webstation plus

artists_01

 芸術でも、音楽でも、絵本でも、驚くような作品に出会うことがありますよね。

 そんなとき、多くの人は人生が変わるほどの衝撃を受けますが、一方で作品そのものは、とてもシンプルであることが多いように思います。

 なぜなら、シンプルでなければ、その作品や作者がほんとうに価値あるものかどうか判断できないからです。複雑なものは読み解くのも面倒ですよね。

 シンプルな作品をつくるには勇気が必要

 私たちはシンプルなものに惹かれますよね。

 たとえば、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「モナ・リザ」やココ・シャネルが作った「スタイリッシュなファッション」、スティーブ・ジョブズが生み出した「iPhone」など、シンプルなものに興味を持ちます。

 しかし、作り手にとっては、シンプルなものをつくろうとするほど勇気が必要なんですよね。

 実際、シンプルなものをつくろうとすると、「本当に大切なものが何か」をよく理解している必要があります。

 そのためには、思い切った整理や選択が必要であり、わかりやすくするには、それを裏付ける根拠も必要です。

 こうして作者の思いがストレートに反映されるまで余分なものをそぎ落しているからこそ、私たちはシンプルな作品に心奪われるのです。

 とはいえ、「シンプル」とは具体的にどういったものかよくわかりませんよね。絵本作家であるレオ・レオーニの作品を参考に考えてみましょう。

 シンプルとはすべてに答えられる構成であること

 『スイミー』や『フレデリック』などの絵本を描いたイタリアの作家、レオ・レオ―ニは、独自の視点でこれまでにないシンプルな絵本を生み出してきました。

 たとえば、『あおくんときいろちゃん』。この絵本は、青色の丸と黄色の丸だけで構成されています。

 しかし、バカにしてはいけません。実際に読んでみると、「あおくん」と「きいろちゃん」がとても人間的で、いたずらっ子のように思えてきます。

 ではなぜ、そのように感じるのでしょうか。

 それは、この絵本を仕上げるために、レオが無数の実験を繰り返してきたからです。空間にものを配置すると、どういう効果があらわれるのかを実験を通して把握し、その上で意図的に描いているからです。

 つまり、単純で簡単に思える構成の裏には、「独自の言語体系」といえるほどの裏付けがあるんですよね。

 では、どうすればレオのようにシンプルな作品が生み出せるのでしょうか。

 納得するまで質問を繰り返すことがシンプルへの第一歩

 レオは、子供たちとの会話のなかで次のように答えています。

チッチョ(クマの名前)は一体、なぜ飛ぶの?何か飛ぶ理由、あるいは飛べる理由があるはずだよね。そして、どこを飛ぶのかな。もしかしたら、木の上を飛んで、ほかのくまたち、自分の友だちが何をしているのか見たかったのかもしれないね。

 つまり、自分が納得するまで質問を繰り返すことが基本なんですよね。なぜ、なぜ、なぜ…と。

 そうすれば、余分な表現が存在できる「隙間」がなくなります。隙間がなくなれば、すべて説明できる構成になる、すなわちシンプルになりますよね。

 もし、人の心を動かすような作品を生み出したいと願っているのなら、「自問自答」を繰り返して、余分な表現をなくしてみてはどうでしょうか。

 私もシンプルな表現ができるように意識してブログを運営していきます。

 関連記事

なかなか疲れが取れないのはなぜ?/今すぐできる疲れの取り方

 しっかり寝たのに、まったく疲れがとれない…。なぜ? 「年をとったから?」 「体力がなくなったから?」 「サプリメントを飲んでいないから?」  答えはどれも「NO!」です。結論からいえば、血のめぐりが悪くなっているからな …

好きなことをして生きていく/努力が報われない時代の生存戦略

 最近、「努力は報われる」という主張が幻想だと言われるようになりました。このブログでも以下のエントリで紹介しています。  このように言われるようになった背景には、学歴主義や終身雇用制度が崩壊し、偏差値が高い大学に合格すれ …

「もう諦めよう…」と弱気になったときはスポーツ選手の名言に学ぼう

 新しいことに挑戦しようと決意しても、すぐに諦めていませんか?  もしそうだとしたら、スポーツ選手の名言に触れてみるのも良いかもしれません。諦めたくなる「弱い心」を打ち破るきっかけになるからです。  一流のスポーツ選手っ …

メンタルが強い人なら誰もが知っている3つの事実

 百田尚樹さんのメンタルってすごいですよね。  思ったことをすぐ口にする性格だからでしょうが、すごい頻度でマスコミに叩かれたり、SNSで炎上したりしています。それにも関わらず、まったくへこたれていません。  もちろん、百 …

学校教育に馴染んではダメ!?自己革新を起こす3つのステップ

 東芝やNECなど、日本の大企業が軒並みダメになっていますよね。  2004年にスティーブ・ジョブズからApple日本法人代表取締役を託された前刀禎明さんは、その原因を「日本人一人ひとりがセルフ・イノベーション(自己革新 …

ムダを省けば時間が増える/『必要なものがスグに!とり出せる整理術! 』

 私たちはよく「時間がない」といって嘆いている。遊ぶ時間がない、本を読む暇がない、仕事をする時間が足りない…。しかし、このように時間が足りないのは、実は「片づけ」をしていないことに原因があるかもしれない。  アメリカのビ …

自分にあった本を選んでる?専門書が読めない人のための読書術

 仕事や勉強で専門書を読む必要に迫られたとき、すぐに挫折していませんか。  私はよく挫折していました。高いお金を出して専門書を買ったのに、本棚に並べておしまい…。これではダメですよね。  もし、私と同じように挫折している …

よくわからない体調不良は「首こり」が原因!?

 原因がよくわからない体調不良に悩まされていませんか。  私は悩まされていました。頭がぼんやりしたり、疲れやすかったり、お昼を過ぎると急激に眠たくなったり。  実はこのような体調不良は「首こり」に原因があるそうです。もっ …

35歳から始まる「第二の人生」を楽しむためのチェックリスト5つ

 35歳という年齢は、第二の人生のスタート地点だといわれています。  たとえば、仕事。「転職35歳限界説」が巷でささやかれているように、35歳を過ぎると転職のハードルが高くなり、よほどスゴイ専門性があるか、もしくはマネジ …

「家賃と同じだから」ではダメ/失敗しないマイホームの選び方

 「家が欲しい」と思っても、何から手をつけていいのかわからない。家を買ったら将来が不安定になってしまいそう。そんなふうに思っていませんか。  私はそう思っていました。家賃と同じくらいの返済額にすれば「家を買っても大丈夫」 …