webstation plus

 私たち日本人は、「自分で考える」よりも「誰かが決めた答えに従う」ことが多いですよね。

 たとえば、学校や塾もそうです。与えられる問題はたったひとつしか正解がないものばかりで、その答えにたどり着く方法を学びます。

 読書もそうです。時間をかけて本を読んでも、著者の意見や考えを鵜呑みにしがち。

 これではいつまでたっても自分の考えが持てませんよね。そこで、幼い頃から意識して家庭を「考える場」にする必要が出てきます。

 では、どうすれば家庭を考える場にできるのでしょうか。本『「自分で考える力」が育つ親子の対話術』を参考に考えてみましょう。

 考える力って何?

 そもそも、考える力とは何でしょうか。

 結論から言うと、正解とされているものに従うのではなく、自分で納得いくまで考え、答えを導き出す力のことです。具体的には、

  1. きちんと理解する
  2. なぜ、そう言えるの?そう思うの?
  3. ほかの考え方もできるかな?

 というステップを踏んで答えを導き出す力のこと。

 たとえば、「今日は友達と遊べなくなった!」と言って不貞腐れている子どもが自分で考えるようになると、

  1. 雨が降ったので外で遊べなくなった
  2. ブランコや滑り台が濡れて遊べない
  3. 雨でもできる遊びはないかな?

 と考え、前向きに行動するようになります。考える力がないからこそ、不貞腐れたり、駄々をこねたりするんですね。

 では、どうすれば子どもの考える力を伸ばせるのでしょうか。

 子どもの考える力を伸ばす方法

 それは私たち親が先ほどのステップを踏んで子どもに問いかける習慣を持つことです。

  1. 理解する
  2. 理由付きの意見を作る
  3. 他の考えに思いを巡らせ、納得のいく答えを出す

 たとえば、注射したくないという子どもに対しては、

  1. なんで注射が嫌なの?
  2. この前は痛くないって言ってたよ。今回も大丈夫かも。
  3. 注射しなかったらどうなるんだろう。

 と、一緒に考えることが大切なんですね。

 「なんで勉強しなくちゃいけないの?」と聞かれたら、

「勉強しないとどうなるだろう」
「勉強すると良いことがあるんだよ。その良いことって何かな」

 などと、考えるように仕向けること。先回りして答えを言わないようにしましょう。

 それでも考える力が伸びないのはなぜ!?

 それは、私たち親が正しい答えを期待しているからです。

 たとえば、「片付けないとどうなるかな?」という問いに、

「部屋が散らかって困る」「物がなくなるので困る」⇒「片付けよう!」

 と答えるのを期待しているから。もし、そうだとしたら自分の考えを押し付けているのと同じです。

 そもそも、子どもは大人以上に正解ではない答えを口にするのを怖れています。だからこそ、何を言っても大丈夫、どんなに失敗しても大丈夫という環境づくりが必要なんです。

 もちろん、何をしても良いわけではありませんが、まずは子どもの考えを受け入れるところからはじめてみてはどうでしょうか。

 最後に

 今回は、本『「自分で考える力」が育つ親子の対話術』を参考に、子どもの考える力を伸ばす方法を紹介しました。

 本書には他にも考える力の伸ばし方が多数紹介されています。気になった方は、ぜひ読んでみてください。

 関連記事

「素直な良い子」ではなく「問題児」に育てよう

 私がまだ大学生だった頃。アルバイトで家庭教師をしていたのですが、少し風変わりな男の子に出会いました。  その男の子は中学二年生で、理数系の科目が苦手ということで私が呼ばれたのですが、初めて会った瞬間から、どことなく嫌な …

子どもが小学一年生になる不安への対処法

 小学一年生という年頃は、ちょうど幼児期から学童期への移り変わりの時期だそうです。  幼児期は私たち親が何でもお世話をして、遊びやお出かけも、どこへ行くのも一緒でしたが、学童期になると「友だちを連れて来た」「自分でやる」 …

叱るのは時間の無駄!?叱らない子育てをする3つのメリット

 子どもを叱っていませんか?  私もこれまでたくさん叱ってきましたが、残念ながら叱るメリットはありませんでした。もちろん、命に関わることや犯罪につながるようなこと、他人に迷惑をかけるようなことは別ですが、普段の生活の中で …

基礎学力は絵本の読み聞かせで決まる!?おすすめの絵本79冊

 14歳でカナダの名門5大学に合格した大川翔くん。翔くんのお母さんは、彼が乳幼児の頃から絵本の読み聞かせを始めたそうです。  そうして大きくなった翔くんは、9歳のときにカナダ政府から「ギフティッド(天才児)」と認定される …

信頼関係は3歳までに築くべき!?子供のコミュニケーション力を育む5つの方法

 子育ての本を読むと、「3歳までの子育てが大切だ」という三歳児神話をよく見かけますよね。しかし、私は「なぜ3歳までの子育てが大切なのか?」をあまり理解していませんでした。3歳を過ぎても十分やり直しがきくと思っていたからで …

子供の将来の年収は母親の愛情で決まる!?

 金融庁の報告によると、65歳60歳以上の夫婦が年金収入だけに頼った生活を送ると、毎月5万円の赤字、30年で2000万円も不足するそうです。2019年6月時点の報告なので、私がこの年齢に達した頃には、もっと赤字が増えてい …

AIに仕事を奪われないようにするために必要なたったひとつの能力

(※『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』表紙より)  人間にしかできない仕事をしていますか?  オックスフォード大学のある研究チームの予測によると、AI化によって10年から20年後に全雇用者の約47%が職を失うそ …

キッカケがあれば子どもは伸びる!?地頭を鍛える3つの方法

 14歳でカナダの名門5大学に合格した大川翔くん。  彼は9歳でカナダ政府から「ギフティッド(天才児)」と認定されるほどの才能の持ち主ですが、やる気ときっかけさえあれば誰でも自分のようになれると言います。  では、私たち …

子どもの成長を妨げていない?/子離れできない毒親の特徴

 今から4年ほど前。テレビで『世界卓球2015』が放送されました。私はこの放送を見て、心が震えたことを今でも思い出します。14歳の伊藤美誠さん、15歳の平野美宇さんが、世界の競合相手に堂々と闘っていたからです。これほどの …

お金の管理ができる子供に育てていますか?高額課金問題に巻き込まれない子育て法

 未成年者によるオンラインゲームへの高額課金が社会問題になっていますよね。  私の子供たちは、小学二年生と幼稚園児なので、まだ心配しなくても大丈夫ですが、今からお金の教育をしておかないと、後々大問題になるかもしれません。 …