小川糸『キラキラ共和国』は嫌な過去も意味ある過去へと変えられることがわかる物語

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 嫌な過去はありませんか?

 私は結婚した直後がとてもツラかったので、ときどき嫌な過去として思い出すことがありますが…。

 子供ができて、幸せな家庭が築けた今では、その時間も愛おしく思えるようになりました。

 小川糸さんの小説『キラキラ共和国』の主人公もそのひとり。先代と過ごしたツライ過去がQPちゃんという子供の存在によって意味ある過去へと変わっていくんですよね。




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 ミツローさんとQPちゃんと家族になる主人公

 では、あらすじから。

 物語の主人公は雨宮鳩子。前作『ツバキ文具店』で鳩子と先代である祖母との間に確執があったことが明かされましたが…。

 本作ではミツローさんと結婚したことで彼女の人生が大きく変わります。

 ミツローさんは少し前まで家族三人で幸せに暮らしていました。しかし、前の妻がスーパーに買い物に行ったときに見知らぬ男性に刺されて殺されます。

 それからは、娘のQPちゃんと二人で仲良く暮らしていたのですが、QPちゃんが鳩子のことを気に入ったこともあり、結婚することになりました。

 一方の鳩子も小学生になったばかりのQPちゃんが可愛くて仕方ありません。

 それもあってミツローさんと結婚したのですが、鳩子はQPちゃんと家族になって気づいたことがありました。それは…。

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 先代とのツライ過去が意味あるものへと変わっていく

 先代が鳩子との距離を縮めようと必死になって頑張っていたことです。

 しかし、その頑張りが鳩子にとってはツライものでした。そこで、鳩子はQPちゃんに対して頑張らないことに決めます。

 QPちゃんが習字を教えて欲しいと言い出したときも、丸の練習をしていたのに、いつの間にか目と鼻と口がついたまんまる笑顔が描かれていましたが…。

 鳩子はまーいっかと何も言いませんでした。先代が生きていれば目の色を変えて怒ったはずです。

 その他にも、先代には許してもらえなかったグリコをして一緒に遊んだり、先代にもよくむいてもらったなぁと思い出しながらみかんをむいたりと、QPちゃんを通して先代との関係をやり直していくんですよね。

 また、鳩子がミツローさんを一時的に養うことになったときは、先代が鳩子を食べさせるために必死になって働いていたことに気づきます。

 さらに、先代が鳩子に厳しかったのは、一人になったときに、誰に頼らなくても自立して生きられるようにするためだったと気づくんですよね。

 そこで鳩子は…。

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 出会いに恵まれることが何よりの幸せ

 この続きは実際に本書を読んでもらうとして、小川糸さんの小説『キラキラ共和国』は、出会いに恵まれれば、嫌な過去も意味ある過去へと変えられることがわかる物語です。

 また、今回も悩み多き人たちが鳩子に代筆を依頼してきたり、ご近所の人たちにも色々な問題が起こったりと、人生についていろいろ考えたくなる物語でもあります。

 気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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