伊坂幸太郎『フィッシュストーリー』は努力すれば巡りめぐって誰かの役に立つかもしれないと思える物語

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すぐに結果が出ない努力をやめていませんか?

私はどちらかと言うと、すぐに結果が出る努力ばかりしてきましたが、

伊坂幸太郎さんの小説『フィッシュストーリー』を読んで、すぐに結果が出なくても、巡りめぐって誰かの役に立つこともあるかもしれないと思えるようになりました。

そのため、やりたいことは簡単にあきらめずに努力し続けようと思えたんですよね。

今の行動が誰かの役に立つかもしれないと思うと俄然やる気が湧いてきます。

おすすめ度:4.0

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こんな人におすすめ

  • 最後に驚きが待っている物語が好きな人
  • 感動できる物語が好きな人
  • 他の伊坂作品とのつながりを楽しみたい人
  • 伊坂幸太郎さんの小説が好きな人
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あらすじ:売れないロックバンドの曲がキッカケで未来に奇跡が起こる物語

この小説は4つの中編から構成されています。

ここではタイトルにもなっている『フィッシュストーリー』のあらすじを紹介します。

今から三十数年前。売れないロックバンドが最後のレコーディングに臨んでいました。

しかし、その間奏中にボーカルの五郎が突然こんなことを言い出します。

「いい曲なんだよ、届けよ、誰かに」

どれだけ努力しても、良い曲を作っても、売れない悔しさや世間の理不尽さを味わってきた彼が、それらを吐き出すように叫んだ言葉でしたが…。

あまりにも演奏の出来が良かったので、彼が叫んだところを無音にして発売することになりました。

そして今から二十数年前。ドライブをしながらこの曲を聴いていた男性が、無音期間に女性の悲鳴を聞きます。

これがキッカケで二人は結婚し、子供が生まれますが、その子供が大人になった今、ハイジャック犯を捕まえるんですよね。

さらに、その飛行機に乗り合わせていた女性が…。

というように、『フィッシュストーリー』は、売れないロックバンドの曲がキッカケで次々と奇跡が起こる物語です。

もちろん、努力したからといって、このような奇跡が起こるとは限りませんが、

もしかすると今の努力が巡りめぐって誰かの役に立つかもしれないと思うと、簡単にあきらめずに行動しようと思えますよね。

このような中編が4篇も楽しめる小説です。

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泥棒の黒澤が活躍する2篇が収録

先ほど紹介した『フィッシュストーリー』以外の3篇を紹介します。

まずひとつ目は、動物園の元職員である永沢が、なぜか夜になるとシンリンオオカミの檻の前で寝ているので、主人公たちがその謎を解き明かそうとする物語『動物園のエンジン』。

二つ目は、「山田という男性を探して欲しい」という依頼を受けた泥棒の黒澤が、人里離れた村で「生贄」の儀式を目撃する『サクリファイス』。

そして三つ目は、黒澤の同業者である今村が、彼氏に裏切られて自殺しようとしていた女性を救い、その女性と一緒に空き巣に入った家で衝撃の事実が明かされる物語『ポテチ』です。

このように、4篇のうちの2篇に黒澤が登場するので、何処となく繋がっているかのような雰囲気が味わえるんですよね。

なかでも『ポテチ』は、小説『ホワイトラビット』にも登場する今村、中村、若葉が登場するので、ぜひ読んでおきたい物語です。

もちろん、物語としても驚きや感動が用意されているので楽しめますが、それだけでなく…。

今村の切ない家族関係が明かされたり、今村と若葉の出会いも描かれているので、読んでおくと『ホワイトラビット』がより一層楽しめます。

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簡単にあきらめずに行動していこうと思える物語

というわけで、伊坂幸太郎さんの小説『フィッシュストーリー』は、

今の努力が巡りめぐって誰かの役に立つかもしれないので、簡単にあきらめずに努力していこうと思える物語です。

また、黒澤とその仲間たちの行動に心奪われる物語でもあります。

とはいえ、実はこれらの物語の根底には、切なくてやりきれないストーリーが潜んでいます。

動物園の元職員も、売れないバンドマンも、今村も、言葉では語り切れない苦悩を抱えて生きているんですよね。

しかし、そんな彼らにも素晴らしい未来が待っているかもしれない!?と思える物語なので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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