webstation plus

smart_phone_01

 未成年者によるオンラインゲームへの高額課金が社会問題になっています。私の子どもたちは、幼稚園児と未就学児なのでまだ心配しなくてもいいのですが、小学校・中学校・高校へと進学するにつれて気にしなくてはいけない話題になるのでしょうね。

 とはいえ、こういった話を聞くたびに、「お金の管理もまともにできない子どもにスマホを与える必要があるの?」と思います。

 「子どもの居場所をわかるようにするため」とか、「子どもにせがまれたから」とか、「塾で必要だから」など、いろいろ理由はあるのでしょう。しかし、だからといって、お金の管理ができない子どもにスマホを与えるのは危険です。だって、大人でさえ、高額課金で苦しんでいる人たちが大勢いるのですから…。

 「じゃあ、高額課金で苦しまないですむように、法整備すればいいのでは?」という意見が必ず出てきます。もちろん、これもひとつの方法でしょう。しかし、私はこの方法では根本解決にはならないと考えています。なぜなら、オンラインゲームの高額課金以外にも、お金をつぎ込みたくなるシステムが数多く存在しているからです。

 たとえば、「妖怪メダル」もそのひとつ。私が子どもだった頃を思い返してみても、「ビックリマン」や「カードダス」がありました。また、大人になってからも、AKB48選抜総選挙の投票権つきCD、競馬やパチンコ、キャバクラやホストなどなど、挙げだしたらキリがありません。

 つまり、どれだけ法整備をしたところで、子ども自身がお金を管理できるようにならなければ、こういった問題は減らないのです。むしろ、今後ますます増えていくことになるでしょう。ネット取引や電子マネーの普及によって、お札や硬貨としての「お金」を手にする機会が少なくなり、お金に対する現実感が今よりも乏しくなるからです。

 というわけで、私は子どもの頃からお金の教育をするべきだと思っているのですが、では具体的にどうすればいいのでしょうか。

 『一生お金に困らない子どもの育て方』という本を読みました。この本に書かれている内容をざっくり言うと、「一定のおこづかいを与え、お金を管理する力を育てよう」ということです。

 しかし、私が子どもだった頃を振り返ってみると、「おこづかいをもらって、自分でお金を管理して、欲しいモノや必要なモノを手に入れる」というのは当たり前のことでした。しかし、今の子どもたち(の一部かもしれませんが)は、そういう経験をしていないそうです。

 その理由として、

  • 両親と祖父母の計6人からモノを買ってもらえる。おこづかいをもらえる。
  • モノの値段が下がったので、壊れたら使い捨てるという考え方が定着しつつある。

といったことが挙げられます。

 たとえば、「3DSが欲しい」と思えば、祖父母におねだりするだけで手に入ったり、「映画を観たい」といえば、両親と祖父母のそれぞれに連れていってもらえたり(同じ映画を二回観ることもあるらしい)、お祝い事じゃなくても簡単に外食に連れて行ってもらえたり…と、「欲しいモノ」「やりたいこと」が簡単に手に入る時代になりました。

 その結果、欲しいモノが手に入らないときの「寂しさ」や、ようやく手に入れたときの「うれしさ」、買い物に失敗したときの「悔しさ」といった、お金に関わることで生じる感情を経験する機会を失ってしまったのです。そのため、私たちが買い物をするときに感じる「本当に欲しい?」「買っても後悔しない?」「お金は大丈夫?」といった「揺れ動く感情」が芽生えずに、「やりたい」「欲しい」という欲望だけで課金出来てしまうわけですね。

 また、モノの値段が下がったこともあり、ちょっとしたオモチャならいつでも手に入るようになりました。100円ショップやスーパーのオマケ、フリマなどなど、驚くような値段でオモチャが手に入る時代です。そのため、オモチャが壊れたり、失ったりしても、あまりショックを感じない子どもが増えました。「また買えばいいや」と、モノを大切にする習慣がなくなりつつあります。

 こういった考えをもった子どもたちが大人になれば「怖ろしいこと」になりそうですよね。だからこそ、子どものうちに「おこづかいによるお金の管理」を意識的に教える必要があります。具体的には次の四つを実践させましょう。

  • おこづかいは必要な額の8割程度にする
  • 足りない部分はアルバイト(お手伝い)でやりくりさせる
  • 欲しいモノだけでなく文房具などの必需品も自分で買わせる
  • モノのメンテナンス費用(電池や修理費など)も払わせる

 こうして、お金を管理する方法を実践を通して学び、「毎月赤字なし、前借りなし、文房具等の必需品が補充できている」状態が続けば、スマホを与えても高額課金するようなことにはならないでしょう。もちろん、私たち親が納得する理由がなければスマホを与える必要などまったくありませんが。

 関連記事

息子が5回目の誕生日を迎えた日に思うこと/教育とは共育かも

 今日は息子の5回目の誕生日。というわけで、以前にも行ったことがあるお店『タンタシオン・ダンジュ』さんでお祝いをしました。ここのお店はパンが美味しくて最高です。今日は念願のワッフルが食べられたので大満足!!  で、せっか …

子どもの「言われたことしかできない」性格を変える4つのステップ

 私たち親が指示を出さないと何もできない子どもに育っていませんか。たとえば、 決めた時間を越えてもゲームがやめられない いい成績が取れないと親や先生に八つ当たりをする 問題が起きるとすぐに目標に向かって挑戦するのを諦めて …

子どもが小学一年生になる不安への対処法

 小学一年生という年頃は、ちょうど幼児期から学童期への移り変わりの時期だそうです。  幼児期は私たち親が何でもお世話をして、遊びやお出かけも、どこへ行くのも一緒でしたが、学童期になると「友だちを連れて来た」「自分でやる」 …

「イクメン」って、もう一人の母親になることじゃないですよね?

 最近、「イクメン」という言葉が一般的になったせいか、私にも「イクメンになったほうがいいんじゃない?」と言ってくる人がいます。そういう人には、こう返すようにしているんですよね。 「私はもうすでにイクメンですから!残念!! …

片づけられない子どもは将来不幸になる!?

 「片づけなさい!」と叱っても、遊びに夢中で家の中は散らかったまま。そこで仕方なく、私たち親が代わりに片づけをしている…。そんなことありませんか。  もしそうだとしたら、子どもは将来、不幸になるかもしれません。  今回は …

2017年12月に6歳の息子と4歳の娘に読み聞かせた絵本15冊

 先月から始めた絵本の読み聞かせの記録。その第2弾です。  読み聞かせた絵本15冊 『くろくんとちいさいしろくん』  仲間とはぐれてしまった小さいしろくん。しろくんの仲間を探しにくろくんたちが奮闘します。しかし …

子どもの成長を妨げていない?/子離れできない毒親の特徴

 今から一年ほど前。テレビで「世界卓球2015」が放送されていました。私はこの放送をみて、心が震えたことを今でも思い出します。14歳の伊藤美誠、15歳の平野美宇が世界の競合相手に堂々と闘っていたからです。これほどの「若さ …

わがままではなく伸び伸び育てる/尾木ママ流「叱らない子育て」

 「叱らない子育て」と聞くと、「子どもを甘やかせてしまうのでは?」と懸念する人も多いでしょう。私もそのひとりでした。だって、子どもが悪いことをしても叱らずに好き放題させていたら、子どもはワガママに育ってしまいますよね。 …

「よい子」ではなく「問題児」に育てよう/個性を伸ばす子育て法

 子どもへの最高の褒め言葉とは何でしょうか。  私は「よい子」や「賢い子」、「聞き分けのいい子」だと思っていたのですが――名作童話『ぐりとぐら』の作者である中川李枝子さんは、そうではないといいます。「子どもらしい子ども」 …

【京都のおでかけスポット】子どもとゴーカートに乗れる公園『大宮交通公園』

 今日は「こどもの日」ということで、子どもたちが大好きな大宮交通公園に朝からお弁当持参で行ってきました。  GW中だったので大勢の人でにぎわっていましたが、混雑していても行って良かったと思える場所です。というわけでご紹介 …