ある問題」を貼り出したところ、ビリヤード場で遊んでいたエンジニアたちが勝手に問題を解き、サービスとして運用できるレベルにまで仕上げてしまったそうです。

 私たち日本の会社であれば、上司から指示されてから計画書を書き、予算を確保して、仕様書を書いて、プログラミングからテストまでを外部委託する――といった気が遠くなるような手順を踏みますよね。

 ところが、グーグルではそういった無駄な手順を一切踏まずに自分たちで作り上げてしまうのです。

 そんな企業と戦うには、日本のエンジニアも大きく変化するしかありませんよね。

 とにかくスピード重視で挑戦する

 だからこそ、私たち日本のエンジニアが取るべき戦略は次の2つ。

  • 徹底的に努力をする
  • とにかくスピード

 グーグルのエンジニアたちは、自分たちが成し遂げようとしていることが「朝九時から夕方五時の勤務」で実現できないことを知っています。

 全財産をなげうって火星を目指しているあのイーロン・マスクも、土曜日の夕方に帰る社員たちをみて、「すっかり弱腰になっちゃってね。こんな甘えた状態でいいのかと会社にメールで活を入れようと思っていたところですよ」と言っています。

 つまり、多くの人たちが休んでいる間に努力するのが当たり前だと考えているんですよね。

 そして、何よりもスピードです。先ほども説明したように、他の会社のエンジニアたちが仕様書を書いている間に、グーグルのエンジニアたちは自らプログラミングをしてプロトタイプを作り上げます。その圧倒的なスピードでグーグルは成功できたのです。

 では、私たち日本のエンジニアはどうしましょうか。

 働き方改革が進められている今がチャンス

 今、日本では働き方改革が進んでいます。残業時間が規制され、余暇の時間が増える方向に進んでいますよね。

 そんな今だからこそチャンス。その余暇で副業を始めればいいのです。

 今では画像処理やAIなど、多くのコードがオープンソースとして公開されています。それらを勉強して、新たな仕事を生み出すアクションをしていけば…。

 そうすれば、これからの厳しい世界で戦い続けられるエンジニアになれるはずです。

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