森絵都『漁師の愛人』は勇気があれば人生は何度でもやり直せると思える物語

おすすめ小説

今とは違う人生を歩んでみたいと思っていませんか?

私はそう思うこともありますが、森絵都さんの小説『漁師の愛人』を読んで、一歩踏み出す勇気があれば人生は何度でもやり直せるのかも!?と思えるようになりました。

たとえ、地震や原発によって強制的に進路を変えられても、勇気さえあれば楽しめると思えたんですよね。

おすすめ度:3.5

スポンサーリンク

こんな人におすすめ

  • 人生をやり直したいと思っている人
  • 少し不思議な日常を描いた物語が好きな人
  • プリンが好きな人
  • 森絵都さんの小説が好きな人
スポンサーリンク

あらすじ:人はどんな環境にも適応できる!?

この小説は中編2篇と短編3篇で構成されています。

ここではタイトルにもなっている中編『漁師の愛人』についてあらすじを紹介します。

物語の主人公は、アイドルグループのポップソングなどを楽譜に起こす仕事をしている本田紗江。

彼女は、5年前にピアノバーで音楽プロデューサーの長尾と知り合い、浮気をする関係になりましたが…。

長尾との関係が冷え切っていた妻・円香から、息子が結婚するまでは籍を抜かないと言われ、結婚できずにいました。

そんな中、長尾が勤めていた会社が倒産します。50歳を目前に控えた彼は再就職先が見つかりませんでした。

そこで長尾は、自分の出身地で漁師になると決めます。

紗江も一緒についていくことにしますが、実際に漁師町で暮らすようになると、「泥棒猫」「二号丸」「恥知らず」などと陰口を言われ、凹む毎日を過ごすことになりました。

さらに、そんな状況にもかかわらず、親戚一同が集まる喜寿祝いに参加しろと言われたり、

長尾の妻・円香から何度も電話がかかってきたりと、紗江はこれから先、漁師町で暮らしていけるのか?という物語が楽しめる小説です。

スポンサーリンク

一歩踏み出す勇気があれば人生は楽しめる!?

先ほど紹介した『漁師の愛人』もそうですが、もうひとつの中編『あの日以降』でも、一歩踏み出す勇気があれば人生を楽しむことができるかも!?と思える物語が描かれています。

『あの日以降』の主人公は、結婚に興味がない男性と付き合っている藤子。

彼女はオーストラリアへの移住を決めた親戚夫婦から木造一戸建てを格安で借りられることになり、

友人のヨッシと、ヨッシの友達である眞由さんと女三人でシェアハウスをはじめました。

彼女たちは、お互いに干渉し合わず、ちょっとした軽口を言い合える関係を保っていたので、上手くいっていましたが…。

震災をキッカケに全てが変わってしまうんですよね。

女だけの暮らしでは不安だと言って、眞由さんが不倫をしていた夫のもとに戻ったからです。

しかも、藤子の彼氏はボランティアとして東北の被災地を巡るようになり、一緒に経営していたカフェを再開する目処が立たなくなりました。

ヨッシも、不倫相手との関係を悩むようになります。

つまり、二人とも未来がまったく見えなくなってしまったんですよね。

そんな藤子とヨッシ、さらに眞由さんが、それぞれある決断を下し、新しい人生を歩み出す物語なのですが、

彼女たちの姿を見ていると、強制的に進路を変えられても、勇気さえあれば人生はいくらでも楽しむことができるように思えてきます。

ぜひ、実際に読んで彼女たちの決断を追体験してください。

人生にはプリンが不可欠!?

さて、ここまで中編2篇について紹介してきましたが、残りの短編3篇は、プリンをテーマに描かれています。

それぞれ簡単に紹介すると、

  • 『少年とプリン』:給食のプリンが盗まれたことで子供たちに八つ当たりをする先生に立ち向かう小学生を描いた物語
  • 『老人とアイロン』:父親のプリンを食べたことで嫌味を言われた中学生がアイロン師という職業に憧れを抱く物語
  • 『ア・ラ・モード』:プリン・ア・ラ・モードを目当てに古い喫茶店に入ったのに、ア・ラ・モードしか用意できないと言われた男性の物語

…というように、どの短編もプリンをテーマに描かれています。

もしかすると、プリンは私たちの人生に想像以上の彩りを与えてくれているのかもしれません。

とにかく、今すぐプリンが食べたくなる短編ばかりです。

まとめ

今回は、一歩踏み出す勇気があれば人生は何度でもやり直せるのかも!?と思える森絵都さんの小説『漁師の愛人』を紹介してきました。

それだけでなく、プリンがあれば彩りある人生が歩めるのかも!?と思える物語でもあるので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました