伊坂幸太郎『終末のフール』感想/今の生き方でどれくらい生きるつもり?

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 今の生き方でどれくらい生きるつもりですか?

 私は今の生き方を死ぬまでするつもりはありませんが、伊坂幸太郎さんの小説『終末のフール』を読んで、今すぐ後悔しないように行動を変えていこうと思うようになりました。

 数年後に死ぬことが明確になると、このままではダメなことに気づき、今すぐ行動を変えたくなるんですよね。




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 家族をバカにすることでしか自分を保てない父親の物語

 では、あらすじから。

 物語の主人公は、家族や周りにいる人たちをバカにすることでしか自分を保てない父親。

 彼には妻の静江と息子の知也、そして娘の康子がいましたが、彼は知也を自殺に追い込んでいました。優秀な康子と比較しては知也をバカにしていたんですよね。

 しかし、康子は兄の知也にはスペシャルな才能があることを知っていました。他の誰にも思いつかないようなアイデアを思いつく才能があることを知っていたのです。

 ところが、父は知也が自殺してからも、亡くなった知也や妻の静江をバカにし続けます。何ひとつ変わらなかったんですよね。

 そこで康子は、父と絶縁して家を出て行ったのですが、母の静江から「父から話したいことがある」と聞かされ、十数年ぶりに実家に帰ることにしました。

 三年後に小惑星が衝突して地球が滅亡することがわかった今、康子は父が謝罪するために自分を呼んだのだと期待していましたが…。

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 死ぬ気で行動すれば人生は変えられるかもと思える物語

 この続きは実際に本書を読んでもらうとして、伊坂幸太郎さんの小説『終末のフール』に登場する人たちは、死を目前にしてこれまでの生き方を変えていきます。

 先ほども紹介した妻と息子をバカにしてきた父は、娘から縁を切られ、久しぶりに再会したにも関わらず、相変わらずな自分に「このままではダメだ」ということに気づき、

 番組を盛り上げるために他人の不幸を面白おかしく取り上げていたアナウンサーは、その行為が他人を不幸にしてきたことを悟り、

 両親を亡くし、部屋に籠もりっきりで読書をしていた女性は、彼氏を探しに街に出かけます。

 勝ち組として偉そうに振舞っていた男は、妻を亡くして始めてバカにしてきた男の方が楽しく生きてきたことを知り、

 本当の家族を亡くした女性は、他人とも家族のように付き合えることに気づきました。

 このように彼らは死を直前にして、ようやく自分の生き方を見直すことができたんですよね。

 一方で、死を直前にしても、これまでの生き方を変えない人がいました。その人物とは…。

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 手遅れになる前に今すぐ行動を起こそう

 プロのキックボクサーで、こんなことを言います。

「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」
「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」

 彼はいつ死んでもいいと思える日々を過ごしてきたのです。そんな彼の姿をみていると、私も今すぐ後悔しない生き方に変えていこうと思えたんですよね。

 このように、伊坂幸太郎さんの小説『終末のフール』は、自分の生き方を見直すキッカケになる物語ですが、それだけでなく、驚いたり、笑ったり、泣いたりできる物語でもあるので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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