伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』は厳しい現実に立ち向かうには哲学とユーモアが必要だと思える物語

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哲学とユーモアを持って生きていますか?

私は自分なりの哲学を持って生きているつもりですが、もっと深めていきたいと思って読書に励んでいます。

一方のユーモアは、お笑い好きなので少しは身についていると思うのですが…。

伊坂幸太郎さんの小説『アヒルと鴨のコインロッカー』は、厳しい現実に立つ向かうには、哲学とユーモアが必要だと思える物語です。

つらくて厳しい現実が描かれていますが、登場人物たちの前向きな生き方に励まされる物語なんですよね。

おすすめ度:4.0

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こんな人におすすめ

  • 悲しいけれどユーモア溢れる物語が好きな人
  • 厳しい現実に立ち向かう登場人物たちの物語が好きな人
  • タイトルの意味が気になる人
  • 伊坂幸太郎さんの小説が好きな人
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あらすじ:ペット殺しに追いかけられる女性の物語

物語の主人公は、大学進学を機にアパートに引っ越してきた椎名。

彼は、隣の住人から「一緒に本屋を襲わないか?」と誘われます。

誘ってきたのは河崎という名の青年で、彼は隣の隣に住む住人のために本屋を襲おうと言うのですが…。

実は彼が本屋を襲うとしたのは、つらい過去があるからでした。その過去とは、ペット殺しに関わるものです。

ペットショプで働く琴美は、ペット殺しの若者たちと偶然出会い、「あんたたち、気持ち悪い」と感情に任せて大声で叫んだことがキッカケで彼らに追いかけられるようになりました。

このとき、琴美がパスケースを落としたので、名前や住所、電話番号がペット殺しにバレてしまうんですよね。

ところが、琴美はどこか他人事のように思っていました。つらい未来が訪れるなんて想像もしていません。

ところが…。

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厳しい現実に立ち向かうには哲学とユーモアが必要!?

琴美の彼氏であるブータン人のドルジは違いました。哲学を持たない日本人を「何をしでかすかわからない人種」として警戒していたのです。

だからこそ、琴美が襲われそうになったときも、素早く対応できたのですが…。

ドルジはブータン人らしく、宗教を自分の哲学として心に刻んで生きていました。

たとえば、

「善いことも悪いことも、やったことは、全部自分に戻ってくるんだ。今は違っても、生まれ変わった後で、しっぺ返しがくる」

と信じて生きていたのです。

だからこそ、ドルジはつらい現実にヤケを起こさずに生きてこれたわけですが、

哲学だけでは、つらい現実が楽しい現実に変わるわけではありません。

そこでドルジは、日本人からユーモアを学びます。

そのユーモアがどんなものなのか、よくわかるのがこの言葉です。

「とにかく面倒だからさ、神様を閉じ込めて、全部なかったことにしてもらえればいいって。そうすれば、ばれない」

なんだか適当な言葉ですが、こういったユーモアあふれる言葉が、つらい現実に直面しても、前を向いて生きていく力になるんですよね。

そんな彼らが直面していた現実とは…。

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厳しい現実を乗り越えた先にある未来とは?

先ほども紹介したように、琴美はペット殺しから追いかけられ、恐怖に怯える毎日を過ごすようになり、

河崎は多くの女性と関係をもったことで恐ろしい病気にかかります。

ドルジも悲しい過去を受け入れられずに日々を過ごしていました。

そんな彼らの物語の結末は…。

実際に本書を読んでもらうとして、伊坂幸太郎さんの小説『アヒルと鴨のコインロッカー』は哲学とユーモアがあれば、つらい現実も乗り越えていけるかもしれないと思える物語です。

もちろん、伊坂幸太郎さんらしく最後には驚きが用意されているので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

タイトルの意味に驚かされますよ。

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