青山美智子『ただいま神様当番』は本当にやりたいことに挑戦していこうと思える物語

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自分が本当にやりたいことに挑戦していますか?

私は最近、これまでやりたいと思っていた新しいことに挑戦しはじめましたが、

青山美智子さんの小説『ただいま神様当番』を読んで、もっと大胆に、勇気を持って挑戦していこうと思いました。

それだけでなく、感動できる、心が洗われる物語でもあったんですよね。

おすすめ度:5.0

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こんな人におすすめ

  • 本当にやりたいことに挑戦したくなる物語を読んでみたい人
  • 悩みを抱える人たちが神様を楽しませる物語に興味がある人
  • 感動できる物語が好きな人
  • 青山美智子さんの小説が好きな人
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あらすじ:幸せの順番待ちをしていたOLが神様と出会う物語

物語の主人公は、OLの水原咲良(さくら)。

彼女は短大時代の同級生から合コンに誘われましたが、頭数合わせだったことを知ってショックを受けました。

みんながひっきりなしに喋ったり、笑ったり、大声を出したりしている姿を、まるでテレビを見ているみたいに眺めていたのです。

そのため、合コンが終わったときも、男性陣からだけでなく、女性陣からも連絡先を聞かれませんでした。

そんな咲良は会社でも部長と上手くいっておらず、退屈な毎日を過ごしていました。

だからこそ、「私が楽しめる順番はいつ回ってくるのだろう」と悩んでいたのですが…。

ある日の朝。いつものようにバス停に行くと、大好きなアイドルグループの初回限定版のCDが落とし物として置かれているのを見つけます。

咲良はそのCDを家に持って帰って堪能しましたが、次の日に目を覚ますと、「神様当番」という大きな文字が手首から肘にかけて書かれていました。

さらに、神様と名乗るお爺さんが部屋にいて、「わしのこと、楽しませて」と言い出します。

こうして咲良はCDを貰った代わりに神様を楽しませることになりましたが…。

という物語が楽しめる小説です。

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感想①:悩みを抱える人たちが神様の願いを叶える設定にハマる

あらすじで、楽しみの順番待ちをしていたOLの水原咲良が神様を楽しませることになった物語を紹介しましたが、

この小説では、咲良を含めて5人の悩みを抱える人たちが神様の願いを叶える姿が描かれています。

それぞれ簡単に紹介していくと、

  • バカで汚くて、遊び相手にもならない弟に嫌気がさしていた小学生6年生の松坂千帆が、神様から「最高の弟が欲しい」とお願いされる物語
  • 高校生になってようやくスマホを手に入れた新島直樹が、神様から「リア充になりたい」とお願いされる物語
  • やる気のない学生に英語を教えていた非常勤講師のリチャードが、神様から「美しい言葉で話がしたいの」とお願いされる物語
  • 社員に偉そうにしていた零細企業社長の福永武志が、神様から「わしのこと、えらくして」とお願いされる物語

このように、どの物語も「神様=願いを叶えてくれる人」という常識が覆されるので、その設定にハマるんですよね。

西加奈子さんの小説『ふくわらい』では、常識を覆すような行動ばかりとる主人公の姿に衝撃を受けましたが、

西加奈子『ふくわらい』は幼い頃に失った感情を取り戻していく女性の物語
感情を大切にしていますか? 私はどちらかと言えば感情豊かな方なので、「いつも楽しそうだね」と言われることが多いのですが、 西加奈子さんの小説『ふくわらい』の主人公は違いました。 幼い頃に過ごした家庭環境の影響で感情を失って...

この小説では、常識外れな神様の行動に一気に物語に惹きつけられました。

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感想②:神様とは自分の本音のこと

さきほど、この小説は神様にいろいろお願いされる物語だと紹介しましたが、

実は神様は、自分が本当にやりたいことを行動に移すきっかけを与えてくれる存在でした。

たとえば、神様は水原咲良の左手に入って、濃い口紅を塗ったり、優先座席に座ったおじさんを席から勢いよく引きずりおろしたりします。

可愛いけど私にはちょっと派手だなと思って塗らなかった口紅を塗ったり、

立ちっぱなしの妊婦さんに誰も席を譲らないことを気にしていた私の代わりに、おじさんを席から引きずり下ろしたのです。

他にも、神様はハンドメイド作家の先生がレクチャーしてくれるイベントに参加したいと言ったり、友達になりたいと思っていた相手に声をかける勇気をくれたりするんですよね。

伊坂幸太郎さんの小説『PK』では、臆病も勇気も伝染することがわかる物語が描かれていましたが、

伊坂幸太郎『PK』感想/臆病は伝染する。そして勇気も伝染する
勇気を振り絞って生きていますか? 私はできるだけ勇気を振り絞りながら生きているつもりですが、 伊坂幸太郎さんの小説『PK』を読んで、臆病も勇気も伝染することに気づきました。 そのため、今まで以上に勇気を振り絞って生きていこ...

この小説では、自分の心の声を大切にして勇気を出して一歩踏み出したくなりました。

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感想③:ラストは心が洗われる

さて、ここまで紹介してきたように、この物語では、さまざまな年代の、いろいろな悩みを抱えている人たちが、

神様の言動をきっかけに自分の本音と向き合い、自分らしく生きていく姿が描かれています。

私を楽しませるのは私。
順番なんて、もう待たない。
自分から世界に参加していこう。腕を伸ばして、この手でしっかりとつかんで。

と、ラストで水原咲良が言うように、「自分の人生は自分でコントロールしていこう」という前向きな気持ちが湧き上がってきます。

普段、忙しい毎日を過ごしていると、どうしても心が濁ってきますが、そんな荒んだ心を洗い流してくれる物語なんですよね。

寺地はるなさんの小説『水を縫う』では、自分の好きを大切にしたくなる物語が描かれていましたが、

寺地はるな『水を縫う』は自分の好きを大切にしたくなる物語
自分の好きを大切にしていますか? 私も以前は自分の好きよりも他人の目を優先していましたが、 寺地はるなさんの小説『水を縫う』を読んで、改めて自分の好きを大切にするようになって良かったと思えました。 今すぐ勇気を出して自分の...

この小説では、自分の好きを大切にするだけでなく、もっと大胆に、勇気を持って行動していこうと思えました。

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まとめ

今回は、青山美智子さんの小説『ただいま神様当番』のあらすじと感想を紹介してきました。

自分が本当にやりたいことに挑戦していこうと思えるだけでなく、心が洗われる、感動できる物語でもあるので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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