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 目標に向かって仕事やプライベートを楽しんでいますか。

 私はこの3年間。仕事の目標が達成できずに苦しんできました。リソースが足りない、時間が足りない、知識が足りない…と、ないない尽くしで目標を立てることさえ嫌になっていました。

 しかし、そうやって苦しんできたのは、正しい目標の立て方を知らなかったからなんですよね。

 そこで今回は、『ザ・コーチ』を参考に、ワクワクと成功を生み出す目標設定法を紹介します。

 『ザ・コーチ』ってどんな本?

 住宅販売会社で営業をしている万年係長の星野雅彦。彼は期待していたお客様への営業に失敗し、成果が出せなかったことに不安を感じながらも、これまでと同じように時間を潰すために公園に向かいました。

 そこで偶然、ベンチの横に座っていた老人に出会い、彼の人生は大きく変わります。その老人はビジネス誌に載るほど影響力のある大蔵建設の会長だったからです。

 大蔵会長は、他の人に憧れてその人に近づこうとするのではなく、より自分らしくなることを目指して欲しいと言います。そして、自分らしく成功するには、目標の達人になることが第一だと言い、その方法を伝授するために毎週火曜日に個人授業を始めました。その結果、星野は――。

 「今の仕事、自分には向いてないかも」と感じているビジネスマンにおすすめの本です。

 ワクワクと成功を生み出す目標設定法

1. 言葉の定義を明確にする

 目標を設定するとき、「目標」「目的」「ゴール」「夢」「ビジョン」という5つの言葉をよく聞きますが、それぞれ説明できますか。

 結論から言うと、

「目標」:目的を達成するために設けた通過地点
「目的」:成し遂げようと目指す事柄
「ゴール」:目的のための最終的な目印
「夢」:将来実現させたいと心の中に思い描いている願い
「ビジョン」:将来あるべき姿を描いたもの

 たとえば、オリンピックを目指すマラソン選手の場合、

「目標」:10キロのタイムを3ヶ月で3分短縮する
「ゴール」:次のオリンピックで金メダルを取る
「目的」:自分の可能性に挑戦することで、子どもたちに夢を持つ素晴らしさを伝えたい

 となります。

 そしてこれらをはっきりさせるためにあるのが「夢」。「美味しいご飯が食べたい」など純粋に実現したいと思うことを100個ほど書き出せば、その中から本当に実現したいこと(=「目的」と「ゴール」)が見つかります。

 「ビジョン」は、目的やゴールを手にしたときの自分の姿をイメージして、楽しいとかワクワクするといった感情を湧き上がらせるためのもの。このエネルギーを活用してワクワクしながら「目標」を達成していくのです。

 どうでしょうか。言葉を明確にすれば、今まで曖昧に描いていた目標というものがクッキリと見えてきませんか。

2. 目標やゴールに到達できなくても目的地にたどり着ければいい

 多くの人が目標やゴールを描かないのは、ネガティブな感情が湧き上がるからです。

 たとえば、仕事の結果だけをみて自分の価値を決められたときや、だからお前はダメなんだと人格そのものを否定されたとき。人と比較して見下されたときや、無理やり欠点をなおすような目標を設定されたときもそうです。

 こういったネガティブな経験がトラウマになり、行動にブレーキがかかるのです。

 また無知の恐怖もあるかもしれません。知らないことはなかなかできませんよね。他にも、変化することを恐れたり、決断するのを恐れるのもそうでしょう。

 では、どうすれば目標に対するネガティブな感情を吹き飛ばせるのでしょうか。

 ひとつは、目的やゴールを「達成できそう!」と思える小さな目標に分解すること。詳しい方法は後ほど紹介しますが、目標が小さければ失敗を恐れることなく挑戦したり、変化したり、決断したりできそうですよね。

 もうひとつは、評価軸に結果を置くのではなく、目標やゴールに向かう過程で得られるベネフィット(鍛えられた精神力や得られた知識、能力)に置くことです。たとえ目標やゴールにたどり着けなくても、そこで得られた知識や能力は、別の目標やゴールに向かうときに必ず役立ちます。

 そもそも目的が達成できれば、現時点で思い描いている目標やゴールに到達する必要さえないかもしれませんよね。

 つまり、失敗をダメなこと、悪いこと、無力なこと、情けないことだと考えるのではなく、次回の成功のための経験と考えること。

 そうすれば、ネガティブな感情は吹き飛ばせます。

3. 目標とは目的とゴールを分解したもの

 では、具体的な目標の設定方法について紹介していきます。

 まず、目的を達成するための複数のゴールを書き出します。たとえば、「人を感動させるモノを生み出したい」が目的なら、ゴールは「AIを活用した新サービスの提供」とか、「ブログで月100万PVを達成する」などが考えられます。

 このとき、いきなり目標(毎日サービスを実装するとかブログを書く)を立てるのではなく、知識や能力、環境といった切り口で複数の要素に分解します。

 たとえば、「ブログで月100万PVを達成する」ために必要な要素をあげていくと、

能力:文章力、マーケティング力、説得力、魅力、表現力、集中力、決断力…
ツール:グーグルアナリティクス、協力者、ライバル…

 などが考えられますよね。なかでも、まずは「文章力」と「表現力」を身につける必要がありそうです。

 ここでようやく、この要素を手に入れるための「目標」を立てます。

 たとえば、「私は文章力を鍛えるために今月末までに5冊本を読み、ブログに投稿している」などがそうです。

 ここで大切なのは、「毎日記事を書く」など、目標をToDoリスト化しないこと。「できた」「できなかった」の2次元的な評価では、達成できなかったときにネガティブな感情に飲み込まれてしまうからです。

 目標はあくまでも通過するためのポイント。言い換えれば、文章力が鍛えられれば、他の方法でもいいわけです。

 このように、ゴールを実現するために必要な要素を書き出して、複数の小さな目標を掲げて行動すれば、「達成できるかも!」というワクワク感が味わえるだけでなく、たとえ達成できなくも行動自体に意味があったと思えそうですよね。

 つまり、目標の達人とは、目標が達成できなくても、ゴールにたどり着けなくても、目的に向かって行動し続ける人のことなのです。

 もちろん、目標が達成できなければ責めてくる人もいるでしょう。しかし、そんな人の言葉に耳を傾けるのは時間のムダ。今すぐ目的に向かって行動しましょう。

 最後に

 今回は、『ザ・コーチ』を参考に、ワクワクと成功を生み出す目標設定法を紹介してきました。どんな状況にあっても人生を楽しめる人は目標設定がうまくできる人なんでしょうね。私もぜひ身につけたいと思います。

 より詳しい内容が知りたい方は、ぜひ本書をお読みください。

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