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 芸術でも、音楽でも、絵本でも、驚くような作品に出会うことがありますよね。

 そんなとき、多くの人は人生が変わるほどの衝撃を受けますが、一方で作品そのものは、とてもシンプルであることが多いように思います。

 なぜなら、シンプルでなければ、その作品や作者がほんとうに価値あるものかどうか判断できないからです。複雑なものは読み解くのも面倒ですよね。

 シンプルな作品をつくるには勇気が必要

 私たちはシンプルなものに惹かれますよね。

 たとえば、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「モナ・リザ」やココ・シャネルが作った「スタイリッシュなファッション」、スティーブ・ジョブズが生み出した「iPhone」など、シンプルなものに興味を持ちます。

 しかし、作り手にとっては、シンプルなものをつくろうとするほど勇気が必要なんですよね。

 実際、シンプルなものをつくろうとすると、「本当に大切なものが何か」をよく理解している必要があります。

 そのためには、思い切った整理や選択が必要であり、わかりやすくするには、それを裏付ける根拠も必要です。

 こうして作者の思いがストレートに反映されるまで余分なものをそぎ落しているからこそ、私たちはシンプルな作品に心奪われるのです。

 とはいえ、「シンプル」とは具体的にどういったものかよくわかりませんよね。絵本作家であるレオ・レオーニの作品を参考に考えてみましょう。

 シンプルとはすべてに答えられる構成であること

 『スイミー』や『フレデリック』などの絵本を描いたイタリアの作家、レオ・レオ―ニは、独自の視点でこれまでにないシンプルな絵本を生み出してきました。

 たとえば、『あおくんときいろちゃん』。この絵本は、青色の丸と黄色の丸だけで構成されています。

 しかし、バカにしてはいけません。実際に読んでみると、「あおくん」と「きいろちゃん」がとても人間的で、いたずらっ子のように思えてきます。

 ではなぜ、そのように感じるのでしょうか。

 それは、この絵本を仕上げるために、レオが無数の実験を繰り返してきたからです。空間にものを配置すると、どういう効果があらわれるのかを実験を通して把握し、その上で意図的に描いているからです。

 つまり、単純で簡単に思える構成の裏には、「独自の言語体系」といえるほどの裏付けがあるんですよね。

 では、どうすればレオのようにシンプルな作品が生み出せるのでしょうか。

 納得するまで質問を繰り返すことがシンプルへの第一歩

 レオは、子供たちとの会話のなかで次のように答えています。

チッチョ(クマの名前)は一体、なぜ飛ぶの?何か飛ぶ理由、あるいは飛べる理由があるはずだよね。そして、どこを飛ぶのかな。もしかしたら、木の上を飛んで、ほかのくまたち、自分の友だちが何をしているのか見たかったのかもしれないね。

 つまり、自分が納得するまで質問を繰り返すことが基本なんですよね。なぜ、なぜ、なぜ…と。

 そうすれば、余分な表現が存在できる「隙間」がなくなります。隙間がなくなれば、すべて説明できる構成になる、すなわちシンプルになりますよね。

 もし、人の心を動かすような作品を生み出したいと願っているのなら、「自問自答」を繰り返して、余分な表現をなくしてみてはどうでしょうか。

 私もシンプルな表現ができるように意識してブログを運営していきます。

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