伊坂幸太郎『重力ピエロ』は他人の考えに縛られずに生きていこうと思える物語

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他人の考えに縛られていませんか?

私も以前は他人の考えに縛られていましたが、今では自分の考えで行動するようになりました。その方が楽に生きられるんですよね。

伊坂幸太郎さんの小説『重力ピエロ』は自分らしく生きようと思える物語。他人に縛られている人に、ぜひ読んで欲しい物語です。

おすすめ度:4.0

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こんな人におすすめ

  • 影のある物語が好きな人
  • 兄弟が協力して悪に立ち向かう物語が好きな人
  • 感動できる物語が好きな人
  • 伊坂幸太郎さんの小説が好きな人
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あらすじ:強姦されて産まれてきた子供が主人公の物語

物語の主人公は、強姦されて産まれてきた子供・春。彼は家族には恵まれましたが、強姦魔の息子であることを気にして生きていました。

それもそのはずです。幼い頃に絵が上手くて賞がもらえることになったときも、審査員から「遺伝のおかげで絵が上手いんだね」と嫌味を言われたりしたからです。

春はそれから得意な絵を描くことをやめました。また容姿が良かったので女性からモテましたが、性的なことを遠ざけて生きてきました。

とはいえ、春自身も他人の考えに縛られることに意味がないことはわかっていました。春は兄の泉水にこんなことを言います。

「フェルマーの最終定理にしろ、ラスコーの壁画にしろ、人はどんなものでも意味を見つけようとして、時間を無駄にする」

強姦魔の息子として生まれてきた意味なんてないのに、その意味を求めて悩み苦しむ自分を客観的に「時間を無駄にしている」と言っているんですよね。

他にも、足の曲がった鳩を見た春は、

「人間はさ、いつも自分が一番大変だ、と思うんだ」
「不幸だとか、病気だとか、仕事が忙しいだとか、とにかく、自分が他の誰よりも大変な人生を送っている。そういう顔をしている。それに比べれば、あの鳩のほうが偉い。自分が一番つらいとは思っていない」

と自分を客観的に眺めようと努力していることがわかります。しかし…。

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罪を犯しても反省しない強姦魔

春の母を犯した強姦魔は少年法に守られ、今でも悠々自適に暮らしていました。

とてもムカつく話ですが、これは現実でも同じですよね。

レイプ犯が捕まったニュースは多くありますが、そのほとんどが無罪です。犯人によっては、逆に相手を名誉毀損で訴えようとする極悪人までいます。

なぜなら、彼らには罪の意識がないからです。

相手の痛みを想像する力がないのではなく、どれだけ相手が苦しんでいても、それが自分の苦しみではないことを知っているからです。

そんな極悪人を救おうとする人もいますが、被害者を苦しめるだけです。

そこで泉水と春は…。

他人の考えに縛られずに生きていこうと思える物語

この続きは実際に読んでもらうとして、伊坂幸太郎さんの小説『重力ピエロ』は、連続放火犯を探し出そうとする泉水と春を物語の中心に置き、彼らが成し遂げようとしていることが徐々に明らかになっていく構成をとっています。

しかも、これらすべてが彼らの父の一言に集約するように描かれているんですよね。

「おまえは俺に似て、嘘が下手だ」

この言葉を読んだとき、私が涙が溢れそうになりました。父親はこうあるべきだと思ったんですよね。

他人にどう言われようと、どんな目で見られようと、自分の子どもを守り抜く。

しかも、「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」という言葉通りに行動する父がかっこよすぎです。

まとめ

今回は、他人の考えに縛られずに生きていこうと思える伊坂幸太郎さんの小説『重力ピエロ』を紹介してきました。

とても暗い物語ですが、最後には感動できるので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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