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 グーグルの社員は、実力がある人たちばかりだと言われていますよね。たとえば、35歳でグーグルに転職し、グーグルマップに写真を組み込むプロジェクトを牽引した徳生健太郎さんは、

 「グーグルに入社したときは、本当に衝撃を受けました。できる人がとんでもなく多いし、仕事の基準がものすごく高いからです。僕自身、いかに低い基準で仕事をしてきたか、古い基準でやっていたかに気づかされることになりました。今でも、学校を優秀な成績で出てきた新卒学生や、著名な会社で重役を務めて転職してきた人でも、入社して打ちのめされるような瞬間、危機感を持つ瞬間があると思います」

 と言われています。では、なぜグーグルの社員は実力がある人たちばかりなのでしょうか。

 1. 会社としての目標がとてつもなく大きいから

 もちろん、採用試験でアタマがいい人(チャレンジ精神が旺盛な人)を選んでいるというのもあるでしょうが、それだけではありません。会社としての目標がとてつもなく大きいことも、その理由のひとつです。

 たとえば、グーグルのCEOであるラリー・ペイジ氏は、「ムーン・ショット(アポロ計画の月面着陸のような壮大な偉業)」や「10x(テン・エックス/10倍)」といったキーワードをよく語り、社員たちに「とにかく大きいことをやろう」「大きな価値あることをやろう」と繰り返し伝えています。

 もちろん、語るだけなら誰にでもできますが、本気でそれを実現しようとするところがグーグルのすごいところ。だから、グーグルマップやグーグルグラス、自動運転など新しいテクノロジーを次々と生み出せるんですね。

 実際、1~2%売り上げをあげようと思って毎日を過ごしていると、やはり1~2%しか売り上げはあがりません。しかし、人類を月に送り込むような技術を開発しよう、今の10倍の価値を出そうと本気で取り組めば、創造的にならざるを得ないですよね。

 というわけで、大きな目標に挑戦し続けているからこそ、グーグルの社員は実力があるのです。

 2. 存在価値を厳しく問われるから

 自営業やフリーランスとして働いている人にとっては、ものすごく当たり前の話ですが、「自分の存在価値」が厳しく問われることも理由のひとつ。

 「評価の際には、このプロジェクトは彼や彼女がいないとローンチできなかったものなのか、という非常にシビアな質問がマネージャーの間で飛び交います。貢献度を厳しく見て、本当にインパクトを与えたのか、本当に難しい問題を先陣を切って解いていったのか、難題を切り抜けてモノを出せたのか、というところが評価される」

 つまり、自分の存在価値を示さなければ、グーグルの社員として働き続けることができないわけです。そして、この流れは日本の企業にも入ってきているように思います。

 たとえば、鴻海精密工業(ホンハイ)に買収されたシャープ。買収直後、ホンハイの社長が「40歳以上の従業員の雇用は保障しない」というニュアンスの発言をしたように、市場価値がある、自分の存在価値がアピールできる人材以外は不要だという方針に変わりつつあります。

 もちろん、他の企業でも同じです。どの企業も価値が出せない人材を雇うだけの余力がなくなってきているからです。

 しかし、その反面。自分の市場価値を高めようと挑戦しつづけている人たちは、そうでない人たちに比べて圧倒的に実力がつきますよね。だから、グーグルの社員は実力があるのです。

 3. 細部まで知りたいと思うエネルギーがあるから

 では、グーグルの社員は、なぜこのような厳しい環境の中でも成果を上げ続けることができるのでしょうか。

 「結局、好きなんだと思います。モノを作る人は、本当にその細部まで分からないといけないのが、グーグルです。大切なのは、好奇心とパッション、面白がって細部まで知りたいと思うエネルギーだと思うんです。逆に、好きじゃないものを全部分かれと言われても、なかなか頭に入らない。その意味で、僕自身にとって面白いことをやっているのは大きい」

 面白いことをやっていると、いろいろなことがわかってきて、ますます面白くなる。もっと面白いものを作ろうと、妥協しなくなる。こうした熱意が他の人にも伝染して、ますます面白いものが作れるようになっていく――。

 このように、グーグルは、面白がって仕事をしている人たちの集まりだからこそ、新しいものが次々と生み出せるのですね。

 最後に

 「近い将来、10人中9人は、今とは違う仕事をしているだろう」

 とは、ラリー・ペイジ氏の言葉ですが、人工知能やロボティクスの発達によって、現在私たちがしている仕事のほとんどがロボットに奪われることになるでしょう。そのような時代が訪れたとき、今のグーグルがやっている働き方――自分が面白いと思うことを自分で目標を決めてとことん追求し、結果を出してそれを仕事にしていく――を誰もが求められるようになります。

 そのとき、あなたは自分で仕事を生み出せるでしょうか?生み出せないのなら、人から仕事を与えてもらえるだけの価値をアピールできるでしょうか?

 もし、できないのなら、今からでも遅くはありません。そのような時代が訪れる前提で目の前にある仕事に取り組んでみてください。そうすれば、きっと素晴らしい未来が切り開けるはずです。

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